Netflix広告つきベーシックプランが一般向けにローンチ
2023年03月13日
ライター:岩瀬 真理

NetflixのグローバルパートナーであるMicrosoftは、Netflix広告を全広告主に提供を開始しました。

広告代理店を通す形ですべての広告主が利用可能になりましたので、現時点でわかっている範囲でNetflix広告の概要をご紹介致します。

  1. Netflix広告とは
  2. 広告の種類
  3. 広告配信の特徴
  4. 広告掲載基準
  5. 広告配信後のレポート内容
  6. 掲載までの流れ
  7. 今後予定されているプロダクトアップデート
  8. まとめ

Netflix広告とは

2022年11月4日に新しくできた新プラン「広告つき ベーシック(月額790円)」を利用しているユーザーに対して、動画視聴中に動画広告を配信することができます。

Netflixの人気TOP10の映画・ドラマシリーズを筆頭に多数の作品内で広告が配信されます。

なお、YouTube広告のように動画付近にWebサイト等への誘導リンクはありません。

Netflix広告はクリッカブルではなく、作品の冒頭や途中でノンスキッパブルの動画広告のみが差し込まれる形なので、イメージ的にはテレビCMに近いものになります。

広告の種類

配信される広告の種類はシンプルで以下の2つのみになります。

・プレロール広告
視聴する作品の本編前に再生される(15秒または30秒)

・ミッドロール広告
本編の途中で再生される(15秒または30秒)

基本的にはひとつの作品でプレロール広告とミッドロール広告はどちらも配信されるようですが、Netflixのオリジナル作品はリリースから18ヶ月はプレロール広告のみとなるようです。

広告配信の特徴

ユーザーの視聴体験を妨げず、広告に対してエンゲージメントと好感を高められるよう、以下のような
配信設計となっています。

・広告配信量の抑制
平均広告表示時間は1時間あたり4分を上限としている。
広告に対する視聴者のエンゲージメントを高めるため、広告量が多すぎないよう調整されています。

・同じ広告の配信頻度を調整
同じ広告の表示回数を1時間に1回、1日3回を上限に設定

・コンテンツに合わせた広告配信
作品ごとに広告が入るタイミングを調整し、視聴者のエンゲージメントと好感を高める。

・競合の広告が隣接されることの排除
自社の広告が配信された直後に競合の広告が配信されない。
※同じ作品内では競合の広告が表示される可能性はある。

ユーザーが広告に対して嫌悪感を抱いてしまうようでは本末転倒ですし、Netflixにとってもユーザー体験を損なうことはサービスにとって大きな悪影響になります。
配信タイミングや配信頻度は今後も最適化をかけていくのではないでしょうか。

広告掲載基準

Netflix広告での禁止コンテンツ・制限コンテンツは以下のようになっています。

禁止コンテンツ
・ギャンブル
・コンペティション、懸賞、宝くじ
・医療行為およびサービス、合法的な薬物
・ダイエット、減量、栄養補助食品
・美容整形
・生殖と性関係(生理処理用品、コンドーム)
・出会い系

制限付きコンテンツ ※条件付きで掲載可能
・アルコール
・金融サービス
・ビデオゲーム
・高脂肪・糖分・塩分の食品および飲料
・映画およびテレビの予告編

条件を守れば上記サービスも配信可能になります。条件はグローバルで共通のものと日本固有のものが存在するので、実際に進める場合は代理店を介して条件のすり合わせを行っていきましょう。

広告配信後のレポート内容

広告配信期間終了後に確認できる報告レポートは以下の内容になっています。

・Impressions      
・Media cost
・Video completes
・Unique reach
・Avg frequency

掲載までの流れ

基本的に掲載期間と予算を決めて配信する純広告に近い形なので、掲載までの流れはいたってシンプルです。

STEP1:お問い合わせ
以下の情報とともに代理店から問い合わせを行う。

【広告主名/代理店名】
【訴求内容】
【掲載期間】
【予算】
【素材秒数】

STEP2:Insertion Orderの提出
※キャンペーン開始14営業日前

STEP3:契約完了、クリエイティブ素材の入稿
※キャンペーン開始6営業日前

STEP4:配信開始

STEP5:事後レポートの共有、ご請求
※事後レポートは通常7営業日以内に 送付される

アユダンテでもNetflix広告への申込は可能なので、詳細が気になる方はお気軽にご相談ください。

今後予定されているプロダクトアップデート

ターゲティング
・ジャンル:広告配信する作品のジャンル(ドラマ、アクション等)をターゲティングできる
・エリア:都道府県単位でターゲティングできる
・性別・年齢:年齢はどこまで細かく設定できるようになるかは不明
・TOP10配信:Netflixの人気作品TOP10視聴者へのターゲティング

調査
・ブランドリフト調査 ※開発予定
・ニールセン DAR ※対応予定

まとめ

今回はNetflix広告についてご説明させていただきました。

すべての広告主がNetflix広告への広告出稿が可能になったことで、Netflixで広告配信する企業が増えることが予想されます。

Netflixに入会している方は、広告つきベーシックプランに入り実際に配信される広告をユーザー視点で眺め、自社のビジネスに活かせるかどうか考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
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岩瀬 真理
デジタル広告コンサルタント
不動産業務支援システムの新規営業から、自分の手でクライアントの利益に貢献したいと思い、広告代理店に転職。そこで、一通りの運用型広告支援を経験し、さらなるスキルアップを目指しアユダンテにジョイン。営業マンを経験しているので、たとえばBtoBでは営業マンさんがゴールを決めやすいように、リードの質にこだわっている。
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