
2025年も、気づけばあっという間に12月。
忘年会やクリスマスや忘年会や年末年始休暇や忘年会や有馬記念や忘年会やビッグサイトなどなど、年末で営業日も少ないのにイベント盛りだくさんで、公私ともに忙しい月ですよね。
さて、せっかくの年末ですし特別企画として、Googleタグマネージャー(GTM)の1年間を振り返ってみようと思います。
今年は派手な新機能の連発というよりは、なんか地味に困る感じの、挙動が変わる類のアップデートが多かった印象です。
時系列で2025年のGTMの動きをまとめてみましたので、「あれ、この機能いつ出たんだっけ?」「今年だった気がするけど思い出せない」「そうそうそういえばこんなこともあったあった」と、思い出を振り返りながら参考にしてみてください。
なお、正確な仕様やアップデートの内容を確認したい方は、Google公式のリリースノートも併せてご参照ください。
それでは、月ごとに振り返ってみましょう。
1-2月:特に大きな動きは無し
年始ということもあり、公式からの大きな機能追加のアナウンスはありませんでした。
3月
ようやく正月気分が抜けてきたころ、Googleから爆弾発表がありました。
- Google広告・Floodlight発火時のGoogleタグ自動読み込みが予告される
- Google広告やFloodlight発火時に、対応するGoogleタグが未発火なら自動ロードするという予告。
- 具体的な説明が不足していたため、界隈では既存実装への影響や必要な対応方法が懸念されました。
- ファーストパーティモード(Googleタグゲートウェイ)の発表
- Cloudflareと連携して1st Party Cookie対応を行う機能のベータ版(当時はこの名称)が登場し始めました。
4月
3月に予告された仕様変更が実際に適用され始めました。
- Googleタグ自動読み込みの実装開始
- 予告通り順次適用開始。
- フタを開けてみれば設定変更対応など無しでも大きな問題はないケースがほとんどであったため、ほっと一安心。
- 参考記事: Googleタグマネージャー仕様変更:2025年4月からの自動タグ読み込みと実務対応
- コンテナのアラートメッセージ強化
- 管理画面上でGoogleタグ未設置や設定ミスを警告する「タグ診断ツール」機能が強化。
5月
今年のハイライトの一つとも言える機能が一般公開されました。
- 「Googleタグゲートウェイ」が一般公開
- 旧「ファーストパーティモード」が、正式名称で名前が変わって一般公開。
- Cloudflare連携で手軽にITP対策が可能になり、導入ハードルが低下。
6月
運用面の改善が入りました。
- Googleタグゲートウェイのロールバック機能がリリース
- 設定ミスがあっても以前の状態に戻せる機能が追加。
- 設定ミスがあっても以前の状態に戻せる機能が追加。
- サーバーサイドGTM(sGTM):Webコンテナクライアントの挙動変更
- Webコンテナクライアントが
gtm.js等のスクリプトをすべて配信する仕様に変更。
- Webコンテナクライアントが
7月:特に大きな動きは無し
学生にとっては夏休みに入る待ち遠しい季節。
そういえば大人になると、あんまり泳ぐ機会ってなくなりますよね……。
8月
カスタムテンプレートにひっそりと新APIが追加されました。
また、弊社ではありませんが、GTMの運用で非常に重要なメモ機能を自動生成してくれるツールを、山田さんが公開されました。メモは、本当に大事なので、ありがたいです。
- カスタムテンプレートAPI
readAnalyticsStorage追加- GA4の
client_idやsession_idをカスタムテンプレートで公式APIとして安全に取得可能に。
- GA4の
- Gemini×GASによるGTMドキュメント自動化ツールが公開
- プリンシプルの山田良太氏により、GTMのメモ欄をAIで自動生成してくれるスクリプトが公開。
- 参考(外部): GTMのメモ機能をGeminiとApps Scriptで補完する方法
9-10月:特に大きな動きは無し
秋口は比較的平穏な時期でした。
11月
機能追加ではありませんが、アユダンテとして大きなニュースがありました。
- アユダンテ、Stape社とのパートナーシップ提携を発表
- sGTM導入の最大のネックとなる導入の複雑さを解決するソリューションとして、世界的に有名なホスティングサービス「Stape」と提携。
- 参考記事: アユダンテとStapeがパートナーシップに至った背景と想い
12月
そして現在です。GA4側ではAIによる「生成インサイト」などが話題になっていますが、中旬になってからGTM側でも機能のリリースが行われました。
- 組み込み変数へGA4のclient_idなどが追加
Analytics Client ID、Analytics Session ID、Analytics Session Numberなどの組み込み変数が新たに追加。- 参考記事: Introducing new GTM in-built variables: Analytics Client ID, Analytics Session ID, and Analytics Session Number
2025年の総括
振り返ってみると、2025年も昨年に続き「プライバシー強化の1年」だったと言えるのではないでしょうか。
Googleタグゲートウェイをはじめとして、年々複雑になっていっている気がします。
またそれに伴って、徐々にsGTMの重要性(と需要)が増してきている印象を受けています。弊社でもStapeとの提携により、ちょっとびっくりするぐらい導入難易度が下がりましたので、ぜひ下記記事を一読していただけると幸いです。
アユダンテとStapeがパートナーシップに至った背景と想い
ここ数年でAI界隈がとにかく盛り上がってきていて、GA4でもAIとの連携が非常に強化された年でした。
おそらく来年あたりはGTMにもAIのエージェント的な機能が来るんじゃないかなぁ、とぼんやり予想してみている今日この頃です。
本年もコラムをお読みいただき、ありがとうございました。
皆さま、よいお年をお迎えください。








