実力を出し切れていないかも?! – 実例から考えるアカウント構成改善のヒント

2018年06月20日
ライター:宮里 茉莉奈

媒体の機械学習・自動入札がうまく働くように、シンプルなアカウント構成を目指してキャンペーン・広告グループをまとめてみたはいいけど、いまいち成果が伸び悩んでいる…なんてことはありませんか?

そんなお悩みを解決するヒントになればと思い、以前私と仙葉が実施したキャンペーン構成の見直し施策を実例としてご紹介します。

何が良くて何が悪いのかが見えづらくなってはいませんか?

シンプルなキャンペーン・広告グループ構成にすることで、クリック数やCVの数が増え、機械学習や自動入札の学習が早まったり予算配分が簡単にできるメリットがあります。

しかし、パフォーマンスが悪化してしまったとき、何が原因なのかを見つけられなかったり、全く表示されなくなってしまった広告もあるのではないでしょうか。

例えば、アカウントの中でも多くのコストを使い、パフォーマンスの良いキャンペーンがあるとします。

一見パフォーマンスが良かったとしても、十分にコストを使って広告を配信できている広告グループは一部にとどまっている場合があります

実はキーワードの検索ボリュームやクリック単価(CPC)が高い広告グループにコストが偏り、CPCの低い広告グループやキーワードにまでコストがめぐらず、表示回数やクリック数が長い間ゼロのまま放置された広告グループが複数あるなんてことも。

まるでキレイだからといって、ひとつの植木鉢にたくさんの花々を植えたことで栄養と水が行き渡らずに隅の小さな花を弱らせてしまっているようなものです。

水が行きわたらない

クリックもコンバージョン(CV)もないからといって広告グループを停止をしてしまうこともしばしば。

もしかするとパフォーマンスが良くなるはずだったかもしれない広告グループの調整や評価もできず、集客のチャンスを逃しているかもしれません

何をすればいい?迷ったときに試してみてほしい!

①CVがあるもの、ないもので分けてみよう

あるときパフォーマンスが良く見えるキャンペーンで、実は3割の広告グループは1度もCVを獲得できていないことに気がつきました。

そこで、CVのない広告グループに光を与えるためにキャンペーンを分けて運用してみることに。

キャンペーンの中で、1度もCVを獲得できていない広告グループを新しいキャンペーンに移動するとても単純な作業です。

キャンペーンを分割してみよう

キャンペーンを分割してしばらく運用を行った後、CVあり/なしに分ける前と分けた後のパフォーマンスを比較してみました。

分割後の数値は既存のキャンペーンと新しいキャンペーンを合算しています。

分割前後比較
分割前後比較2

結果、CVを獲得できていなかった広告グループを別キャンペーンで運用したことでCVを獲得できるようになりました。
既存のキャンペーンではCV数の減少が見られますが、この施策全体のCV数は増加し、CPCもCPAも下がっています。

キャンペーンを分けて予算を振り分けたことで、クリック数が増加しました。

クリック数を増やすことでサイトへの流入をうながすことができ、今までCVしていなかった広告グループからもCVを獲得することができました。

コンバージョンを獲得できました

もし、キャンペーンを分けた後でもパフォーマンスの出ない広告グループがあった場合には、キーワード・広告の見直し、CPCの調整を行い最適化を行うことをおすすめします。

②CPCの違いに着目してみよう

既存のキャンペーンのパフォーマンスをさらに伸ばしたいと考え、CVを獲得している広告グループのCPCを確認してみました。

すると、CPCが高いもの、低いもの、中間のものがあることに気づきます

CPCの違いに気づく

今回CPCが中間の広告グループのパフォーマンスが安定していたため、既存のキャンペーンに残し、CPCの高いグループと低いグループを新しいキャンペーンとしてそれぞれまとめ、運用を行いました。

CPC別分割前後比較

CVあり/なしキャンペーン分割と同様に前後比較を行いました。 すると、表示回数・クリック数が増え、ともなってCVの数も増加しています。

それぞれにコンバージョンが増加

そこまでCPCに大きな差が無いようであればコンバージョン率(CVR)で分割するのも良い方法です。

もし自動入札をかけているキャンペーンなのであればコンバージョン単価(CPA)で分割することによって目標単価がつけやすくなるメリットもあります。

新しいキャンペーンを作成することも大切

新しいキャンペーンを作成することで、予算を新たに振り分けられるほか、各広告グループの本来の入札単価を探ることもできます。

もし集客やCVが本来欲しいのにも関わらず停止しているグループがあるのであれば、復活をさせてみるチャンスです。
成果の良い広告グループを残した既存キャンペーンでも、予算が柔軟になったことによりさらにCVを増やすことができる可能性があります。

もし自動入札をかけている場合には、大きくキャンペーン構成が変更されてしまうため媒体の自動学習の動きに注意してください。

パフォーマンスがそのまま維持・アップすることもあれば、ときにはパフォーマンスが大きく落ちてしまう場合もあります。数日間はキャンペーンのデータの推移をチェックしておきましょう。

もしパフォーマンスが悪化してしまった場合にはいちど手動に戻し、パフォーマンスが安定したタイミングで再度自動入札を設定することを検討してみてください。
(GoogleアドワーズとYahoo!スポンサードサーチでは学習のスピードが異なる傾向にあるためどちらも同じ動きをするとは限らないため注意が必要です)

まとめさえすれば全て解決する、わけじゃない

データを集約させ、機械学習・自動入札が動きやすくする媒体に推奨されているアカウント構成にすることは重要です。
試してみることでよい結果を得られるものもあるでしょう。しかし、中には推奨されている構成では思ったような成果を出せないアカウントも出てくるはずです。 アカウント構成に唯一の正解はありません。

今回、パフォーマンスデータを確認してキャンペーンを適切に分けることで今まで水が十分に与えられずに日の目を見なかった広告グループがいきいきと花が咲くように、クリックやCVの獲得に結びついた例を紹介しました。

何でもかんでもまとめればいいわけじゃない、というのが正直な私たちの実感です
ご自身が運用するアカウントに合った構成を、試行錯誤しながら探していきましょう。

「キャンペーン・広告グループの管理が大変」「広告グループの評価がしづらい」と感じている方の運用のヒントになれば幸いです。

現在運用中のアカウント構成チェックを行って欲しいなどのご要望がありましたら
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