#AskGooglebot:URLの文字数、URLの構造変更やリダイレクトについてのSEO Q&Aまとめ
2022年01月28日
SEO

Google ウェブマスターYouTubeチャネルでJohn Mueller氏がウェブマスターからもらった質問に答えていく#AskGooglebotのQ&Aシリーズが配信されています。

この記事では2021年10月~2022年1月に配信されたSEO関連の6つのQ&Aを日本語に訳してお届けします。(2021年7月~9月のQ&Aも和訳しております。)
※一部省略や言い換えをしておりますが、主な意味が失われないようにまとめるようにしております。

目次

  1. URLの文字数について
  2. 一問一答
  3. サイトを検索結果に出さない方法
  4. 301リダイレクトの維持期間
  5. 一問一答:ドメイン編
  6. URL構造変更について

1.URLの文字数について

Q: URLの文字数について。SEOの観点から短いURLの方が良いですか?

A: いいえ、URLの長さはランキングに影響しません。GoogleはURLを識別子として使っていて、それに長さは影響しません。
個人的に、URLを1000文字以内に抑えるようにしていますが、それはモニタリングの利便性のためだけです。
URL内の「/」スラッシュ数も気にしなくて大丈夫です。

現時点でGoogleのシステムの中でURLの長さが影響するのはURLの正規化だけの認識です。URLの正規化とは、Googleがあなたのサイト内のあるページに対して複数のURLを見つけて、インデックス登録のために1つのURLを選定することです。
より短くて簡潔なURLがそのURLの正規URLとして選ばれがちです。
正規化はランキングには影響せず、どのURLが検索結果に表示されるかだけに影響します。
まとめると、URLの文字数もスラッシュ数も検索結果の順位に影響しません。
長期的に維持できて使いやすいURL構造にすると良いでしょう。

コガン補足:
その他GoogleによるURL構造のアドバイスは「シンプルな URL 構造を維持する」のGoogleヘルプにて確認できます。

2.一問一答 第2弾

(第1弾はこちら

Q: robots.txtでCSSファイルをブロックするとモバイルフレンドリー観点で問題が発生しますか?

A: はい、問題が発生する可能性があり、やめた方が良いです。Googleがページを全体的に見られる方がページの理解が深り、モバイルフレンドリーであることを認識できます。

Q: 検索の初心者ですが、Sitemap.xmlをどのように設定すればいいですか?手順ガイドなどはありますか?

A: 残念ながらどのウェブサイトでも使える簡単な手順はありません。ただし、多くのサイトではSitemap.xmlを簡単に設定できるツールなどがあります。自身のサイトのドキュメントでSitemap.xmlもしくはSitemap.xml作成用プラグインについて調べてみてください。多くの場合、特定の設定をONにするだけでSitemap.xmlを作成できます。

Q: インデックス登録をリセットする方法はありますか?

A: 残念ながらインデックス登録のリセット方法はありません。ただし、ウェブサイトを変更した場合、検索エンジンは自動的にウェブサイトの新バージョンに集中し、時間が経てば過去のバージョンをインデックスから消します。旧URLから新URLにリダイレクトを設定することで、そのプロセスを早めることができます。

Q: 我々のサイトでRSSフィードが良くクロールされますが、クロールバジェットの観点で問題ありますか?

A: 問題ありません。Googleのシステムはバランスを取ってウェブサイト内のクロールを自動的に調整しています。特定のページ群のクロール頻度が高い場合がありますが、それはGoogleが既に他の重要なページをクロールした後になります。

3. サイトを検索結果に出さない方法

Q: ユーザーがサイトにアクセスできるようにしつつ、検索結果には表示させない方法はありますか?

A: 方法は3つあり、それぞれ見ていきます。
① パスワード認証を使う
② クロールを制御する
③ インデックスを制御する

① パスワード認証を使う
ウェブサイトへのアクセスを限定したい場合、パスワード認証を利用してサイトをロックすると良いでしょう。検索エンジンも、関係ないユーザーもサイトにアクセスできず、セキュリティー面でも良いでしょう。

② クロールを制御する
Robots.txtを使ってクロールを制御するのも1つのやり方です。どのユーザーもサイトにアクセスできますが、検索エンジンはサイトにアクセスしません。
ただ検索エンジンはサイトのコンテンツにアクセスできなくてもURLをインデックスしてしまう可能性が若干あるため、この方法は理想的ではありません。

