現在Google 検索広告で、レスポンシブ検索広告の広告見出しが、サイトリンクのような形式で表示されるようになっています。
これまでサイトリンクのみ掲載可能だったスペースに、レスポンシブ検索広告の広告見出しがリンクとして表示される場合があり、組み合わせレポート上では「リンクとして機能する広告見出し」と表記されています。

この記事では「リンクとして機能する広告見出し」がどの程度表示されているのか気になり確認してみたことをまとめました。
※あくまでも調査可能な範囲で調べています。条件によって結果が異なることをご了承ください。
- サイトリンク アセットとは
- リンクとして機能する広告見出し
- リンクとして機能する広告見出しに感じた違和感
- リンクとして機能する広告見出しを確認する方法
- リンクとして機能する広告見出しは実際に表示されているのか
- 気をつけたほうが良いこと
- さいごに
サイトリンク アセットとは
以前はサイトリンク表示オプションと呼ばれる機能で、現状は「サイトリンク アセット」となっています。広告のテキストの下に、ウェブサイト内の特定のページへのリンクを追加できる機能です。
サイトリンクを作成すると、サイト内の特定のページ(商品情報ページ、営業時間の案内ページなど)へのリンクを広告に追加表示できます。
https://support.google.com/google-ads/answer/2375416?hl=ja

リンクとして機能する広告見出し
2025年2月20日に、これまでサイトリンクのみ掲載可能だったスペースに、レスポンシブ検索広告の広告見出しが表示される場合があることが公式に発表されました。
パフォーマンスの向上が見込まれる場合、これまでサイトリンクのみ掲載可能だったスペースに、レスポンシブ検索広告の広告見出しが最大2個まで表示される場合があります。
検索広告のアセットに関する柔軟性を高めながら、関連性を最大化するための一例としては、本日より、パフォーマンスの向上が見込まれる場合に、これまでサイトリンクのみ掲載可能だったスペースに、レスポンシブ検索広告の広告見出しを最大 2 個表示できるようになります。この場合、広告見出しに基づいて作成された 2 個のリンクでは、広告の最終ページ URL が参照されます。サイト内のさまざまなページにトラフィックを誘導できる追加のリンクを広告に掲載することは、重要な意味を持ちます。そのため、Google では、第 2 リンクとして使用できる広告見出しは最大 2 個までとしています。
https://support.google.com/google-ads/answer/15967262?hl=ja
リンクとして機能する広告見出しに感じた違和感
この仕様が発表された時に、違和感がありました。
以前のサイトリンク アセットは「URL の重複」ができない仕様だったことを覚えていました。しかし「リンクとして機能する広告見出し」の遷移先は、広告に設定されている最終ページURLとなっています。そうすると「URL の重複」が起きてしまうわけです。
そこでサイトリンク アセットの要件を確認してみるとヘルプページの内容は更新されていました。
・現在
ページ内に表記なし
https://support.google.com/adspolicy/answer/1054210?hl=ja
・以前(※2024年12月時点のキャプチャ)

現在の仕様では、広告見出し由来のリンクが広告の最終ページURLを参照するため、広告で訴求しているランディングページへの導線が増える可能性があります。この点は、ランディングページへの集客を重視する広告運用において、注目すべき変化だと考えられます。
補足
現在ヘルプ上から「URL の重複」に関する記述は消えていますが、「URL の重複」を許可することは明記されていないのでご注意ください。
通常のサイトリンクに同じURLを登録しようとすると「重複したサイトリンク表示オプションは広告に表示されません。サイトリンクのテキストと最終ページ URL は重複しないようにしてください。」という注意書きが表示されるようになっています。

確認したところ重複したURLのサイトリンク アセットを設定することは可能でした。しかし確認した範囲では「リンクとして機能する広告見出し」と同じように最大2つまでしか表示されず、表示数には制限があるように見えました。
リンクとして機能する広告見出しを確認する方法
「リンクとして機能する広告見出し」は組み合わせレポートから確認可能です。詳細は以下の方法をご確認ください。
① [広告]をクリック
② 広告の[アセットの詳細を表示]をクリック

