株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様事例
Googleアナリティクス360におけるデータインポートAPIを利用したCRMデータ連携

「ゴルフで世界をつなぐ」を理念に株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様では、ゴルフメディア、ゴルフ用品販売、ゴルフレッスン、ゴルフ場予約を主な軸として事業を展開しています。Google アナリティクス360とBigQueryを導入し、データ活用環境の構築と分析の施策展開の中で、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様が保有するCRMデータのさらなる活用のため、データインポートAPIを利用したGoogleアナリティクス360とCRMデータの連携強化施策を行いました。

ご依頼された経緯とお客様の要望

Googleアナリティクス360ではWebサイト、アプリを横断的にデータ集計し、Webサイトやアプリを利活用するユーザー様の顧客体験を向上させるべく、会員ごとのユーザー単位におけるデータ集計、分析に取り組まれています。会員ユーザー単位におけるデータ集計を実現させるべく、Googleアナリティクス360では会員IDのデータ集計を行っていましたが、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様が保有するCRMデータに関しては、連携業務の負荷により、毎月1回のGoogleアナリティクス360のデータインポートによるデータ連携を対応されていました。
Googleアナリティクス360とCRMデータ連携の頻度、精度を強化すべく、データインポートに関するAPIを利用してCRMデータのデータ連携環境の構築をご支援させていただきました。

お客様の課題

  • データインポート業務の簡素化
  • Googleアナリティクス360におけるCRMデータを利用した分析精度の向上
  • Google広告におけるユーザーリストのさらなる活用

施策のポイントと内容

ポイント1
Google アナリティクス360による会員IDデータの取得とCRMデータのデータインポート

Webサイト、アプリ内で匿名化された会員IDデータをGoogleアナリティクス360で横断的にデータ集計し、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様が保有するCRMデータを、匿名化された会員IDデータをキーにデータインポートしていた。BigQuery内でGoogleアナリティクス360データとCRMデータを結合することも可能だが、BigQueryへエクスポートする前にCRMデータをGoogleアナリティクス360へデータインポートすることで、Googleアナリティクス360内のUIにおける分析、Google広告へのユーザーリストエクスポートが簡易的に実現可能になった。

ポイント2
データインポートに関するAPIとPythonの利用によりCRMデータインポート業務の簡素化及び、データ連携頻度と精度の向上

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様が保有するCRMデータをGoogleアナリティクス360へデータインポートするために、データ連携業務を担当する担当者様が手動でデータインポートの対応を行っていたため、データインポート業務に多くの時間を消費していた。また、担当者様の業務時間を多く消費してしまうため、データインポートする頻度も毎月1回のみとなり、Googleアナリティクス360へデータインポートされるデータの精度にも課題が存在した。
Googleアナリティクス360のデータインポートに関するAPIとPythonを利用し、手動対応していたデータインポート対応を自動化するデータ連携環境を構築いただくことで、データ連携されるCRMデータの頻度及び精度が格段に向上した。

ポイント3
BigQueryでの会員データ分析が容易に

Googleアナリティクス360からBigQueryへエクスポートされるデータは、Googleアナリティクス360でのデータ集計時におけるデータがエクスポートされます。そのため、Googleアナリティクス360で利用できるデータインポートタイプであるクエリタイムデータインポートモードでデータインポートされたCRMデータは、BigQueryへエクスポートされるデータに含ませることはできません。
また、処理時間インポートモードにおいても、連携したいCRMデータが記載されているデータインポートファイルが用意され、データインポートファイル内に記載された会員ユーザーが、Webサイトやアプリを利用することでCRMデータとGoogleアナリティクス360データが連携されます。そのため、Googleアナリティクス360からBigQueryへエクスポートされるデータ内で会員データが不十分なこともあり、BigQuery内での会員データ分析に課題が生じていました。
今回の施策であるデータインポートAPIで、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様が保有するCRMデータをGoogleアナリティクス360へのデータインポートを自動化することで、BigQueryへエクスポートされるGoogleアナリティクス360データ内の会員データ精度を向上させました。Googleアナリティクス360からエクスポートするBigQueryのデータ精度を向上させることで、BigQueryでの会員データ分析が容易になる環境を構築できました。

実施した施策一覧

  • Googleアナリティクス360におけるWebサイトとアプリの会員ID横断計測
  • データインポートに関するAPIによるデータ連携の自動化
  • BigQueryへのGoogleアナリティクス360データエクスポート

施策後の成果

データインポートに関するAPIによってCRMデータをGoogleアナリティクス360と連携強化させることで以下の成果が見込まれました。

  • データインポート業務が3人日(手動作業)から10分(自動作業)に短縮
  • Googleアナリティクス360内でカスタムディメンションを利用したセグメント分析の精度向上
  • Google広告におけるユーザーリスト精度向上

お客様の声

※インタビュー記事(2018年12月19日)からの抜粋

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン お客様体験デザイン本部 CRM推進部 情報活用分析チーム 金澤 岳 様
「今回のインポート自動化対応に伴い、よりリアルタイムに近いデータをGoogle アナリティクス360に取込めるようにするにはどうすればよいか鈴木と試行錯誤し、その結果としてDWH側から日次で更新されたデータを出力することが可能となりました。」
株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン お客様体験デザイン本部 CRM推進部 情報活用分析チーム 鈴木 基晃 様
「アユダンテさんにご質問させていただき、明確な回答をいただくことで開発スピードが速く、円滑にすすむようになったと感じています。」
株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン お客様体験デザイン本部 CRM推進部 情報活用分析チーム 丸山 透 様
「ご質問させていただいた回答やお打ち合わせの場にて、ヒントやきっかけをいただくことで、今まで踏み込むことができなかった領域の第一歩を着実に進めることができ、Googleクラウドプラットフォームへの夢が広がりました。」
写真左から アユダンテ株式会社 村山 佑介、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン お客様体験デザイン本部 CRM推進部 情報活用分析チーム 金澤 岳 様、鈴木 基晃 様、丸山 透 様、アユダンテ株式会社 伊藤 大典
※写真左から アユダンテ株式会社 村山 佑介、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン お客様体験デザイン本部 CRM推進部 情報活用分析チーム:金澤 岳 様、鈴木 基晃 様、丸山 透 様、アユダンテ株式会社 伊藤 大典

ご依頼いただいたサイトURL:https://www.golfdigest.co.jp/

担当スタッフ

担当コンサルタントからのコメント

Googleアナリティクス及びGoogleアナリティクス360にはデータインポート機能が存在します。CRMとして利用するユーザーデータ、Google以外の広告費に関するデータ、標準のディメンションに用意されていない商品に関するデータなど、事業やサービスによって様々なデータをインポート可能です。
しかし、データインポートしたいデータを抽出し、Googleアナリティクス及びGoogleアナリティクス360へデータインポートする際、技術的な側面や運用面での側面から課題が多く、データインポート機能を正確に使いこなせている企業は少ないように思います。
今回は、お客様社内における技術力が高いこともあり、抱えていた課題に対してテクノロジーで解決することができました。今後も、お客様の要望、課題に寄り添いながら、データ活用を支援していきたいと思います。

SEOコンサルタント:村山 佑介

ご利用いただいたサービスとプラン

「株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン」さまでご利用いただいたサービスは以下の通りです。

Google アナリティクス 360

ご利用いただいたプラン名

  1. Google アナリティクス 360 サービス

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