BtoB企業がMicrosoft 広告 を出すべき理由
2022年10月27日
ライター:岩瀬 真理

Microsoftが広告ソリューションを展開していることをご存知でしょうか?
Microsoft 広告(Microsoft Advertising)という名称で、日本では2022年5月31日にサービスを開始しました。Microsoft 広告は、昨今の流行病による消費者行動の変化や、2022年6月のInternet Explorerのサポート終了に伴う、デスクトップで利用する検索エンジンの変化等により、配信先として多くの企業で検討の余地が十分にあると考え、この記事を書かせていただきました。主にBtoB企業がMicrosoft 広告を出すべき背景をご説明しながら、Microsoft 広告についてご紹介していきます。

  1. Microsoft 広告とは
  2. Microsoftが提唱する新しいペルソナの出現
  3. BtoB向けサイトではBingのオーガニック流入がYahoo!を上回っている
  4. BtoB向けサイトでBingオーガニックの流入が増加している事についての個人的見解
  5. BtoB企業がMicrosoft 広告を出すべき3つの理由
  6. まとめ

Microsoft 広告とは

Microsoftが提供する広告ソリューションで、現時点の主な広告フォーマットは、検索連動型広告とネイティブ広告があります。メインの配信面としてはMicrosoftが提供するBingの検索結果ページやMicrosoft Edgeのスタートページ、MSN(Microsoftが運営するポータルサイト)、Outlook.comとなっております。

Microsoftが提唱する新しいペルソナの出現

Microsoft が委託した調査会社フォレスターコンサルティングの調査によれば、コロナ渦でリモートワークが広がる中、以下のような消費者行動を行う新しいペルソナが生まれたとのことです。

  1. 仕事と私生活が混在している
    仕事中にプライベートな用事を済ませるケースが増えている。
  2. 仕事用のPCをプライベートな用事でも使うようになった
    PCで購入をした人のうち、6割以上が仕事用のPCを使用し、プライベートなサービスや商品を定期的に検索・購入していると回答している。
  3. 勤務時間にプライベートな用事に費やす時間が増えている
    勤務時間にプライベートな用事に1時間以上費やしていると回答した人は4割以上も占めた。

このようなペルソナを「ワークデイコンシューマー」とMicrosoftは提唱しており、この新たなペルソナに有効なのがMicrosoft 広告であるとのことです。
たしかに、わたしもリモートワークをする中で病院の予約等を勤務時間の合間に行ったりすることがあります。
自分の生活を振り返ってみても、リモートワークによって仕事をする時間に自由度が増したことで、Microsoftが提唱しているワークデイコンシューマーという存在が増えていることはうなずけました。

参照:Forrester Consulting Thought Leadership Executive Summary Commissioned By Microsoft May 2022(https://about.ads.microsoft.com/en-us/microsoft-advertising-tlp-japan-exec-summary-may-2022.pdf

BtoB向けサイトではBingのオーガニック流入がYahoo!を上回っている

可能な範囲で、Google アナリティクスにてデスクトップでの各ブラウザからのオーガニック流入を2020年1月〜2022年8月の期間で確認しました。
あくまで限られた範囲ですが、BtoC向けのサイトでは直近で大きな変化は見られず、Yahoo!からの流入の方がBingよりも多い傾向にありました。
一方でBtoB企業は、驚くべきことに多くの企業で2022年以降を境にYahoo!よりもBingの流入が上回っていました。

この傾向が続けば、BtoB企業はBingにも広告を出すことにより、新たなユーザーへのリーチが可能になると感じました。
皆さまもぜひ、自社サイトの状況を確認してみてはいかがでしょうか。
もしかすると、すでにデスクトップからのオーガニック流入がYahoo!よりBingが多くなっているかもしれません。

BtoB向けサイトでBingオーガニックの流入が増加している事についての個人的見解

なぜ、2022年以降BtoB向けサイトでBingオーガニックの流入がYahoo!を上回っているのでしょうか。あくまで私の個人的な仮説ではありますが、2022年6月にInternet Explorerのサポートが終了した事が影響しているのではないか?と考えています。

Internet Explorerを使用していた際には、既定の検索エンジンをGoogleやYahoo!にしていた方も、Microsoft Edgeに変更したタイミングでデフォルト設定のBingのまま利用しているケースも多いのではないでしょうか。
GoogleやYahoo!を検索エンジンとして使うことにこだわりのある方は、Microsoft Edgeにブラウザを変更しても既定の検索エンジンをGoogleやYahoo!に変更しているかと思います。