③ [組み合わせ]をクリック
④ 右上にあるタブで期間を選択
⑤ [ダウンロード]をクリック

レポートを確認するとサイトリンク形式で表示された広告見出しは「(リンクとして機能する広告見出し)」という表記が末尾に記載されています。

リンクとして機能する広告見出しは実際に表示されているのか
今回は、組み合わせレポート上で確認できる表示回数をもとに、「サイトリンク形式が表示された組み合わせのうち、リンクとして機能する広告見出しを含むもの」の表示割合を確認しました。
いくつかの広告アカウントを確認したところ「リンクとして機能する広告見出し」は想定よりも多く表示されていることが分かりました。
実際の表示回数を確認してみると、ほとんどのアカウントは、サイトリンク形式が表示された組み合わせに対して80%以上は「リンクとして機能する広告見出し」を含んでいました。
| アカウント | サイトリンク アセットの登録数 | リンクとして機能する広告見出しが1つ以上表示された割合 |
| A | 4以下 | 97.0% |
| B | 4以下 | 99.3% |
| C | 4以下 | 99.9% |
| D | 5以上 | 92.9% |
| E | 5以上 | 83.2% |
| F | 5以上 | 87.8% |
※ 「サイトリンク形式が表示された組み合わせ」の表示回数が分母
※ 「サイトリンク形式が表示された組み合わせ」が月10,000以上の広告が対象
※ 通常のサイトリンク アセットと「リンクとして機能する広告見出し」は、同一の組み合わせ内で同時に表示される場合があります。
想像以上に「リンクとして機能する広告見出し」が表示されていたことには驚きました。
また当たり前かもしれませんが、サイトリンク アセットの登録数が少ないほど、「リンクとして機能する広告見出し」が表示されやすくなっている傾向が窺えました。
気をつけたほうが良いこと
・サイトリンクに表示されることを考慮したアセット作成
レスポンシブ検索広告の広告見出しが、広告本文だけでなく、サイトリンクのような形式で表示される可能性があるという点に注意が必要です。
広告見出しは本来、広告本文内で表示されることを前提に作成しているケースが多いと思います。しかし今後は、広告見出し単体がリンクテキストのように表示されても違和感がないか、クリック前のユーザーに誤解を与えないか、という観点でも確認しておく必要があります。
・レスポンシブ検索広告のアセット固定
アセットの固定にも注意が必要です。広告見出し、説明文に固定されているアセットについては、広告配信時に指定された位置に引き続き表示されると説明しています。特定の表現を必ず広告本文内に出したい場合は固定が有効ですが、一方でアセットの柔軟な組み合わせには影響する可能性があります。
キャンペーンと広告グループのキーワードとアセットの高い関連性はそのまま維持されます。また、お客様ご自身で管理したい広告コピーの要素についても、固定されているアセットに従うことで、引き続き尊重されます。広告見出し 1、広告見出し 2、説明文 1 のいずれかの位置に固定されているアセットは、広告の配信時に指定された位置に引き続き表示されます。
https://support.google.com/google-ads/answer/15967262?hl=ja
・リンクとして機能する広告見出しは最大2つ
「リンクとして機能する広告見出し」は最大2つまでしか表示されません。すべてのサイトリンク枠が広告見出しで補完されるわけではありません。そのため少なくとも現時点では、サイトリンクアセットの設定自体は引き続き重要です。
さいごに
今回確認した範囲では、「リンクとして機能する広告見出し」は想定以上に多く表示されていました。広告見出しは広告本文内での見え方だけでなく、単独のリンクテキストとして表示された場合の見え方も意識して作成する必要がありそうです。
一方で、「リンクとして機能する広告見出し」は最大2つまでであり、遷移先も広告の最終ページURLです。商品情報ページ、料金ページ、事例ページ、問い合わせページなど、広告の最終ページとは異なるページへの導線を用意するうえでは、サイトリンクアセットの設定は引き続き重要です。
サイトリンクアセットは、広告の最終ページとは異なるページへの導線を用意できる点が価値の1つです。一方で「リンクとして機能する広告見出し」は、広告の最終ページURLへの導線を増やす役割を持ちます。両者は代替関係というより、役割の異なるリンクとして捉えるのがよさそうです。







