株式会社 自由が丘フラワーズ
わずか10本の記事で全記事流入の4割獲得!ヒートマップも活用したコンテンツ事例

1986年、自由が丘で創業し、インターネット黎明期の2000年から生花仲卸し通販サイトを運営されてこられた自由が丘フラワーズ様のSEO事例をご紹介します。サイト診断(課題抽出)を経て、内部施策とコンテンツ施策の両方を実施、コンテンツ施策はいち早く成果が見られています。もともとマガジンコーナーの記事の本数は1800本程度とかなりありましたが、アユダンテでは数より質にこだわりユーザーの検索ニーズを徹底的に理解して記事構成を考えました。 結果、弊社の作った10本の記事でコラムコーナーの全オーガニック流入の4割を獲得、多数の新規ユーザーにリーチできるようになりました。

ご依頼された経緯とお客様の要望

弊社のコラムを見てお問い合わせをいただきました。当時はコロナのおうち需要で流入が増えたが、コロナが明けて下落傾向にあるとのこと。独学でSEOを実施されていたが、やっていることが正しいのかの確認のため、一度サイト全体の診断をやってみたいとのご要望をいただきました。その後、診断によって、SEO的な課題がいろいろわかり、EC面の内部施策やコンテンツ施策を実施しました。

お客様の課題

以下の課題を最初にうかがいました。
お花が趣味の個人やフラワーレッスン・販売などのセミプロの方がメインのターゲット。以前はビッグワード(造花など)で上位だったが、現在は大手ショッピングモールが上位に表示されてしまっている。また各ジャンルにおいて競合サイトも参入してきており、特に主力商品に関するキーワードでは強化していきたい。

施策のポイントと内容

今回はマガジンコーナーのコンテンツ施策に絞って、ポイントを紹介します

ポイント1
1本あたりの質にこだわり 10本の記事で大きな流入獲得

私たちは記事1本あたりの効果を追求しています。今回もユーザーの検索ニーズから記事の構成を考え、お客様にて丁寧なライティングをしていただいた結果、10本の記事でコラム全体のオーガニック流入の4割を占めるようになりました。弊社の1本あたりのオーガニック流入セッションは平均3500/月で、以下のように数々のビッグワードで上位を獲得できております。


リース 作り方 6,600 1位
プリザーブドフラワー 作り方 4,400 1位
プリザーブドフラワーとは 9,900 3位
コサージュ 作り方 8,100 2位
押し花 作り方 14,800 4位
※メインキーワード/検索数/順位

ポイント2
記事経由でカート誘導できたケース

記事というと流入にフォーカスされやすいですが、ECサイトの場合、いかにそこから購入へ誘導できるか、また将来の購入のための認知向上ができるかなども重要な指標と考えます。記事の大半は情報検索になりますので、そこから直接のアクションというのは非常に難しいのですが、例えば以下のように記事経由の購入(カート追加)が発生しているケースもあります。


リースの作り方(https://www.hanadonya.com/magazine/knowledge/35201.html)
ちょうどクリスマス時期の2か月前に公開することができ、「リース作り方」で1位、10月から12月の3か月間で80件ほどのカート追加数となりました。新規ユーザーが9割と考えると季節が一致したとはいえ良い効果だと思います。

プリザーブドフラワー作り方(https://www.hanadonya.com/magazine/knowledge/34730.html)
こちらも記事経由のカート追加がそれなりに発生していた記事です。手間はかかりますが、段落ごとに最適なカテゴリや商材への誘導ボタンを置き、実際そこがクリックされていることがヒートマップからわかっています。

商材への誘導ボタン例

ポイント3
初速が芳しくない…ヒートマップを分析、リライトによって成果が出た記事

記事は全てすぐに成果が見られるわけではありません。ユーザーニーズを最大限汲んでも内容に不足があることもあるのです。 その場合はヒートマップを見て課題を探ります。今回も初速が芳しくなかった記事はミエルカヒートマップを使って分析し、リライトをお願いしました。他の記事とのカニバリの精査も行い、リライトしてすぐに「ハーバリウム 作り方」での順位が12位→6位と順調に上昇、流入も増えてきています。

