![[仕様変更]Googleアナリティクスのデータコントロールについての変更を解説](https://ayudante.jp/wp-content/uploads/2025/10/GA4.png)
「Google アナリティクスのデータ コントロールに関して今後予定されている変更について」というメールがGA4ユーザーに届きました。

本コラムは、この内容についてGA4ユーザー向けに説明するものです。
GA4プロパティとGoogle広告をリンクしていない場合、このコラムの内容は影響しません。
また、対象となるプロパティがない場合はメールが届いていないかもしれません。その場合も影響がないと理解して大丈夫です。
まとめ
・2026年6月15日に、仕様変更があります。
・GA4とGoogle広告を連携していて、GA4のGoogleシグナルがオフになっている場合、対応が必要な場合があります。
・対応が必要だが6月までに対応完了するのが難しい場合、メール記載のフォームから延長申請ができます。
今回の仕様変更は、GA4/Firebase(GA4F)で計測されるデータが何か変更される・取得されなくなる、というものではありません。
GA4/Firebase(GA4F)で収集したデータが、Google広告にデータ共有・活用されることに関する設定方法の変更予定をお知らせするものです。そのため、GA4とGoogle広告をリンクしている場合のGoogle広告の運用に影響が出る可能性があります。
※本コラムは2026/04/14時点での情報です。今後アップデートや内容の変更がある可能性がありますので、最新情報はGoogleからのメール・公式ヘルプを参照ください。
GA4公式ヘルプ(英語):Updates to Google Analytics Data Controls
https://support.google.com/analytics/answer/17016975?sjid=790851150468655393-NC
- 仕様変更の概要
- 自分のプロパティは対応が必要?
- データを共有・活用しないために必要な対応は?
- (補足)Googleシグナルの設定状況の確認方法
- (補足)同意モード・同意ステータスの超ざっくりとした説明
- まとめ
仕様変更の概要
前提
GA4とGoogle広告をリンクすると、GA4で収集したデータはGoogle広告にも共有され、配信パフォーマンスの向上に利用されます。
ユーザーがサイト・アプリに来ると、GA4のタグ・アプリでデータを収集します。これらのデータにはGoogle広告のリマーケティングや効果測定に利用する広告用のCookieや識別子が含まれます。
もちろんサイトに来たユーザーの中には「自分のCookieは広告に使うために計測されたくない」という人もいます。そういったユーザーの希望を反映できるよう、CMPツール・同意モードの導入が日本でも進んでいます。
ユーザーはサイト・アプリ上で同意ステータスを通じて「自分のデータを利用して良いか」を制御できます。
タグで収集するデータ以外にも、GA4やGoogle広告はデータソースを持っています。
その1つがGoogleが提供するGoogleシグナルです。GoogleシグナルはGoogleアカウントにログインしたユーザーの情報(利用許可しているデータのみ)を収集したGA4のデータと紐づけます。
このデータはGA4のユーザー属性レポートで性別・年齢・インタレストカテゴリのデータを提供する他、Google広告でデバイスをまたいだリマーケティングなどの広告配信に活用されています。
現在(仕様変更前)の仕様
今まで:広告目的のデータ収集(Google広告のCookie、広告IDの利用など)の制御はGA4の管理画面上「Googleシグナル設定」と計測されるデータの「同意モード(Consent Mode)」設定の2種類の設定があり、両方に依存していました。
| Googleシグナルオン | Googleシグナルオフ | |
| 同意モード導入あり | 同意ステータスに応じて 広告でデータ活用 | 広告ではデータ活用しない ※Googleシグナルが無効なので、同意状態に関わらず広告用識別子は収集しない。 |
| 同意モード導入なし | 同意未取得=同意した扱いで 広告でデータ活用 |
同意モードはだいぶ一般的に普及してきたものの、サイトの内容や規模にもよって必要性も異なりますし、すべてのサイトで必ず入っているものではありません。
特に日本国内向けのビジネスしかしないサイトでは、同意モード・CMPツールを導入しなくてもGoogleシグナルをオフにすることで、「Google広告でのデータ利用を制限する」という制御ができていました。
仕様変更後(2026年6月15日以降)の仕様
変更後は、Googleシグナルがオン・オフのどちらかに関わらず、同意モードの設定のみによって制御されるようになります。
| Googleシグナルオン | Googleシグナルオフ | |
| 同意モード導入あり | 同意ステータスに応じて 広告でデータ活用 | 同意ステータスに応じて 広告でデータ活用 |
| 同意モード導入なし | 同意未取得=同意した扱いで 広告でデータ活用 | 同意未取得=同意した扱いで 広告でデータ活用 |
仕様変更後、Googleシグナルは「ユーザー属性」レポートでGoogleシグナル由来のディメンションを利用するためにGoogleシグナルとGA4のデータを紐付けるかのみを制御します。
Google広告へデータを共有・活用していいかどうかの制御は同意モードによって送信される同意ステータスで制御します。
・GA4レポート上でGoogleシグナルを使うかはGA4管理画面上のGoogleシグナル設定で管理
・収集したデータをGoogle広告に利用してよいかは計測時の同意モードで管理
と制御が整理される形です。
Googleシグナルがオンの場合はこれまで通りユーザーの同意ステータスによって制御されるので、挙動の変更はありません。違いが出てくるのはGoogleシグナルがオフになっている場合です。
パターン別に、どのような対応が必要かを見ていきます。
自分のプロパティは対応が必要?
■プロパティのGoogleシグナルがオンになっている場合
対応は必要ありません。これまで通り、計測上設定した同意ステータスに応じてGoogle広告へデータの共有・活用がされます。
■プロパティのGoogleシグナルがオフで同意モード導入済みの場合
同意モードが導入されている場合、同意モードでユーザーが同意していればGoogle広告にデータ共有されますし、ユーザーが拒否していればGoogle広告へのデータ共有・活用はされません。
ある意味ユーザーの意図を反映した形になりますので、その運用でも問題ない場合は対応は不要です。
会社としての方針などから、ユーザーの同意ステータスに関わらずGoogle広告にデータの共有・活用はしたくないよ、という場合は後述の対応が必要になります。
■プロパティのGoogleシグナルがオフで同意モード未導入の場合
サイトに来た全ユーザー統一でGoogle広告でデータを共有・活用する場合、対応は必要ありません。
同意モードを導入していない(未設定)の場合、システム上ではデフォルトで「granted (収集を許可)」として扱われるようになっています。
そのため、データを活用したい場合は何もしなくてもGoogle広告へデータが共有されます。
一方、Google広告とGA4をリンクしているがGoogle広告へデータを共有・活用したくない場合は後述の対応が必要になります。
これまではGoogleシグナルをオフにすることで「Google広告ではデータを利用しない」という制御ができていました。しかし仕様変更後はGoogleシグナルがオンでもオフでも、同意モードの設定のみで制限するようになります。
引き続き同意モードを導入しないままですと、前述の通り「未設定=同意」扱いになり、仕様変更によってデータを共有・活用する状態に変更されてしまいます。
法務的なリスクもありますので、同意モードの導入を検討する機会にしても良いかもしれません。とはいえ、すぐに導入というのも難しいと思いますので、こちらも後述の対応方法を検討してください。
データを共有・活用しないために必要な対応は?
「同意モードは利用しているがユーザーの同意ステータスに関わらず、一律でGoogle広告へのデータ共有・活用をしないように制御したい」
「引き続き同意モードを導入しないまま、Google広告へのデータ共有・活用をしないよう制御したい」
という場合(要するにGoogle広告にデータを共有・活用したくない場合)は「計測されるデータにad_storage=’denied’(拒否)がデフォルトでつくようにする」という対応が必要です。
公式ヘルプ:
ウェブ(gtag.jsを利用している)の場合
ウェブ(GTMを利用している)の場合
アプリの場合
同意ステータスの現在の設定状況や導入方法によって、「どうやって設定するか」が変わってくるため、本コラム上で具体的な手順のご説明が難しい点はご容赦ください。
ここが一番知りたい部分かと思いますが、同意モードの現状と、どのように変更するかによって設定内容がまったく異なります。
そのためウェブ・アプリの計測設定を普段している方・CMPツールを管理している方などと相談しながら進めてください。
※注意事項
同意モードにad_storage=’denied’(拒否)がデフォルトで付与されるように変更すると、当たり前ですが広告側で必要な情報(Cookie・デバイス識別子)が収集・使用されなくなります。
これはGoogle広告の配信に大きな影響が出る変更です。
オーディエンス・入札・最適化・コンバージョン計測の精度など、Google広告のパフォーマンスが著しく低下する可能性があります。
広告配信をしている場合はなるべくデフォルトのステータスを一律拒否という形に変更するのではなく、「同意モードを正しく利用し、ユーザーの同意ステータスで適切に管理されるようにする」という対応を取ることを推奨します。
企業のデータガバナンスにもよりますので、どちらが正解ということはありませんが、リスクは踏まえて判断してください。
(補足)Googleシグナルの設定状況の確認方法
Googleシグナルがオンになっているかは、GA4の管理画面上で「プロパティ設定>データの収集と修正>データの収集」を表示して確認できます。

