地方の広告代理店からアユダンテに転職しました
2023年07月10日
ライター:釜 周平
SEM

2023年6月に「デジタル広告コンサルタント」としてアユダンテへ入社しました。

私は地方のインターネット広告代理店に2017年4月から2023年5月末まで、広告運用者として勤務してきました。

6年間、運用型広告に携わり多くの顧客に向き合う中で、良いサービスが提供できたときの楽しみを知ることができました。

また、さらに良いサービスを提供するために「自身が提供できる価値」について意識するようになりました。

そして「自身の価値を向上させるにはどうすれば良いか」とアユダンテへの転職を考えるようになっていきました。

今回は私がアユダンテに勤めるに至った経緯や、これから実現していきたいことをお話しします。

  1. 私の経歴
    1. 機械学習を活用した広告運用
    2. 戦術(広告媒体の操作)に偏った広告運用
    3. 戦略を意識した広告運用
    4. リードの質を重視した広告運用
  2. アユダンテに興味をもった理由
    1. 各分野のスペシャリスト
    2. 顧客創造型広告の考え方
  3. これから実現していきたいこと
  4. さいごに

私の経歴

機械学習を活用した広告運用

私が広告運用に携わるようになった2017年は、Google Adwordsで、「Hagakure」や「Gorin」といった機械学習を活用した広告運用が注目され始めている時期でした。

しかし社内、社外ともに、まだまだ広告媒体を信用しきれず、機械学習を完全に無視した配信設定が多く見受けられました。

私自身は広告運用に触れ始めた時期であったため、アカウント構成を変えることに大きな疑念はなく、すんなり最新の手法として受け止めることができました。

当時からGoogle Adwordsでの機械学習の力は凄まじく、アカウント構成や入札戦略を中心に見直すことで成果を激的に改善できることも多々ありました。

そのため広告運用を始めた頃は、戦略を考えるよりも「アカウント構成をどのように設計するか」「どのようなデータを蓄積するか」「入札戦略はどのように設定するか」など、機械学習を如何に活用するかに重きを置き、戦略よりも広告媒体をどのように活用するとよいかばかり考えていたように思います。

考えが浅い部分も多かったように思いますが、広告媒体の情報を見漁っていたので、この期間を経ることにより広告媒体に対する理解を深めることはできました。

戦術(広告媒体の操作)に偏った広告運用

いくつかの案件を担当してきましたが、その中でも金融ベンチャー企業の案件については今でもよく覚えています。

対象のお客さまはベンチャー企業だけあって対応速度も早く、多くの取り組みを行っていましたが、集客経路はうまく確立できておらず、インターネット広告が流入の過半数を占めるようになっていました。

そのため運用型広告に対する期待値が大きく、迅速かつ多くの対応が求められていました。

対象のアカウントでは、機械学習が考慮されていない広告運用であったため、前述したような「アカウント構成」と「入札戦略」の見直しによる改善幅が大きくありました。

また最大限に要望に応えられるように多くのリソースを割いていました。

それにより、どんどん成果が改善し、運用を始めて1年ほどでCPAを維持したままCV数を2倍以上にすることができていました。

しかし管理画面上の操作を中心とした戦術的な内容に偏ってしまい、ある時期から成果を向上することが困難になりました。

当時のことを振り返ると、戦術的な点にこだわってしまったために新しい挑戦があまりできていなかったように思います。

競合他社が日々改善を進める中で、管理画面上での効率化を図ることしかできていなかったことは成長する機会を逃してしまっていたように感じています。

その後、戦略を広げることができずに取り組みがなくなる結果となりました。

広告媒体に対する理解度や成果を上げてきたことについては評価いただいていたようではありますが、最終的には自身の力不足を痛感しました。

今でも悔しく思っていますが、このときに迅速かつ多くの対応に追われる日々を過ごしたことと、自身の未熟さを実感できたことが、自身が提供する価値を考えるキッカケになったと感じています。

戦略を意識した広告運用

前述した「戦術(広告媒体の操作)に偏った広告運用」の後からは、広告運用の戦略をより意識するようになりました。

広告運用における戦略は主に「誰に」「何を」見せるかがポイントになると考えています。

「誰に」…「どのようなユーザー」「どのような掲載面」など
「何を」…「どのようなクリエイティブ」「どのようなランディングページ」など

掲載面を広げるために、広告媒体に関しては効果が出る見込みがあるものに色々と挑戦し、運用した広告媒体は20以上となります。

認知度がGoogle 広告やMeta 広告ほど高くなくとも、成果につながる広告媒体もあり、成果を上げるための共通点も見つかり、挑戦する中での発見もありました。

また当時は検索広告を軸に、顕在層に位置するユーザーを主として広告配信していました。
しかし、そうすると対象者が増えることはなく、拡大していくことは困難です。

そこで、過去に訴求していないような切り口の記事LPを作成し、商品・サービスに対するユーザーの理解を広げることで、対象ではなかった中間層、潜在層のユーザーでの獲得にもつなげることができました。

