2022年3月16日(水)に、Googleからユニバーサルアナリティクス(以下、UA)の計測停止とサポート終了についてのアナウンスがありました。本記事では、これらの詳細と今後取るべき対応についてまとめました。合わせて、各種情報ソースの紹介もします。
※本記事では、UA無料版についての情報のみ記載します。
■ユニバーサルアナリティクスの計測停止/サポート終了:いつ何が起こるのか?
サポート終了は、①ヒットデータ処理の停止と②サポートの終了、という2段階で行われます。
現在発表されている「サポート終了」までの具体的な内容は以下の通りです。
①2023年7月1日(土)から計測データ(ヒットデータ)処理の停止(計測の停止)
・UAプロパティで計測データの集計処理が停止され、画面上でデータが反映されなくなる。
・UAにログインすることは可能。過去データを閲覧したりエクスポートすることはできる。
②2024年1月以降、サポート終了
・UA画面で一切のデータを確認できなくなる。
・APIを通じたデータへのアクセスもできなくなる。
・サポート終了の具体的な時期は、数か月以内に発表される。
「サポート終了」は、おそらくUAへのログインもできなくなる状態と思われ、その時期は2024年1月以降が予定され具体的な日時は近日発表になる、とアナウンスされています。
その前段階として2023年7月1日(土)から、ヒットデータの処理が停止され新しい計測データは画面に反映されなくなります。UAにログインし過去データを確認したりエクスポートすることは可能です。
■計測停止/サポート終了までに取るべき対応
①計測停止(2023年7月1日(土))までに行うべき対応と②サポート終了(2024年1月以降予定)までに行うべき対応は以下の通りです。
①計測停止までに行うべき対応
・Google アナリティクス4プロパティ(以下、GA4)の導入と必要な設定の完了
・GA4データを利用したレポーティング、ダッシュボードなど、GA4を基盤としたデータ運用業務の構築(UAを基盤とした業務や運用を外部で構築している場合)。
・上記を早期に完了し、データ活用・運用面の業務を完全に移行させる。
最低限GA4の導入と設定完了を早い段階で済ませておく必要はあるでしょう。GA4は、UAとは異なるデータ構造(ディメンション・指標、など)となっており、計測の定義も異なります。設定だけでなくデータ利用者(レポート閲覧者や分析者)にとっては運用面においての違いを確認したり異なるデータ構造に慣れておく必要もあるでしょう。
②サポート終了までに行うべき対応
上記、計測停止が行われた後もUAにログインし過去データを閲覧したりAPIを通じでデータにアクセスすることは可能と言われています。サポートが終了すると、これらデータの閲覧や利用が一切できなくなるので、必要な過去データについてはエクスポートをしてアーカイブしていくことが必要になります。
■関連情報ソース
①Googleの公式情報
本件については、継続的に情報がリリースされる可能性があります。正しい情報を得るためのGoogleの公式ヘルプやブログを参照することをお勧めします。
- Google公式ブログ(英語版):「Prepare for the future with Google Analytics 4」
- アナリティクスヘルプ:「ユニバーサル アナリティクスのサポートは終了します」
②Google アナリティクス4プロパティについての情報
アユダンテでは、ホームページのブログやYouTubeチャンネルで有益な情報を提供していますので、是非ご覧ください。