SERPsMAX(サープス・マックス)の使い方~今どきの検索エンジンマーケティングに必須だと思う点
2026年01月15日
ライター:河野 芽久美

2025年10月に行われたFOUND Conference Tokyo 2025(DemandMarkets株式会社主催)にて、弊社・江沢とプロダクトオーナーである杓谷が登壇した際に、いろいろと説明させていただきましたこのSERPsMAX(サープス・マックス)というアユダンテの新しい分析プロダクト。

webマーケティングの中でも検索マーケティングの領域で分析を行うサービスですが、このコラムでは、このSERPsMAXの活用方法を中心にお伝えしていければと思います。

  1. SERPsMAXとは?
  2. SERPsMAXの使い方
    1. グループA:オーガニックも広告も上位表示されているキーワード群
    2. グループB:オーガニックは上位表示、広告は上位表示されていないキーワード群
    3. グループC:広告は上位表示、オーガニックは上位表示されていないキーワード群
    4. グループD:オーガニックも広告も上位表示されていないキーワード群
  3. どうして今、SERPsMAXは必須だと思うのか?
  4. まとめ

SERPsMAXとは?

SERPsMAX(サープス・マックス)

SERPsMAXは、Googleの検索結果画面(SERP:Search Engine Result Page)に表示されている、SEO(オーガニック検索)と検索広告の検索語句を統合して分析するサービスです。

SERPs MAXでは、検索語句ごとに、自然検索と検索広告のリンクが上位に表示されているかを可視化し、それぞれの上位表示の有無に応じて4つに分類しアクションの方向性を明確にするための分析サービスとなります。

同時に、この4つのグループ毎に、キーワード数・表示回数・クリック数・クリック率をオーガニック・広告別に出し、どのグループがサイト流入に貢献しているのかが明確になります。

広告データにコンバージョン数・コンバージョン値が入っていれば、それを基にコンバージョン率・コンバージョン単価・ROAS(Return On Advertising Spend)・顧客単価なども割り出すことができ、売上げ・収益への貢献度合いもはかり知ることもできます。

SEOと広告は、管轄する部署が違うことが多く、分かれてしまいがちで、1つの面に対する施策にもかかわらず、別々の分析が行われることが常でした。そこで、統合分析により、検索結果に表れる自社のリンク状況を把握できるようにするために誕生したプロダクトが、このSERPsMAXになります。

2025年7月からは、SERPsMAXの分析により確認できる、価値の高いキーワードに着目し、DemandMetrixを利用し、AIOをはじめとした検索結果画面の状況を分析結果に含め、その先にある施策の検討に役立つデータをご提示できるようになりました。

DemandMetrixのデータとSERPsMAXの分析結果とをトータルでみていくことで、自社へのリンクがどのような状況で表示されているのかだけでなく、その検索結果画面には、他にどのような情報が提示されているのかまでわかるようになり、単純な順位だけではない、自社リンクの立ち位置が明確になり、より深い分析結果を提示することが可能となりました。

これにより、次の一手となる施策についても、複数の方向性で検討できるようになり、検索マーケティングの成果の向上にも期待ができるようになるでしょう。

SERPsMAXの使い方

SERPsMAXは、分析サービスですので、これ単体で何か成果が出るものではありません。ただ、目的に沿った何かしらの成果を出すためには、現状の分析は欠かせないものだと、私は考えます。

しかしながら、分析した後に、何かしらの施策につなげたくても、どのように考えればよいのか、あるいは、どんな施策が考えられるのか、ということが事前にわからないと、SERPsMAXを使うことに二の足を踏むのも理解できます。

そこで、SERPsMAXの活用方法として、一例をご紹介させていただきます。

グループA:オーガニックも広告も上位表示されているキーワード群

グループAは、オーガニック、広告共に上位表示がされているキーワード群です。上位表示されているということは、検索された時、ユーザーの目に入る可能性が高く、且つ、画面占有率も高いことが想像できるので、自社への流入を高く促せる、価値の高いキーワード群と考えることができます。

