「バイクのことならバイク王」でお馴染みの中古バイク買取&小売り事業をメインに展開する株式会社バイク王&カンパニー様のYouTube動画広告計測事例を紹介します。
ご依頼された経緯とお客様の要望
バイク王様は、以前からTVCMに連動したYouTubeに動画広告を出稿しキャンペーン マネージャー 360(以下CM360 )でYouTube動画広告のインプレッション、クリック数、そしてビュースルーコンバージョンを計測していました。さらにユニバーサルアナリティクス(以下UA)と連携しYouTube動画広告以外の集客チャネルとの比較やアトリビューション分析もしていました。
今回、GA4の標準で計測できる機能として「YouTubeウェブ エンゲージ ビュー コンバージョン(EVC)イベント」がリリースされたのを受けて、弊社でこの機能の設定からレポートの見方まで支援させていただきました。
施策のポイントと内容
実施した施策のポイントを紹介します。
ポイント1
計測の設定および条件の整理
設定は非常にシンプルなものでした。
以下の2点をバイク王様に設定いただきました。
- GA4とGoogle 広告とのリンク
- Google シグナルの有効化
GA4では、UAのようにCM360を使わずに計測でき、設定は非常にシンプルになっています。
設定が完了すれば、以下の条件を満たすことでGA4上にYouTube動画広告のデータが計測されます。
- YouTube動画を10秒以上視聴
- 動画の視聴から3日以内にウェブサイト上でコンバージョンを行なう
ポイント2
レポートの見え方、数値の意味の把握
YouTube動画広告は「ライフサイクル > 集客」のレポートで見ることができます。
集客には「ユーザー獲得」「トラフィック獲得」の2種のレポートがあり、以下のように使い分けるイメージです。
- ユーザー獲得・・・初回訪問者の評価
- トラフィック獲得・・・初回含め複数回の訪問者の評価
YouTubeの動画広告は認知目的で利用されることを想定していると考えられ「ユーザー獲得」で成果の確認ができます。
ディメンションは「ユーザーの最初のGoogle 広告の広告ネットワーク」にある「YouTube Videos」がYouTube動画広告になります。
各動画広告の成果は「キャンペーン」と掛け合わせることで確認ができるようになっています。
2022年11月時点では「トラフィック獲得」ではYouTube動画広告の成果は確認できません。
また、クリックスルーとビュースルーは混在した状態となります。
この辺りの機能改善は今後のアップデートに期待したいところです。
施策後の成果
■レポート結果から見えてくること
これまでのUA+CM360では認知効果は測りにくいものでした。
GA4からは「ユーザー獲得」で認知効果が測りやすく、認知後に成果が出ているかどうかまでわかります。
認知され集客数があがっても成果に繋がっていない場合は、そのユーザーに対して別の手段で再訪問し成果に繋げるなどといった施策まで考えられるようになるかと思います。
お客様の声
YouTube広告を展開する目的として、ブランディングによる認知・利用意向の向上をメインに考えられる企業様も多いと思います。
しかし、やはりWeb広告領域としてはその先の直接的な効果計測は必須となり、その中でもビュースルーコンバージョンを正確に把握することはWebマーケティングにおいて重要なアクションであると考えます。
そのため、今まではCM360とUAを使用して計測していましたが、アユダンテ様からGA4での計測が可能になるとご教授いただき、サポートいただきながら環境を実装いたしました。
UAに慣れてしまっている頭ではGA4の設定を自社のみで行うのはなかなか難しく、設定のサポートをいただけたのはとても心強かったです。
バイク王様を支える担当スタッフ
担当スタッフからのコメント
GA4は「ユーザー行動の計測」がコンセプトとして大きいものになっています。
「ユーザー行動」の中にはアプリの活用やオフラインの成果もあり、その中にはYouTubeの視聴も含まれます。
合わせてYouTubeの動画広告の需要も高まることが考えられ、GA4では簡単に計測できる仕組が実装されています。
これまでは動画広告を出してもきちんと成果を測るためには高いハードルがありました。
GA4はそのハードルが下がったため、動画広告が活用しやすくなったのではないかと思います。
また、GA4はどんどんアップデートされています。
上記のアップデートに期待する内容やアトリビューションなどにも動画広告に対する機能が搭載されていくとますます動画広告の活用が加速されていくと考えています。