「バイクのことならバイク王」でお馴染みの中古バイク買取&小売り事業をメインに展開する株式会社バイク王&カンパニー様のオフラインデータ計測とGoogle広告活用事例を紹介します。
ご依頼された経緯とお客様の要望
バイク王様のバイク買取サービスでは、ウェブサイトから行える「買取査定申込」を自動入札上のCVポイントとして運用されており、ビジネス的に意味を持つ本来のコンバージョン(=バイクを売却した時点での粗利額)による運用はできていませんでした。
これまでは手動で取り込んだオフラインデータを元に人が行う評価材料として利用してきましたが、それには集計工数と時間がかかり、またGoogle広告のMLに直接オフラインCVデータを提供することはできませんでした。
アユダンテでは、Google アナリティクス360の活用支援の延長線上として、Google Cloud上でオフラインCVデータを取得しGoogle アナリティクス360へ自動送信する仕組みを提供することによってこの問題を解決。本来のビジネス的CVデータによるGoogle広告ROAS向上を行える運用を可能にしました。オフラインデータをGoogle アナリティクスに計測し、そのデータをgoogle広告の自動入札機能に活用することで広告最適の自動化を実現しました。
施策のポイントと内容
ポイント1
オフラインCVデータの取得とGAへの送信を自動化
オフラインCVデータをGoogle アナリティクスのコンバージョンとして計測しなければGoogle広告の自動入札機能には活用できません。
Measurement Protocolを使いヒットデータとしてGoogle アナリティクスに自動送信する仕組みをGoogle Cloud上に構築しました。
ポイント2
データフローの整備
オフラインCVデータをGoogle アナリティクスに送信するまでのタスクと処理の流れを整備しました。
オフラインデータの取り込み、データクレンジングをアユダンテの製品である「Quick DMP」を活用しています。
Google Cloud Platform(GCP)上でMeasurement Protocolの生成、Google アナリティクスへのデータ送信を行っています。
ポイント3
計測設計
Measurement Protocolの仕様に沿った計測項目の定義を行いました。
申込獲得はイベント計測、粗利は拡張eコマース計測を使っています。
また、単にコンバージョン計測するだけではなく、計測データをレポーティング、分析できるようバイク車両の排気量やメーカー、地域なども合わせて送信するよう設計しました。
アユダンテではデータポータルでダッシュボード化し分析できるようにしました。
施策後の成果
オフラインCVを自動でGoogle アナリティクスに取り込む環境を構築できたことで、これまでかかった集計コストを削減でき、さらに、申し込み件数ベースではなく粗利金額に基づいたROAS向上の運用ができるようになりました。
バイク王様は機械学習による予測モデルを活用した広告最適化も行っており、今回のオフラインCVデータはその予測成果の確認にも利用しています。
お客様の声
今まではCPA最適化による運用を行いながら、運用担当者がオフラインCVデータを元にCPAコントロールを行っておりました。この度、アユダンテ様のQuickDMPを使わせていただき、Google Analyticsにオフラインでの成果を戻すことで、Google広告をより営業指標に近い基準で運用することに成功しています。
近年、バイクは趣味性の高い車両の人気が上昇し、高単価な車両が多く流通するようになりました。弊社でも、取り扱い台数と同様に、車両1台あたりの取り扱い単価も重要な指標となっています。そういった市場動向に合わせた基準での運用を可能にする仕組みは、業界を問わずマーケッターにとっても大きな武器になると思います。