Facebook ハッシュタグは普及するか?
2013年09月6日
ライター:藤原 亜希子

御社のFacebookページ投稿に、ハッシュタグは入っていますか?

  1. トップブランドは迅速に対応
  2. 20% の投稿にハッシュタグ、しかしエンゲージメントには影響出ず?
  3. 新たな試み、トレンドトピックス
  4. Facebookページのハッシュタグ活用例

トップブランドは迅速に対応

Faceebookのハッシュタグ機能がローンチされて、まもなく3か月が経過する。

6月12日の機能リリースから2週間が経過した6月のSimply Measuredの調査によれば、リリースから2週間の間に、トップ100の有名ブランドの250の投稿のうちハッシュタグを含む投稿が56%あり、40%近いブランドが複数のハッシュタグを含んだ投稿を行っている。各ブランドは早々にハッシュタグ投稿を積極的に行っていた。

トップブランドのハッシュタグ利用状況

20% の投稿にハッシュタグ、しかしエンゲージメントには影響出ず?

しかしその後の、5月1日から6月30日までを対象期間とした同社の調査では、ハッシュタグを記載した投稿は6月末には調査対象の投稿のうち20%にのぼったが、その時点では、ハッシュタグを含んでいる投稿は、含まない投稿と同程度のエンゲージメントの増加でしかなく、その効果を未だみることができない、としている。

投稿におけるハッシュタグ利用率

さらに、9月3日のEdgeRank Checkerの記事によると、Facebookにおいては、ハッシュタグ付の投稿よりもハッシュタグなしの投稿の方がリーチ平均が0.5%も高く、ファンのエンゲージメントも、0.03%高いという結果になってしまった。

投稿におけるハッシュタグ利用率

新たな試み、トレンドトピックス

そうした状況の中、Facebookはトレンドトピックスのテストを3週間ほど前からモバイルサイトで、先月29日からwebサイト上で開始した。

現在はまだごく一部の米国のユーザーにおいて利用でき、開発段階であるとのことだ。
ページの右上に、新しいコンテンツブロックを表示。5つのトレンドトピックスが並び、さらに表示というリンクがついている。Twitterユーザーならおなじみの機能である。

トレンドトピック図

今のところ、あまり効果が出ていないとされるFacebookのハッシュタグ。このトレンドトピックスを使って、Facebookユーザーは活用するようになるだろうか? 企業は、ハッシュタグを使ってユーザー間の話題やトピックをつかみ、自社のマーケティング戦略にうまく活かしていけるだろうか?

Facebookページのハッシュタグ活用例

実際に、現在、企業のFacebookページでは、どのようにハッシュタグを利用しているか見てみよう。

FerrariのFacebookページのハッシュタグの使いかたは、比較的わかりやすい。
Ferrariの9月10日にお目見えする新車の型式「#458Speciale」のハッシュタグ。今は発売前なので、自動車業界の企業ページしか並ばないが、この車を購入したら、写真を撮って投稿するというのもユーザーのステイタスになるだろう。

フェラーリ Facebookページのハッシュタグ

4505万のファンを持つDisneyのFacebookページにおいては、8月中に2本の投稿が見られるが、そのうちの一つは、「#ThrowbackThursday」というもの。これは、「昔の写真だよー」という意味のハッシュタグだそうで、海外のTwitterや、Instagramなどで2011年頃から使われているもの。言われてみれば、写真の質が古そうなものや、結婚式の写真などもある。多くのユーザーが使っているハッシュタグ、盛り上がっているスレッドにポストするというやり方だ。企業の歴史をアップしている企業も多くあるが、過去への投稿という形ではなく、日常の投稿に、さりげなく歴史を感じさせる投稿をする。とてもスマートなアピールの仕方だ。

ディズニー Facebookページのハッシュタグ

トレンドトピックスが日本でもローンチしたら、こまめにチェックをして、自社が情報を提供できるような話題があるかチェックをし、その話題に沿った内容にハッシュタグをつけて投稿をすることで、これまでとは違った層のユーザーにリーチできるようになるかもしれない。

いずれにせよ、ハッシュタグ機能は、既存ファンと広告に頼らずに新たなファンにリーチできる機能ではある。自社にとってベストな活用法を模索していくことは続けていくべきではないだろうか?

参照: