YahooサイトジェネラルタグをGoogleタグマネージャーで設定する正しい方法

2019年11月29日
ライター:河野 芽久美

つい先日、Yahooからサイトジェネラルタグに拡張機能がついたとアナウンスがありました。

Yahooサイトジェネラルタグは、2018年の夏頃にお目見えしたタグですが、当時から導入されている方は多くないのではないでしょうか。弊社内でも、昨年の導入率は低い状態でした。しかし、2019年春頃、管理画面の自動タグ設定がデフォルトで<オン>になってから、導入率が高まりました。重い腰を上げざるを得ない状態になったということです。

通常、私たちはGoogleタグマネージャーで広告の関連タグを設定しているのですが、今回Yahooサイトジェネラルタグを正しく設置するためには、今まで使ったことがあまりない追加設定をしなければならないことに気づきました。

そこで、備忘録もかねて、このコラムで、GoogleタグマネージャーでYahooの関連タグの設定について、まとめてみたいと思います。

弊社には、Googleタグマネージャーのサポート部門もあり、今回は、Googleタグマネージャーのエキスパートでもある畑岡大作に教わりましたので、安心して読み進めていただければと存じます。

サイトジェネラルタグとは

Yahooのサイトジェネラルタグとは、Yahooが用意したITP対策に必要不可欠なタグのこと。
ITPとは<Intelligent Tracking Prevention/インテリジェント・トラッキング・プリベンション>の略で、掻いつまんで言うと、Apple社のブラウザ「Safari」上でトラッキングを阻止する仕組みの事と理解しています。

トラッキングが阻止されると何か不都合なのかというと、「リマーケティング広告」の配信ができず、「コンバージョン計測」にも影響がでることに尽きます。そもそも、リマーケティング広告をブラウザ上に出なくするための措置といっても過言ではないITP。それゆえ、広告媒体では様々なITP対策を用意しており、サイトジェネラルタグもYahooが用意したITP対策の一つです。

ITPの詳細については、以下のコラムからご確認くださいね。

Yahooは、サイトジェネラルタグを「コンバージョン計測の補完機能」と位置づけ、以下のように説明をしています。

サイトジェネラルタグとは、スポンサードサーチ、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)のトラッキングタグ(コンバージョン測定タグ、コンバージョン測定補完機能タグ、サイトリターゲティングタグ)を統合的に管理し、実行させるためのタグ
Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ より)

上記ヘルプを読むと、サイトジェネラルタグは、このタグ単体では、測定もマーキングもできないけれど、それらを実行するために必要不可欠なタグであることが分かります。
コンバージョン計測やリマーケティングタグを正常に機能させるためには、サイトジェネラルタグを正しく機能するように貼らなければなりません。

さて、正しく貼る って、どういうことでしょうか。

タグを正しく機能させるための順序

前述したように、サイトジェネラルタグは、コンバージョンタグやリターゲティングタグを正しく実行させるためのタグですので、まず、それらのトラッキングタグの前に読み込まれる必要があります。

WEBページは上から順に読み込まれる仕様になっていますので、単純に考えると、トラッキングタグよりも上部にサイトジェネラルタグを貼ればよい、ということになります。

ちなみに、各タグを管理画面で表示させると、必ず、注意事項が表示されていて、どこに貼り付けるかの記載があります。

タグの設置場所

また、ヘルプページを参照すると、

タグの順番

上記のような記述があり、この順番でWEBページに貼れば、間違いなくタグを実行できるようです。

でも、Googleタグマネージャーを使う場合、<HEADタグ開始直後>とか<</body>の直前>といった場所の指定はできません。

さて、いったいどうすればよいのでしょうか。

Googleタグマネージャーでの設定方法

Googleタグマネージャーでは、「タグ」と「トリガー」をセットで設定し、機能させますね。Yahooのタグはテンプレートが用意されていないので、例えばサイトリターゲティングタグを設定する場合「カスタムHTML」を選択し → サイトリターゲティング用の「タグ」を記述し → All Pagesの「トリガー」を選択して保存 → 完了となります。
しかし、ここには一切、順序に関する要素がありません。なので、順序の設定をしていく必要があります。

どこで順序の設定をするかというと、下の図にマークをつけた「詳細設定」のところでできます。

YDNタグ

では、サイトジェネラルタグから始まるYahoo/YDNのタグの設定を進めてみましょう。

まず大前提として、現在、サイトジェネラルタグには「コンバージョン測定補完機能タグ」が含まれていますので、以降、リターゲティングタグとコンバージョンタグの設定についてのみ記載していきます。

サイトジェネラルタグ自体は、Yahoo関連タグの中で一番初めに読み込まれれば良いので、特別なことをすることなく、管理画面から抽出したタグを記述し、配信トリガー無しで保存して閉じます。

次に設定するのはリターゲティングタグ。タグを記述したら、配信トリガーをAll Pagesと、まず設定します。そして、詳細設定を開き<タグの順序付け>の項目を開いたら、以下のように設定しましょう。

リマーケティングタグの設定

これで、順番として、
1番:サイトジェネラルタグ
2番:リターゲティングタグ
となります。

次に設定するのは、コンバージョンタグ。上記同様タグを設定し、詳細設定 → タグの順序付けを開いたら、お察しのとおり、

コンバージョンタグの設定

このように設定をします。

これで、タグが読み込まれる順番が、
1番:サイトジェネラルタグ
2番:リターゲティングタグ
3番:コンバージョンタグ

ここで「ん? コンバージョンタグが最後になっているけど、それで大丈夫??」と思われる方もいるかと思います。

そこでおさらい。
Yahooのサイトジェネラルタグは、他のトラッキングタグより前に読み込ませる必要があります、と冒頭で申し上げた通り、重要なことは、一番初めにサイトジェネラルタグを読み込ませることにあります。

タグが機能する順番

サイトジェネラルタグの次にリターゲティングタグを設定した理由は、リターゲティングタグは全てのページが対象となること。コンバージョンページでは、もちろんコンバージョンタグの方を優先したいところですが、Googleタグマネージャーでは、タグと同時に順序を設定するため、イレギュラー対応ができません。

つまり「コンバージョンページでだけコンバージョンタグ→リターゲティングタグの順で出す」といった順序指定の設定を行おうとした場合、コンバージョンページ専用に別途(同じ内容の)リターゲティングタグを登録するといった手間が発生してしまいます。

そのため、管理面を優先して
1番:サイトジェネラルタグ
2番:リターゲティングタグ
3番:コンバージョンタグ
と設定しました。

今後、またタグの改良や更新で、設定も変更される時がくるかもしれません。その時は、改めて勉強し、こちらのコラムも更新できればと考えております。

また、その他のGoogleタグマネージャーの設定等でお困りのことがありましたら、ぜひ一度、ご相談くださいませ!

この記事を書いた人
河野 芽久美
河野 芽久美
シニアSEMコンサルタント

自動車雑誌のライター、課金コンテンツ制作を経て広告運用の道へ。お客様の広告運用やレポ―ティングだけでなく、チーム内部のファイナンスを含む業務効率化、職務環境改善にも取り組む。得意分野は「求人」「不動産」「総合通販」。趣味は美味しいモノを食べること。