以前は、オーガニックと広告の「カニバリ(Cannibalization):共食い」について調査することがありました。オーガニックで上位ができていれば広告は出稿しなくてもよいのではないか? そんな疑念は、多くの企業で抱く課題のようなものではないでしょうか。

しかし今、検索結果には、オーガニック検索のリンクだけではなく、さまざまな情報が出現しています。それにより、オーガニックの順位は1位だけど、表示されている位置がかなり下の位置になるケースも出てきています。

加えて、2025年からは、AI Overview(AIによる概要)が上位に表示されるようになり、広告も押し下げられるケースがあり、上位表示されていることになっているけれども、実際の位置はそうではないことも、今後増えていくことが考えられます。

このグループAで考えるべきポイントは、価値の高いキーワード群がどのような立ち位置で表示されているのか、画面占有率は確保できているのか、ということを把握することが最優先事項だと考えます。

DemandMetrixと照らし合わせ、検索ユーザーをサイト流入にスムーズに促せることをポイントに活用していただければと思います。

SERPsMAXは、キーワード自体に識別子をつけることが可能です。サービス名など、いわゆる「ブランドワード」にフラグ付けをすることで、同じグループAに属するキーワードでも更に分類することができるので、ブランドワードではない一般ワードの状況に絞って、更なる深堀をしてもよいでしょう。

深堀した結果として、上位表示されやすいキーワード群で、その傾向を把握して仮説を策定し、商品・サービスに反映したり、キーワードを基にコンテンツの作成をしたりするなど、価値の高いキーワードを増やしていく施策を、ぜひ検討してみてください。

グループB:オーガニックは上位表示、広告は上位表示されていないキーワード群

グループBは、オーガニックが上位表示されているキーワード群です。SEOが上手くいっていることが想像できる一方、広告は出稿していない、あるいは、上位表示がされていないキ-ワード群です。

このグループBで考えるべきポイントは、やはり、このキーワード群が表示されている画面の状況を把握することが最優先事項だと考えます。

このグループもまた、DemandMetrixと照らし合わせ、自社リンクと共に表示されている他の情報はないか、検索結果画面の上部に自社リンクは本当に表示されているかを、しっかりと把握する必要があります。

もし、上部にさまざまな情報が出ているのであれば、広告を使うなどして補う施策が検討できます。また、キーワード群を分析したり、出ているクリック率などを鑑みたりすることで、SEOで上位表示するべきキーワードを精査・選定することもできるようになります。

検索マーケティングのゴールは1つではないかもしれませんが、広告に頼らずにサイト流入を最大化していきたいと考えるのであれば、検索結果画面の状況をしっかりと確認した上で、流入の推移や広告のコンバージョン率などの分析結果を少し深堀して、このグループBの幅を広げ、強固なものにするための施策を検討してはいかがでしょうか。

グループC:広告は上位表示、オーガニックは上位表示されていないキーワード群

グループCは、広告が上位表示されているキーワード群です。SEOでは激戦区であることが想像でき、広告を利用して上位に自社のリンクが表示されているキ-ワード群です。

このグループCで考えるべきポイントは、広告の成果分析を行ってみること、そして、状況を把握することが最優先事項だと考えます。

このキーワード群には、上位に表示されている広告データが紐づいています。クリック率が高いのか、コンバージョン率・コンバージョン値・顧客単価はどうなのか、それらを一つひとつ確認していくことで、このキーワード群のポテンシャルを把握することができます。

その後、キーワードの状態を確認し、必要に応じて個々のキーワードをDemandMetrixと照合し、検索結果の状況を把握したり、収益性の高いキーワードと判断できるものがあれば、そのワードでのSEOを試みたりしてもよいでしょう。

また、グループBとCで、広告の掲載順位が異なりますので、そこを比較しながら、広告の精査を行うのもよいかもしれません。順位が低くても成果の高いキーワードがあるかもしれないし、その逆で、順位が高くても成果が芳しくないキーワードがあるかもしれません。検索結果の状況次第で、掲載について、改めて検討する機会となるでしょう。

