ユニバーサルアナリティクス、計測停止/サポート終了の詳細と対応についてのまとめ
2022年03月17日
ライター:山浦 直宏

2022年3月16日(水)に、Googleからユニバーサルアナリティクス(以下、UA)の計測停止とサポート終了についてのアナウンスがありました。本記事では、これらの詳細と今後取るべき対応についてまとめました。合わせて、各種情報ソースの紹介もします。
※本記事では、UA無料版についての情報のみ記載します。

■ユニバーサルアナリティクスの計測停止/サポート終了:いつ何が起こるのか?

サポート終了は、①ヒットデータ処理の停止と②サポートの終了、という2段階で行われます。
現在発表されている「サポート終了」までの具体的な内容は以下の通りです。

①2023年7月1日(土)から計測データ(ヒットデータ)処理の停止(計測の停止)

・UAプロパティで計測データの集計処理が停止され、画面上でデータが反映されなくなる。
・UAにログインすることは可能。過去データを閲覧したりエクスポートすることはできる。

②2024年1月以降、サポート終了

・UA画面で一切のデータを確認できなくなる。
・APIを通じたデータへのアクセスもできなくなる。
・サポート終了の具体的な時期は、数か月以内に発表される。

「サポート終了」は、おそらくUAへのログインもできなくなる状態と思われ、その時期は2024年1月以降が予定され具体的な日時は近日発表になる、とアナウンスされています。
その前段階として2023年7月1日(土)から、ヒットデータの処理が停止され新しい計測データは画面に反映されなくなります。UAにログインし過去データを確認したりエクスポートすることは可能です。

■計測停止/サポート終了までに取るべき対応

①計測停止(2023年7月1日(土))までに行うべき対応と②サポート終了(2024年1月以降予定)までに行うべき対応は以下の通りです。

①計測停止までに行うべき対応

・Google アナリティクス4プロパティ(以下、GA4)の導入と必要な設定の完了
・GA4データを利用したレポーティング、ダッシュボードなど、GA4を基盤としたデータ運用業務の構築(UAを基盤とした業務や運用を外部で構築している場合)。
・上記を早期に完了し、データ活用・運用面の業務を完全に移行させる。

最低限GA4の導入と設定完了を早い段階で済ませておく必要はあるでしょう。GA4は、UAとは異なるデータ構造(ディメンション・指標、など)となっており、計測の定義も異なります。設定だけでなくデータ利用者(レポート閲覧者や分析者)にとっては運用面においての違いを確認したり異なるデータ構造に慣れておく必要もあるでしょう。

②サポート終了までに行うべき対応

上記、計測停止が行われた後もUAにログインし過去データを閲覧したりAPIを通じでデータにアクセスすることは可能と言われています。サポートが終了すると、これらデータの閲覧や利用が一切できなくなるので、必要な過去データについてはエクスポートをしてアーカイブしていくことが必要になります。

■関連情報ソース

①Googleの公式情報

本件については、継続的に情報がリリースされる可能性があります。正しい情報を得るためのGoogleの公式ヘルプやブログを参照することをお勧めします。

②Google アナリティクス4プロパティについての情報

アユダンテでは、ホームページのブログやYouTubeチャンネルで有益な情報を提供していますので、是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
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山浦 直宏
COO
Googleプラットフォーム活用を中心としたデジタルマーケティングコンサルタント。ネット広告黎明期より一貫してデジタルマーケティング畑を歩む。Googleアナリティクスの個人資格講座で合格者1200名余を育成する一方、立教大学など複数の大学や企業研修講師として人材育成も行う。書籍・講座・メディアでの執筆・寄稿多数。シンガポール国立大学MBA。
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