流入推移例

変更した内容は以下になります。
・タイトル変更:ヒートマップで熟読されている部分をタイトルに、長すぎたのでコンパクトに
・熟読率の低い箇所のコンパクト化:冒頭のリードや熟読されていない部分の画像削除など
・商材へのリンク:誘導文言の調整、熟読率の良い部分直下に商材リンクを追加、離脱される直前にも追加、より反応のよさそうなレイアウトで設置(次図)

商材へのリンク例

リライト前後のヒートマップを分析すると明らかにクリックされる場所が増えたり(右のヒートマップの右端の赤い点)、熟読される段落が上に出現するようになりました(右のヒートマップの赤枠)。

リライト前後のヒートマップ(左が前、右が後)
ヒートマップ例2

今のGoogleの記事の評価は「読まれる」ことが重要です。
今後も流入が取れている記事はヒートマップを見て商品誘導を強化したり、芳しくない記事のテコ入れに活用できればと思います。

実施した施策一覧

  • サイト診断
  • 検索ニーズ調査
  • 記事構成案
  • 効果検証/ヒートマップ分析

施策後の成果

・Googleクリック数昨対(直近28日間)
マガジンコーナー 178%

お客様の声

弊社にお声掛け頂いた経緯と、ご発注いただいた決め手をお聞かせください。
SEO自体は6年目のサイトリニューアル時に、制作会社のSEO担当と一緒に取り組みました。
その後は独学でやってきて、流入も順調に増えていたのですが、下落傾向になったことをきっかけに一度専門家にサイトを見てもらいたいと考えるようになりました。
江沢さんの記事を読んで、この方がいる会社なら信頼できそうだと思いお声がけしました。
施策内容やプロジェクト中のサポートの感想や評価をお聞かせください。
とても詳細なサイト診断をいただき、この診断結果をしっかりとサイトに反映させたいと考えて、そのまま支援のご依頼をしました。
コンテンツ施策では、ヒットマップツールの導入から始まり、キーワード出し、構成作りなど、とても詳細なプランを立てていただき、弊社スタッフがそれに基づいて記事を執筆する形でした。
アユダンテさんのプランに付いていくのは大変でしたが、出来上がった記事のチェックもしていただき、本人だけでは絶対に書けないクオリティの記事が出来上りました。まさに、SEOのパーソナルトレーナーだと思います。
効果についての感想や評価をお聞かせください。
マガジンコーナーは、ECのコンバージョンに繋がりづらいため、今までは既存のお客様への発信ツールとして運営してきました。
今回、アユダンテさんに支援いただき、コンバージョンに繋がる記事が作れたので、今後も継続していきたいと考えています。

ご依頼いただいたサイトURL
オンラインショップ:https://www.hanadonya.com/
マガジン:https://www.hanadonya.com/magazine/

株式会社 自由が丘フラワーズ様を支える担当スタッフ

担当スタッフからのコメント

はなどんやさんはECの内部施策とコンテンツ両方を行ったため、コンテンツのほうではECとかぶらないキーワード選定を意識しました(カニバリ回避)。アイテムワードではない情報検索やハウツーニーズを探し、既存の記事でまだ取れていないテーマをじっくり選定しました。
記事構成を考える際はユーザーのニーズを深く探り、また必要なコンテンツ(写真、動画、イラストなど)も考えました。
今回ライティングはお客様側でしたので、その構成案をもとにライティングいただきました。細部までこだわったとても質の高いライティング原稿を仕上げていただくことができたと思います。内部施策も行っていたので、コンテンツの効果も早く出てきたと感じています。
1つだけ芳しくない記事がありましたが、ヒートマップを見てリライト提案させていただき、すぐに対応いただけて成果が見られるようになってきています。
今後は商品への誘導リンクなどにヒートマップが活用できるかなと感じています。
ECサイトにおける記事コンテンツはコンバージョンまで遠いのでどこまで手間をかけるかという点もありますが、SEOが年々難しくなるEC領域では(広告やリッチ要素の増加により流入が取りにくい)、ユーザーとの接点となる重要なページなので、引き続き運用していただけるとよいかと思います。

ご利用いただいたサービスとプラン

「株式会社 自由が丘フラワーズ」様でご利用いただいたサービスおよびプランは以下の通りです。

SEOコンサルティング

ご利用いただいたプラン名

  1. SEOサイト診断
  2. コンテンツマーケティング

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