Google 検索セントラルのYouTubeチャネルでJohn Mueller氏がウェブマスターからもらった質問に答えていく#AskGooglebotのQ&Aシリーズが配信されています。
この記事では2024年前半に配信されたSEO関連の3つのQ&Aを日本語に訳してお届けします(以前のQ&Aも和訳しております)。
※一部省略や言い換えをしておりますが、主な意味が失われないようにまとめるよう努めております。
1.HTMLページとPDFでの重複コンテンツについて
Q: 同じコンテンツをHTML、ダウンロードができるPDFファイルと重複公開していても大丈夫ですか?
A: 大丈夫です。コンテンツが重複していても、Googleは両方見つけてインデックス登録します。検索結果にはどちらも別々に表示される可能性があります。
必要に応じて、どちらをインデックス登録してもらいたいかの指定もできます。
例えばnoindex X-Robots-Tagやnoindexのメタタグ、もしくはrel=”canonical”を活用して、インデックスしてほしい方をGoogleに伝えることもできます。
実際に、ユーザーニーズに合わせて、ほとんどのコンテンツはどちらか1つのフォーマットしか存在しないことが多いです。例えば、レストランのメニューであれば、ユーザーにスマートフォンで見られることが多いので、通常のHTMLページが適切でしょう。
もし手書きでの記載が必要なフォームがあれば、PDFファイルがあると良いでしょう。
また、ガイドブックやケーススタディであれば、HTMLページも、印刷ができるPDF版もあると便利な場合があります。
Googleに重複と認識された場合、基本的にHTMLページの方が正規コンテンツとして選定されることが多いです。
PDFファイルを提供している場合、PDF内にウェブサイトへのリンクを配置して、ユーザーがウェブサイトに戻れるようにしておくと良いでしょう。
2.古いサイトはどうすべきか
Q: シンプルなサイトを公開していたスモールビジネスからのご質問です。新ドメインでサイトを立ち上げる際に、古いサイトを削除すべきでしょうか?
A: 新しいサイトを公開する際に、古いサイトを削除もしくは調整することをお勧めします。例えば、古いサイトと新サイトに記載されている営業時間や住所などの情報が異なると、ユーザーの混乱につながる可能性があります。
古いサイトから新サイトへ301リダイレクトを設定することが理想です。開発者に依頼するか、もしくはホスティングサービスにてそのような設定を実現できることが多いです。リダイレクトを設定しておけば、検索エンジンが古いサイトのシグナルを新サイトに移行することができ、新サイトの評価を強化できます。ユーザーも新サイトに誘導されます。リダイレクトは少なくとも一年間は設定したままにしておくことをお勧めします。
もしもリダイレクトを設定できない場合、古いサイトからコンテンツを削除し、代わりに新サイトに移行したことを知らせるメッセージを掲載すると良いでしょう。
いずれも不可能な場合は古いサイトを削除すると良いです。
上記の対応ができない場合で、古いサイトが存在していても新しいサイトにペナルティなどはありません。ただし、一時的に新しいサイトも古いサイトもユーザーの目に留まる状態になります。
3. サイト全体のインデックス登録リクエスト
Q: サイト全体で再インデックス登録リクエストはできますか?
A: 残念ながら、現在サイト全体の再クロールと再処理をリクエストする方法はありません。サイトに変更を加えると、検索エンジンは基本的にその変更を徐々に自動認識しますので、特別にやるべきことはありません。
ただし、いくつか意識すべきベストパフォーマンスがあります。
・URLを変える場合、旧URLから新URLにリダイレクトを設定する
・ページを削除する場合、ステータスコード404もしくは410を返すようにする
・新しいページを追加する場合、既存ページからリンクされていることを確認する。中でも重要なページは、他の重要なページからリンクを設定しておく
・電話番号などの重要な情報が更新された場合、その情報を主要なページに転載する。主要なページは検索エンジンがより頻繁にクロールし、登録されている情報がより早く更新されるのでいち早く認識されるようになる
・Sitemap.xmlの活用ができるとなお良い。多くのウェブサイトでは自動的に設定されるので、特別な作業はしなくても良い場合がある
今後も#AskGooglebotシリーズが続きそうでしたら、また和訳していこうと思いますのでご興味のある方はチェックしてください!