東京ビッグサイトのなかの人に聞くTwitter活用、年間300以上のイベント開催で伝えるべき情報とは【企業担当者に聞く Facebook&Twitter運用の現場】
2018年07月26日
ライター:藤原 亜希子

Web担当者Forumの連載「企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場」を更新しました。 今回の取材先は、東京ビッグサイト様です。インタビュー、ライティングは『小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド』の著者 深谷歩さんです。

今回の「企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場」は、大規模展示会の開催や、コミックマーケットなどでおなじみの、東京ビッグサイトさんにお話を伺ってきました。

東京ビッグサイト 施設は東京都が所有

東京ビッグサイト 公式HP
東京ビッグサイト 公式HP
意外に知らない方もいるかと思いますが、東京ビッグサイトの所有は東京都。その運営を、株式会社東京ビッグサイトが行っています。 東京モーターショーやコミックマーケットなど大型イベントを含め、年間で300件以上のイベントが開催されています。 従って公式サイトでも、このイベントスケジュールが最重要情報。 今回お話を伺った井上さん、浅井さんの所属する企画広報課の担当業務は、この公式サイトの運営管理、半年に1回発行されるイベントスケジュール冊子の発行、会社案内・施設案内などの制作、公聴活動、メディアの受付窓口、顧客満足度調査、お問い合わせやクレーム対応、復興支援イベントなど社会貢献のイベントの企画・運営や施設内のプロジェクションマッピングによるにぎわい創出など、多岐にわたる中、Twitterアカウントの運用も担当されています。

イベント情報を定期的に配信

井上氏
株式会社東京ビッグサイト 総務部 企画広報課 広報担当課長 井上  氏
東京ビッグサイトのTwitterアカウント運用は2013年から。施設の成り立ちから公共的な要素が強い中でのSNS運用。最初にきちんとガイドラインを用意してから開始されました。 イベント情報は、社内のシステムと連携して、その週の開催イベント情報を毎週月曜に自動的に発信。ムラなく漏れなく、配信されています。 イベント情報の他にも、ビッグサイト内でのプロジェクションマッピング定期上映や社会運動に合わせたアウェアネスカラーでのライトアップなどの告知や、臨海副都心エリアの情報発信も行っています。 さらに、東京ビッグサイト公式アカウントだけでなく、東京ビッグサイトが主催する展示会ごとの専用アカウントも運用されています。

大規模な集客力だからこその情報発信

浅井氏
株式会社東京ビッグサイト 総務部 企画広報課 広報担当 浅井 氏
大規模なBtoCのイベントなどでは、車で来場する方が多く、駐車場が満車になることが大きな課題となっていて、駐車場の満車が予想される大規模なイベントがある場合は事前に、公共機関での来場をうながすツイートを配信しています。 それでもモーターショーなど車好きの方が集まるイベントでは、車で来場される方も多い。そんな時は、ビッグサイト周辺の駐車場マップをTwitterでもお知らせして、うまく車が分散するような案内ツイートも配信。来場者の利便性や、地域の迷惑にならないようにされています。

定型文を活用した、承認システムの軽減化

業務が多岐に渡り忙しい中、投稿ごとに都度承認を取る形をとっていると、時間がかかってしまうため、きちんと承認を得られた定型文を事前に用意して、必要に応じて情報を組み合わせて投稿するなどしています。 現在アプリを開発中。来場される方に、またイベントを開催される方にも、情報発信を通して、ますます利便性を高め、地域活性化に貢献していきたいと意欲的なコメントをいただきました。

WEB担当者フォーラム 企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場

「東京ビッグサイトのなかの人に聞くTwitter活用、年間300以上のイベント開催で伝えるべき情報とは」
  • 公式サイトで最も重要な情報はイベントスケジュール
  • Twitterではイベント以外の情報も発信
  • 定型文とそれ以外の情報を組み合わせて発信
  • キャンペーン参加で海外の業界団体との交流も
  • 来場者の利便性向上のためのコミュニケーションを強化したい
企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場
企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場