GA4のデフォルトチャネルグループに「AI assistant」が追加
2026年06月24日
ライター:吉成 かすみ

GA4のデフォルトチャネルグループに新しい分類「ai-assistant」が追加されました。

これはいわゆるチャット型のAIが会話中に提示したリンクを通してサイトに流入してきたユーザーやセッションを簡単に確認できるアップデートになります。

リリース情報:新しい AI アシスタントのトラフィック測定

本コラムでは2026年6月時点で追加された分類がどのようなものかを見ていきます。

AIサービス側の仕様変更・Google側の仕様変更などにより今後変わる可能性があるのでご留意ください。

※本文中では以下のように表記を使い分けます。
・「参照元」はディメンション(セッションの参照元、ユーザーの最初の参照元など)
・「流入元」はサイトに来るきっかけがどこだったかを表す情報

  1. アップデート概要
  2. そもそもAIからの流入って?
  3. カスタムチャネルグループの「AIアシスタント」
  4. カスタムとデフォルトでチャネルグループ「AIアシスタント」の違いは?

アップデート概要

まずは何が変わったのかを見ていきましょう。

GA4にはGoogleが決めたとおりに流入元情報を分類する「デフォルトチャネルグループ」と、自由に定義を決められる「カスタムチャネルグループ」の2種類があります。

今回のアップデートでは「デフォルトチャネルグループ」の分類ルールの中に「AI Assistant」という分類項目が追加されました。

これによってデフォルトチャネルグループを利用して「自然検索から来た人とAIアシスタントから来た人で違いがあるか?」というような大きい粒度での流入元の評価の利用が可能になります。

なお、ユーザー側は何もする必要がありません。適用されたタイミングから勝手に分類が変わりますので、レポートに見たことがない「AI Assistant」が出てきてもびっくりしないように知識だけもっておきましょう。

チャネルグループはいわゆる「大分類」です。どのAIからどれくらいのセッションがあるか知りたい、という場合は「セッションの参照元」をかけ合わせることでサービス別に確認できます。

いつから変わったの?

アップデート情報が公開されたのは2026/5/13ですが、全プロパティに一斉に反映されたわけではなく、段階的に反映されていく形になっています。

2026年6月時点ではだいぶ多くのプロパティに適用されたようですが、「同じアカウント内にあるのにプロパティAにはあるがプロパティBにはAI-assistantが表示されない」といった状態がまだあるかもしれません。

順次反映されていくので、デフォルトチャネルグループにまだ「AI Assistant」が出ていない場合は反映されるのを待ちましょう。

この変更は過去のデータに遡って適用されません。

なので、プロパティに適用される前と後で集計のグルーピングが変わる点に少し注意が必要です。プロパティに適用されたタイミングの目安は、探索レポートで日付別にデータを見ることで確認できます。

デフォルトチャネルグループに「AI Assistant 」が入り始めた日付の前後で、グルーピングが変わっていることに注意しましょう。ほとんどのサイトで微々たる数値とは思いますが、「chatgptがUnassignedに入っていたがAI Assistantに入るようになった」のように少しデータが変わっています。

そもそもAIからの流入って?

過去のコラムでも触れたので、さらっとだけご紹介します。

AIからの流入は大きく「検索画面などの中にあるリンクからの流入」と「サービスのドメイン内での会話や広告からの流入」の2パターンあります。

Googleの「AI Overviews(AIによる概要)」や「AIモード」からのリンクは、ドメインが検索結果と同じ「www.google.com/search」と同じため、「オーガニックの検索結果をクリックしたのか、AI Overview内のリンクをクリックしたのか」が区別できません。

一方で、一般にイメージする「会話型AI」はサービスのサイトにアクセスし、その中で会話しながらリンクをクリックします。

この場合、流入元情報(ドメイン)がAIサービスのサイトのものになりますので、流入元情報が計測できていれば参照元などのディメンションで区別できます。

ちなみに、AIサービスからの流入にも何パターンか流入元情報があります。たとえばchatGPTの場合

 ・何もパラメータがつかないリンク
 ・chatGPTが自動的にUTMパラメータを付与しているリンク(会話内のリンクなどからの遷移)
 ・chatGPTが自動的にUTMパラメータを付与しているリンク(広告)

のように、リンク箇所によってサイト訪問時に計測される流入元情報に違いがあります。

これらは基本的にAIサービス側がハンドリングしており、もちろん仕様が変わることもあります。自社でできる対応としては基本的に「どのように流入するパターンがあるかを把握して、きれいにグルーピングする」という対応です。

カスタムチャネルグループの「AIアシスタント」

カスタムチャネルグループでの対応についても振り返っておきましょう。

自分で定義できる「カスタムチャネルグループ」は、過去にGoogleから「こういう設定をするとAIアシスタントからの流入を特定できるよ」という設定例が昨年末にアナウンスされていました。

公式ヘルプ:カスタム チャネル グループ(例: AI アシスタント)
アユダンテコラム:AIからの流入はGA4で特定できる?

自分で定義できるので内容はこの通りにしなくても良いのですが、あくまで「こういう設定方法もありますよ」という一例としてお使いいただけると思います。
普段カスタムチャネルグループを利用していて、「とりあえず手軽に対応しておきたい」という場合は上記のヘルプやコラムを参考に設定してみてください。

カスタムとデフォルトでチャネルグループ「AIアシスタント」の違いは?

両者は微妙に判定方法の定義が異なるため、同じ流入元から来た場合でも分類が違ったりします。

なお、【Googleの AI OverviewsやAI Modeは含まれない】という点はどちらも共通です。

デフォルトチャネルグループの「AI Assistant」判定条件

Googleが「AIアシスタントからの流入」と判断したトラフィックの流入元情報は以下のように集計されます。

  • メディア:「ai-assistant」という値が自動で割り当てられます
  • キャンペーン:「(ai-assistant)」という値が割り当てられます
  • デフォルトチャネルグループ「AI Assistant」に分類されます

カスタムチャネルグループの「AI Assistant」判定条件

カスタムチャネルグループの場合は、アレンジ無くヘルプの通りに設定した場合は「参照元」が正規表現に一致する場合は以下のように集計されます。

^.*ai|.*\.openai.*|.*chatgpt.*|.*gemini.*|.*gpt.*|.*copilot.*|.*perplexity.*|.*google.*bard.*|.*bard.*google.*|.*bard.*|.*.*gemini.*google.*$
  • カスタムチャネルグループ「AIアシスタント(設定した名前)」に分類されます

両者の違い

実際にデフォルトチャネルグループとカスタムチャネルグループを掛け合わせて見ると、違いがあることが分かります。

傾向として見ると、サービスが側が独自にUTMパラメータを付与していると、それに引っ張られてAI Assistant以外に分類されるケースがあるかもしれません。

これらの経路をあくまで「AIアシスタントからの流入」と評価したい場合は、カスタムチャネルグループを使って綺麗に分類できるようにしておくのが良いでしょう。

どう使えばいいの?

まだAIからのアクセスが少ない、特に対策をする予定はないという場合は、とりあえずボリュームだけ見ておけばいいでしょう。

ディメンション「セッションのデフォルトチャネルグループ」でセッション数などを見ておくことで、対策が必要かどうかを注視していきます。

AIからの流入をくわしく見たい場合、セグメントに利用することで「AIから流入したセッション」のデータだけを簡単に絞り込んで見ることができます。

たとえば「ランディングページ」ディメンション・「セッション」指標のレポートにこのセグメントを適用して、「AIから来た人はどのページにランディングしているか」が確認できます。

GA4ではユーザーがどういった文脈からこのページに来ているかはわからないので、あくまで「どこに来ているか」を簡単に把握するために使います。

上記は数が少ないのでサンプル程度ですが、たとえば「AI経由で事例やサービス情報を見ているケースもあるが、直帰率が高いのでユーザーニーズにマッチする形での誘導ではなかったのでは?」という仮説が立てられます。

GA4ができるのは「AI経由でサイトに来た人の行動や特徴を把握し、そこからニーズや仮説を導き出すこと」です。GA4だけでAI対策をするのは難しいですが、「そもそもAI対策ってする必要ある?」というところの確認からまずは使ってみるのがよいかもしれません。

さいごに

事業内容やサイトによっても異なりますが、AIからの流入は今後注視していくべきユーザー行動のひとつになっています。

必要なときに必要な対応ができるよう、知識のキャッチアップはしておきましょう。

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この記事を書いた人
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吉成 かすみ
シニアカスタマーサクセスコンサルタント
兼 アシスタントマネージャー
設計〜実装〜レポーティング〜サイト改善の一通りの業務を経験。制作会社や広告代理店、ECサイトやオウンドメディアの担当者など、支援側と事業側の両方の経験を活かしてコンサルできるのが強み。趣味はゲームとお酒とYouTube。
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