最速!「いちばんやさしい新しいSEOの教本 第3版」 著者3人に独占インタビュー
2023年12月5日
ライター:江沢 真紀
SEO

11/16に『いちばんやさしい新しいSEOの教本』が発売されたばかりの江沢さん、コガンさん、西村さん。アユダンテ社内で行っている勉強会を利用して、3人にお話をうかがいました。 

  1. 本について教えてください
  2. どうやって書いたのか?
  3. 書いてみて…
  4. 最後にこれから読む人に一言お願いします。

1.本について教えてください

―何が書かれていますか?

江沢

SEOの内容を網羅的に解説しています。

第3版は特にE-E-A-Tの内容をメインに執筆しました。

―誰に向けて書かれていますか?

江沢

第3版は企業のWEB担当者向けに書いています。

―なぜこの本を書いたのでしょうか?

江沢

前回の第2版は5年前に出したので全体的に内容が古くなっていました。

特に画面の解説をPCで行っていたのがずっと気になっており、スマホの画面にしたかったのです。

全体的に最新の情報にしてAIについても触れています。

ただAIのレッスンは1つだけで、ChatGPTなどのAIチャットツールについてまとめています。

逆にAI時代も変わらずしっかり基礎を学びましょうという内容になっています。

2.どうやって書いたのか?

―担当はどう割り振ったのですか?

江沢

私の独断で決めました(笑)。

第2版は安川さん、すでに退職されている村山さん、そして私の3人で書きました。

2版で自分が書いたところはそのまま私、村山さんが担当した4・5章をコガンさん、安川さんが担当した7・8章を西村さんに割り振りました。

目次や変更内容、担当をまとめたスプレッドシート。編集の方との管理にも利用。

―業務もあるなか、いつ書いていたのですか?

コガン

家では集中できないため、土日会社に出社して進めました。

西村

休日や業務後仕事終わりに。深夜の筆が乗るときに一気に作成しました。

―書くときの環境やツールなどありましたか?

コガン

環境作りは、会社に早く出社して紅茶を淹れて執筆モードのスイッチを入れて集中して作業しました。

8割作成しておいて、翌日以降に残りの2割を見直してブラッシュアップしていくという流れです。

書くためのツールや環境の活用というよりも、自分のモチベーションの問題でした。

西村

環境としては、部屋のデスクで机の上に不要な物を排除して、作業の間、席を立たなくていいように、飲み物やつまみを用意して行っていました。

Word、PDFで書いて、文書に詰まったときは、ChatGPTに質問してヒントにしていました(※検索:対象者をSEO初心者、何文字以内、3案作成 etc)

江沢

私は書くのが苦じゃないので、、GPTなどは利用していません。

―3人で内容の読み合わせはしましたか?

江沢

3人でまわし読みは最終稿の段階で確認しました。

私はコガンさんと西村さんの原稿も早い段階で見ていて、みんなのトーンや言い回し、文面などをなるべく合わせるように調整していました。

西村

本を書くのが初めてなので江沢さんにダメ出しいただきました(笑)。

「この言葉は専門用語すぎて初めての方は分からない」などです。

江沢

西村さんはエンジニアなのでひと際難しかったと思います。

普段は企業向けにコンサルティングしているので、難しい言葉や解説をすることが多いんですよね。普段と真逆で簡単に書くということが難しかったと思っています。

このシリーズは分かりやすくないと口コミも悪くなりますし、インプレスの人にもとにかくやさしく書くことを徹底して言われていたんですよね。

特に難しいURLの話。何度もディスカッションしながら、わかりやすく説明を試みました。

3.書いてみて…

―ここはおすすめ!というレッスンは?

コガン

E-E-A-Tのレッスンです。

江沢さんのレッスンになっていますが、もとの原稿は私が書きました。E-E-A-Tをとても簡単にわかりやすく説明していますのでおすすめです。

コガンさん渾身のE-E-A-Tの解説。難しい概念をわかりやすく図解した点がポイント

西村

①GA4の見方について解説したレッスン67

②noindex,robots.txtなどについて解説したレッスン53

③JavaScript利用時の注意を解説したレッスン58

江沢

おすすめは新しく書いた6章のコンテンツマーケティングについてです。

ヒートマップのMicrosoft Clarityについても解説しています。

あと、SEOと広告の比較表なども載せています。

―苦労したことを教えてください。

コガン

たくさん情報を伝えたいから、ボリュームが多くなってしまいページ数が多くなりすぎたところ、全員で相談して一部のページやレッスンを削りました。

伝えたい情報を選んで簡潔にまとめるのに苦労しました。

西村

作成していた内容が3レッスン分削ることになりました。

文面の修正が最後の2ヶ月延々と繰り返して大変でした。

江沢

私はコガンさんと西村さんの原稿も調整させていただいたのですが、誰かの書いた文章を修正するのは本当に大変でした。

―書いてみて、得られたものは?

コガン

今回本を書くのが3回目でやっと簡潔にまとめられるようになってきました。

簡単に伝える練習になりました。

西村

実感はないですが、どうすれば伝わるんだろうと悩み続けた1年間でした。

文章力、説明力が上がったと思います。X(Twitter)でつながっている方数名に献本したのですが、概ねよくまとまっていておすすめできる本だ、という感想をいただいています。

江沢

今個人的にはSEO案件をもっていないため、最新の情報や細かいテクニックを再度学び直す機会になりました。

あと、本を書くことで簡単に説明できるようになり、例えばセミナーで説明したり、社内で誰かに教える時に「相手が理解するにはどうやったらよいか」を考えられるようになりました。

難しいことを難しく説明するのは簡単なんですよね。難しいことを簡単に説明するのはとても大変だと思っています。

4.最後にこれから読む人に一言お願いします。

西村

SEOに取り組んでいる方も初心者の方でも基礎を広く学べる本です。

上級者から初心者まで少しでも関わる方はぜひ。

コガン

SEOをあまり知らない方に今のSEOの大事なポイントを伝えられる本になったと思います。

江沢

社内で読まれる方、もちろん書籍で読んでいただいてもいいですが、全文PDFもあります。

PDFは検索もできるので、便利です。ぜひご活用ください。

※このあと全文PDFをChatGPTに読ませて社内本botを作ろうとか盛り上がっていました!