グループD:オーガニックも広告も上位表示されていないキーワード群

グループDは、オーガニックも広告も上位表示されていないキーワード群です。

このグループDで考えるべきポイントは、両方とも上位にはでていないけれども、収益性の高いキーワードが眠っているか否かの調査をすることではないでしょうか。

経験上、検索語句分析にかけるキーワード数は、数万から数百万あります。そして、その70%-80%がこのグループDに属していました。ということは、宝の山のようなキーワード群ではありますが、数が多すぎてどのように手を付けてよいか迷いも生じるでしょう。

一方、このグループDに着手する前に、確実に、グループA・B・Cの深堀からの施策検討を実施することが優先してやるべきことと言えます。

一旦、グループDは置いておき、優先すべきところから着手することをお勧めします。

どうして今、SERPsMAXは必須だと思うのか?

SERPsMAXは、検索結果に特化した分析サービスですが、検索マーケティングは、自社の売り上げにも直結する、非常に有益かつ重要なマーケティング施策です。

そのステージである検索結果画面は、非常に情報に溢れていて、以前のようにシンプルなサイトリンクのリストの形態から形を変えています。

SEOに携わる方々は、2025年春から(日本で)出現するようになったAI Overviewの台頭に振り回された1年になったのではないでしょうか。もちろん、検索結果のリッチ化は今に始まったことではありません。オーガニックのクリック率が10年以上前から年々低下していると、2025年に拝聴したウェビナーで知った事実です。

形を変え、進化することは、決して悪いことではありません。ユーザーの利益を考えてそのようになっているのなら、尚、素晴らしいことだと思います。しかし、サイト流入を望む企業側は、どのように対応し、どのように施策を検討すればよいのか、混乱されているかもしれません。

検索結果が変化するなら、その検索結果における自社のリンクがどのような立ち位置にいるのかを分析することは必須になるのではないでしょうか。分析なくして次の一手は考えられないものですから。

まとめ

SERPsMAX(サープス・マックス)は分析サービスです。

万単位の検索語句を担当者が分析することは容易なことではありません。このサービスをご利用いただくことで、工数を削減していただきながら、やるべき施策の検討に集中していただければという想いで作ったプロダクトです。

また、分析結果は、企業それぞれに、あるいは、その時のタイミングで異なり、それは、分析してみなければわかりません。前述した活用方法は、ほんの一部の話であり、想像していた状況を大きく覆す結果が出る可能性もあります。

また、SERPsMAXは分析サービスですが、ただ、分析した結果をお返しするだけのサービスではありません。出てきた分析結果を基に、どのような施策が考えられるかを、お時間をいただきながらディスカッションすることも可能です。

アユダンテにはSEO・広告を専門とする部署もありますので、その後の施策の検討→実施までを一緒に伴走する選択肢もご用意しています。

もちろん、現行代理店の方を交えてのディスカッションや、結果のみを納品し、あとは代理店のご担当者や企業の担当者のみで施策を検討する、ということも可能です。

いろいろなケースに柔軟に対応させていただきますので、ぜひこの機会にお気軽にお問合せいただけますと幸いです。

尚、FOUND Conference Tokyo 2025の登壇資料をダウンロードしていただけるようにしましたので、ぜひ、この機会にご覧いただき、検索マーケディングについてご一考いただけますと幸いです。

登壇資料:AIで激変する検索結果にSEOと検索広告トータルでどう立ち向かうべきか?

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この記事を書いた人
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河野 芽久美
ブランド・イノベーション・リード/シニアコンサルタント
自動車雑誌などのライター、WEBの有料コンテンツ制作を経て、2008年から広告運用の道へ。ストレングスファインダーのTOPは「分析思考」。データ大好き。ただ、データだけを正とするのではなく、その奥に見え隠れする何かをキャッチできるよう、日々是精進。今の楽しみは、スマホでお料理やお花、空などの写真を撮ること。Googleマップの投稿閲覧回数は1000万回を突破!
登壇実績: SEM ohenro茶屋 Vol.2
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