なぜ、LinkedInは求人募集やBtoB商材と相性がいいと言われるのか?
2022年07月1日
ライター:岩瀬 真理

LinkedIn広告は求人やBtoB商材と相性がいいと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
実際にLinkedIn広告は求人募集やBtoB商材での活用事例が増えています。
「LinkedInはビジネス用途で利用する人が多いというのは知っているけど、あまり深く知らない。」
という方向けに、LinkedInのユーザー数や特徴をご紹介していきます。

  1. LinkedInとは?
  2. ユーザー情報
    1. 世界のユーザー数
    2. 世界のLinkedInの位置づけ
    3. 日本のユーザー数
    4. 日本のLinkedInの位置づけ
  3. LinkedInの特徴
    1. 特徴1プロフィールの項目は、ほぼ履歴書に書く内容になっている
    2. 特徴2ビジネス目的のSNSとして割り切って利用するユーザーが多い
    3. 特徴3ほかのSNSと比べて、炎上が非常に少ない
    4. 特徴4ビジネス上の新しいつながりを求めて利用するユーザーが多く拡散性がある
  4. おわりに

LinkedInとは?

LinkedInは2003年5月からサービス提供を開始した、世界最大級のビジネス特化型のSNSです。LinkedInが掲げるビジョンは「世界で働く全ての人のために、経済的なチャンスを作り出す。」というもので、ビジネス用途で活用できるSNSを強く目指していることが伺えます。

LinkedIn公式サイト

2016年12月に米マイクロソフト社により約270億ドル(約2兆7500億円)という巨額で買収されており、当時ニュースで話題となりました。

ユーザー情報

世界的にも日本でもLinkedInユーザーは増加傾向にあります。ここでは世界と日本に分け、それぞれのユーザー数や位置づけについてご紹介します。

・世界のユーザー数

全世界のユーザー数は増加傾向で8.1億人を突破しています。

地域別では以下のような割合でユーザー数を抱えています。

アジア太平洋地域・日本:2億2400万人
ヨーロッパ・中東・アフリカ:2億1100万人
アメリカ・カナダ・中南米:2億400万人
ラテンアメリカ・カリブ海地域: 1億2400万人
中東・北アフリカ:4300万人

https://news.linkedin.com/about-us#Statistics

中でもインドの増加率が最も高く、2021年12月にヒンディー語が対応になったことが要因と考えられています。

・世界のLinkedInの位置づけ

北米や欧州諸国では、LinkedInのアカウントを持っていなければビジネスのコミュニケーションがままならないと言われるほどビジネスパーソンにとっての必須ツールになっています。日本の場合、ビジネスのスタートは名刺交換ですが、北米や欧州諸国ではLinkedInでつながることから始まります。人材採用や転職での活用が多いイメージがありますが、最近はソーシャルセリングやマーケティング領域での活用も増えており、新しいビジネスチャンスを作り出すツールとしてビジネスパーソンに活用されています。

・日本のユーザー数

2003年にリリースされたLinkedInですが、日本へは2011年に上陸しました。
現在の日本のユーザー数は約280万人と言われており、よく比較されるFacebookの約2,600万人と比べるとまだまだユーザー数は少ないですが、2021年以降日本でもユーザー数が急増しています。

日本でのLinkedInの普及を推し進めた大きな変化は、2017年に転職2.0の著者で元Yahoo!の村上臣氏がLinkedIn日本法人の代表へ就任したことがあげられます。

村上臣氏の就任後にアクティブユーザー増加を目指し、ユーザーが好む日本語のコンテンツ制作などを手がけることで、日本語版LinkedInの改善を加速させました。
(2022年4月に約4年半勤め上げたLinkedInを退職し、現在はGoogleに移籍されています。)

・日本のLinkedInの位置づけ

ビジネスSNSとしてはFacebookに覇権を握られておりましたが、近年徐々にユーザー数を伸ばし、世界で活用されるように転職や人材採用だけでなくソーシャルセリングやマーケティングなどにも活用するユーザーが増えてきました。

Facebookではプライベートとビジネス利用が混在しているため、自分のつながり(友達)を広げにくい面もあります。一方で、ビジネス用途での利用に特化しているLinkedInでは、「新しい人脈を広げたい!ビジネスチャンスを得たい!」という目的で利用するユーザーが多いので、新しい人たちと積極的に繋がることが可能です。これまでビジネスSNSはFacebook一強でしたが、今後はLinkedInがビジネスマンの強い味方になってくれるかもしれません。