しかし、あまりこだわりのない方やPCの設定に不慣れな方は、Bingをそのまま使うことは十分に考えられます。また変更方法がわかっていても、会社のルールで使用するブラウザや検索エンジンを自由に変えられないなどの場合もBingを使用することになるでしょう。

これらの理由から、PCのブラウザでBingを使用するユーザーが増えたのではないかと推測しています。BtoB企業のサイトは、仕事中にPCからアクセスするユーザーが多いため、上記のグラフのようにBtoB企業向けサイトのデスクトップからの流入においてBingが伸びているのではないでしょうか。

BtoB企業がMicrosoft 広告を出すべき3つの理由

デスクトップではオーガニック流入が多いブラウザの第二位にBingが来ているケースが増えていることからも、BtoB企業におけるBing検索ユーザーは無視できない存在になりつつあるのではないでしょうか。
個人的にも以下の3つの理由で、BtoB企業はMicrosoft 広告を検討するべきだと考えています。

理由①:2022年以降BtoB企業のサイトではYahoo!よりもBingの流入が多いケースがある

BtoBサイトもモバイルからの流入が増えてきたとはいえ、デスクトップからの流入もまだまだ重要です。
デスクトップからの流入で2番目に多いプラットフォームを抑えない理由はないかと思います。
さらに、Yahoo!広告やGoogle広告と比べると、まだまだオークションの競争が緩いため先行者利益で他媒体よりも安価なCPCで出稿できる可能性もあります。

理由②:今までリーチできなかったユーザーにアプローチできる

BtoB企業の場合、特に検索広告はGoogle広告にメインで出稿し、Yahoo!広告はブランドキーワードのみ少額に出稿しているケースも多いのではないでしょうか。
Yahoo!はBingと提携しているため、Yahoo!に出稿するとBingにも一部広告が配信されますが、メインはYahoo!に広告が出るためBingへの配信は少額であるほど少なくなってしまいます。よって、Yahoo!広告への出稿金額が少ない場合、Bing面への露出はほとんどできず競合にとられる可能性が高くなります。

そこでBing単体への配信強化ができるMicrosoft 広告を使用することにより、Bing面への露出を高め機会損失を防ぎつつ、いままでリーチできなかったユーザーにアプローチすることが可能になります。
ちなみに、Bingのユーザー属性は平均年齢44歳と高く、会社勤めの割合は65%を占めている(出典:マクロミル2015年調査。 Microsoft 広告 説明資料より)ので、 ビジネスパーソンや収入の高いユーザーへのリーチがしやすい面となっています。

また、Bingのもう一つの特徴として、PCでの利用がメインとなっています。そのため、PCの大きな画面でしっかり情報を見る場合が多いので、高価格帯の商材や検討期間の長い商材とも相性が良いとされています。

理由③:LinkedInプロフィールデータを基にターゲティングができるようになる

Microsoft 広告はMicrosoftのサービスであるLinkedInのプロフィールターゲティングを使用することができます。(海外ではすでに利用可能で、日本でもリリースすべく現在開発中とのこと。)
LinkedInはビジネス特化のSNSであり、主に転職希望者やビジネスマン がビジネスのつながりを広げる為に利用されているのが特徴です。

そのため、LinkedInのプロフィールの項目には自分の所属する会社名・業種・業界等を登録しているユーザーが多く、求人募集やBtoB向け商材に適したプラットフォームになっています。
ビジネスに関する情報が豊富なLinkedInのプロフィールデータを基にターゲティングができるのは、BtoB企業の広告配信において大変魅力的ですし、他にここまでのビジネスに関する情報を基にターゲティングができるプラットフォームは多くありません。

まとめ

BtoB企業においてBingユーザーは今後ますます意識すべき存在になりそうです。自社サイトの流入ブラウザの割合をチェックし、もしBingからの流入が増加している場合はBingへの広告出稿を検討してみてはいかがでしょうか。
Microsoft 広告はGoogle広告から入稿した情報をインポートできる機能があるため、最初の入稿作業を楽にすることができます。

インポート機能については次回の記事でご紹介させていただきます。

採用情報はこちら

この記事を書いた人
$uname
岩瀬 真理
デジタル広告コンサルタント
不動産業務支援システムの新規営業から、自分の手でクライアントの利益に貢献したいと思い、広告代理店に転職。そこで、一通りの運用型広告支援を経験し、さらなるスキルアップを目指しアユダンテにジョイン。営業マンを経験しているので、たとえばBtoBでは営業マンさんがゴールを決めやすいように、リードの質にこだわっている。
最近書いた記事