配信対象を広げる挑戦を行うことで、よりお客さまにとっての価値を提供できるようになったように感じます。

リードの質を重視した広告運用

戦略を意識するようになると、リードの質も意識するようになりました。

広告媒体によってはリードの質が著しく悪く、管理画面上のCV数は多いものの実際の売上にはほとんどつながっていないようなケースもあります。

実際に計測してみると、管理画面上のCV数から最終的な成約への転換率が2倍以上離れている広告媒体もあり、単純に管理画面上の数値では評価できません。

そのため本当に売上につながる施策であるかどうか、Google アナリティクスやADEBiSといった計測ツールを利用して、お客さまと照らし合わせていくようになっていきました。

リードの質を考えることで、よりお客さまのビジネス価値最大化に向き合えるようになったように感じています。

アユダンテに興味をもった理由

各分野のスペシャリスト

広告運用を始めてからの6年間を振り返ると、戦術重視の姿勢から、戦略も十分に考慮する姿勢に変わってきたことで、「支援する企業のビジネス価値を最大化すること」に、よりコミットできるようになってきました。

そこで、さらにビジネス価値を向上させるにはどうすればよいか考えたときに、「商品とユーザーを適切につなげられる存在」になることが必要だと感じました。

商品とユーザーをつなげるためには、そもそも、商品・サービスとユーザーを理解しなければなりません。

特に私は「ユーザー理解」が重要と考え、広告媒体で得られる情報や、解析ツールの利用を中心にユーザーを理解できるように分析を進めてきました。

分析・調査した結果をもとに、少しずつ成果につなげられるようになっていきました。

さらに成果を上げていくために、知見を広げられるように考えたときに興味をもったのが「アユダンテ」でした。

アユダンテにはGoogle アナリティクスを含め、Google マーケティングプラットフォームを取り扱う「GMPコンサルティングチーム」がある上に、設定をサポートできる「デジタルマーケティングエンジニアリングチーム」があります。

前職でも広告運用を行っていくにあたり、Google アナリティクス、Google タグマネージャーの操作を行ってきましたが、専門的な分野であるため、理解しきれていない部分も多々ありました。

より分析に力を入れていくようになるのであれば、Google アナリティクス、Google タグマネージャーを理解することの重要度が高まります。

そのため、これらの分野におけるスペシャリストがいることが非常に心強い点であると感じています。

顧客創造型広告の考え方

広告運用では「CV」の数が計測できるため、CV獲得数を追っていくような広告配信が多く見受けられます。
そうしたケースでは、獲得を強く意識するあまりに、目標とするCPAが厳しくなりすぎてしまい、配信対象を絞り込み、縮小していくこともしばしば目にします。

私自身もそうした広告配信は行ってきましたし、必ずしも悪いものだとは思っていません。

しかし、自分の首をしめてしまっているのではないかとは思っていました。

「広告運用のあり方」について考えているときに、広告運用の役割を考え直すアユダンテのコラムを見つけました。

広告運用の役割を「獲得偏重型」から「顧客創造型」に捉え直す

1年以上前のことにはなりますが、このコラムを読んで、アユダンテは今後の運用型広告について考えているのだと思ったことを覚えています。

このように広告運用者の考えが見えたこともアユダンテに興味を持つキッカケになりました。

これから実現していきたいこと

前段の「アユダンテに興味をもった理由」につながってくるのですが、「解析ツールを活用した広告運用」や「”顧客創造型”の広告運用」を実現していきたいです。

7月1日をもって、ユニバーサル アナリティクスではデータの処理停止となり、Google アナリティクス 4に移行することとなります。

現時点では、Google アナリティクス 4の扱いに慣れていないため、実務と連動させてスペシャリストたちにも、ご意見を伺いたいです。

また顧客創造型の広告運用を行っていくには、目標設計、戦略設計からの見直しが必要と考えています。

きちんと成果をお戻し、パートナーとしてともに会社を創り上げられる関係づくりを行っていきます。

さいごに

これからアユダンテの「デジタル広告コンサルタント」として、より良い広告運用のあり方を考えて試行錯誤していきます。

初心を忘れず、最高のパートナーになれるよう自身の価値を高めていきます。

またアユダンテに入社して良かったことは、アユダンテだけでなく、社外でも素晴らしい方々との交流の機会が増えたことです。

地方から東京の会社に入社したことで、以前よりも広告運用者の方が身近に感じられるようになりました。

より多くの方と交流し、これからの広告運用業界を盛り上げる一人になれればと思っています。

アユダンテの一員として、どうぞよろしくお願いいたします。

アユダンテの広告チームでは応募の前にカジュアル面談をおすすめしています

この記事を書いた人
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釜 周平
デジタル広告コンサルタント
地方のインターネット広告代理店に数年勤務した後、アユダンテに入社。
前職の代理店では不動産、金融、アプリのインストール促進など幅広い分野での広告運用を経験。
普段は愛媛県に在住したままリモートで勤務。
好きな食べ物はラーメン。
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