それでは、ビジネス特化型SNSと言われるLinkedInならではの特徴をご紹介します。

LinkedInの特徴

LinkedInはビジネスに特化したSNSであるため他のSNSにはない特徴を持っています。
ここでは大きく4つに分けご紹介します。

特徴1:プロフィールの項目は、ほぼ履歴書に書く内容になっている

プロフィール記載内容は以下の通りです。
・学歴
・職歴
・所有資格
・スキル等

ビジネス特化SNSのため、もちろん実名登録が基本となっています。
LinkedInではプロフィールを見れば自分が今まで何をやってきて、どんな強みがあるのかをアピールすることができます。ここまで自分のビジネスにおける特徴を記載できるSNSは今までになかったのではないでしょうか。

採用活動や転職がLinkedIn上で活発に行われているのは、こういった転職希望者自身をアピールできる機能がLinkedInに備えられているからと言えるでしょう。
これはLinkedInが求人広告向きの媒体と言われる大きな要素の一つです。

特徴2:ビジネス目的のSNSとして割り切って利用するユーザーが多い

プライベートな繋がりのあるSNSでビジネスの内容ばかりを投稿するとなると、ちょっと嫌がられるのでは…と心配になる方も多いと思います。

その点LinkedInはビジネス用と割り切って使っているユーザーが多いので、気兼ねなくビジネスの内容を投稿することができる環境となっています。つながりもプライベートな人脈ではなく、会社の上司・同僚・取引先などのビジネス上での相手がメインなことがほとんどでしょう。そのため、LinkedInを開くときはビジネス脳で閲覧しているので、BtoB向け商材の情報の訴求にもあっているのではないでしょうか。

特徴3:ほかのSNSと比べて、炎上が非常に少ない

実名・顔出しで尚且つビジネスのつながりを主としているため、匿名制のある他のSNSと比べると炎上などのトラブルが非常に少なくなっています。そのため、意図的な炎上やバズを狙った過激な投稿などもないので、大変クリーンでユーザーが安心できる環境です。投稿に対する心無いコメントも生まれずらいでしょう。利用者のモラルが非常に高いので、LinkedIn上の情報には安心感があるはずです。

特徴4:ビジネス上の新しいつながりを求めて利用するユーザーが多く拡散性がある

日本では同じビジネス用途で使用されるFacebookと比べ、LinkedInは新しいつながりを広げるのに適したSNSとなっています。つながりの拡散性がないFacebookで突然面識のない人から友達申請が届いたら、少し身構えてしまうのではないでしょうか。

LinkedInでは、能動的にビジネスにおいてのつながりを求め活用しているユーザーが多いため、面識のない方にも繋がり申請を送り合うような文化になっています。繋がり申請大歓迎とプロフィールに記載している方も少なくありません。

ビジネス上の新しいつながりが広がる今までにない環境が、ビジネスパーソンに重宝されるのでしょう。私もLinkedInを活用していますが、数日に1回は面識のない方から繋がり申請をいただきます。Facebookでは友達申請が来ることはほぼない(実際にお会いした後にFacebookの友達申請を送る程度)ですので、ビジネス特化SNSといってもFacebookとLinkedInとではビジネスの人脈の広がり方は大きく異なると実感しています。

ちなみにわたしも繋がり申請大歓迎です!こちらが私のLinkedInアカウントになりますので、もしよろしければお気軽に申請していただけたら幸いです。

LinkedInの他のSNSと異なる点をご説明させていただきました。LinkedInの特性を知っていただけたのなら幸いです。

おわりに

ユーザーがどのような目的でLinkedInを使用し、何を期待しているのかを知ることでLinkedInがなぜ求人広告やBtoB向け商材の広告に向いているかを理解しやすいと思いこの記事を書かせていただきました。広告を出すうえでは媒体の特性の理解が欠かせません。この記事でLinkedInについての理解が一歩でも進んだのなら幸いです。

次回はLinkedIn広告についてご紹介できればと思います。

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この記事を書いた人
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岩瀬 真理
デジタル広告コンサルタント
不動産業務支援システムの新規営業から、自分の手でクライアントの利益に貢献したいと思い、広告代理店に転職。そこで、一通りの運用型広告支援を経験し、さらなるスキルアップを目指しアユダンテにジョイン。営業マンを経験しているので、たとえばBtoBでは営業マンさんがゴールを決めやすいように、リードの質にこだわっている。
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