(補足)同意モード・同意ステータスの超ざっくりとした説明
そもそも同意モードとか同意ステータスって何?という方もいるかもしれませんので、簡単にはなりますが補足します。
ユーザーが自分で「どのようなデータを計測して良いかの拒否/許諾ができるようにする」ために用意された機能が「同意モード」です。
EUを含む海外のみならず日本国内でも、Cookie情報をユーザーの同意に基づいて計測することで、ユーザーのプライバシーに配慮したサイト運営が求められています。
とはいえユーザーが1つずつ「GoogleはOK、MetaはNG…」と選択するわけではもちろんありません。
大体の場合「広告用のCookieは、解析用のCookieは、サイト運営に必須のCookieは…」というように、利用目的によってグルーピングされており、その単位で「収集して良い/拒否」を選択します。
導入方法については複数のパターンがあるため詳細は割愛しますが、一般的なイメージとしては以下のような構造になります。

サイト担当者は「どのツールがどのグループに含まれるか」をCMPツール上で定義し、ユーザーが同意を選択できるようバナー表示などを行います。
その定義に沿って正しくデータが収集されるように、GTMを使ってサイト上で発火するGA4や広告のタグを制御します。
このとき、ユーザーがどのCookieを許可した・拒否したという情報を表すのが「同意ステータス」です。
広告用のCookieは「ad_storage」というグループに分類されます。
このグループに含まれる情報の収集を許可する場合は「ad_storage=’granted’(許可)」、拒否する場合は「ad_storage=’denied’(拒否)」というように、ユーザーの同意ステータスを取得することで、それぞれに応じてタグの動作を変更し、許可されたデータのみを収集します。
まとめ
本コラムでは速報的に仕様変更の概要をまとめました。
データの利用範囲の制限は、とくに大きな企業・グローバルでビジネスがある企業では重要なポイントになります。最新情報は注意して見ておくようにしましょう。