③ インデックスを制御する
ページにnoindex metaタグを追加し 、インデックスを制御する方法もあります。
noindexはページをクロールした検索エンジンにページをインデックスしないよう指示します。ユーザーにはそのmetaタグが見えず、通常通りページにアクセスできます。

アクセスを限定したいコンテンツについては、パスワード認証を使うことをおすすめします。動作の確認が簡単で、パスワードを持っていない人からのアクセスも防げます。
ユーザーにアクセスを限定しないコンテンツの場合、もしくはサイト内の一部のコンテンツのみ検索結果に表示させたくない場合は、クロールもしくはインデックスの制御も良い方法です。

4.301リダイレクトの維持期間

Q: サイト移転後、リダイレクトをどれぐらい維持すれば良いですか?

A: サイト移転の際に、恒久的な移転を示す301リダイレクトの設定をおすすめしています。では、どれぐらいリダイレクトを維持すれば本当に「恒久的」になりますか?

Googleはすべてのページを少なくとも数か月に一度再処理するように努めています。多くのページはもっと頻繁にクロールされますが、クロールには上限があり、クロールしたいページが多い場合は優先度を付けてクロールするしかありません。

URLが変更される際、その変更を記録するのにはGoogleが301リダイレクトを数回以上確認する必要があります。リダイレクトが確実に数回確認されるように、リダイレクトを少なくとも1年間維持することを推奨しています。

また、サイト内リンクと重要なサイト外リンクについては、旧URLへのリンクを新URLに差し替えることも大事です。

こちらは簡易な説明ですし、リダイレクトは念のためもっと長く維持しても問題はありません。少なくとも1年間は維持するようにしましょう。

参考: リダイレクトと Google 検索

5.  一問一答:ドメイン編

Q: .spaceドメインを使っても問題ないですか?.comが他のどんなドメインよりもいいですか?

A: 問題ないです。SEOの観点では、新しいTLD(トップレベルドメイン)は.comのような標準的TLDと変わりません。選択肢がたくさんありますので、好きなものを選んで大丈夫です。

Q: 個人ブログにhttps://(wwwなし)とhttps://wwwのどちらを使えば良いですか?

A: 好きな方を使ってよいです。Googleのシステムの観点からはどちらでも構いません。たまに技術的な理由でどちらかにする必要がある場合もありますが、多くの場合は単なる好みの問題です。

Q: canonicalタグはドメインをまたいで使っても問題ないですか?例えばgTLD(一般TLD)とccTLD(国別TLD)間での重複コンテンツ正規化のために。

A: はい、大丈夫です。Canonicalタグは複数のドメイン間で使って問題ありません。

Q: ccTLDを使ってもグローバルに(複数の国で)ランキングできますか?

A: できます。国別TLDはその国のターゲティングに役立ち、他国の検索結果への表示も可能です。唯一の制約は、他国の地域ターゲティングの設定ができないことです。
例えば、フランス向けに.frのドメインを持っていれば、フランスへのターゲティングができ、かつそのドメインを全世界でグローバルに活用できます。ただし、ブラジルのユーザーを個別にターゲティングすることはできません。

6.  URL構造変更について

Q: サイト移転でURL構造も変更したいです。何かリスクありますか?

A: URL構造の変更はウェブサイトの中で小規模の変更に見えるかもしれませんが、検索エンジンに対しては大きな変更です。Googleのような検索エンジンは、インデックス情報をページごとに登録しています。ページのアドレス(URL)を変更する際、そのページのデータを転送しない限りインデックスされているデータは失われます。ウェブサイトのリニューアルでも、URL末尾の「/」を削除するだけでも、URLの変更はすべてアドレスの移転です。URL変更を伴うサイト移転のヘルプを参考にしてください。

サイト移転では以下の手順通りに進めることを推奨しています。

① 初めに、進め方の選択肢とその影響について調べます。URLの変更は時間がかかり、ランキングにも影響するため、タイミングにも気を付けると良いです。

② 旧URLと新URLをリストアップします。移転後の変化をモニタリングするのに役立ちます。

③ 移転を始めます。その中では、旧URLから新URLに301リダイレクトを設定し、またサイト内リンク、フォーム、構造化データ、Sitemap.xmlやrobots.txtの内容を調整します。

④ 最後に、移転後はページのリダイレクトを確認してモニタリングを行います。Google Search Consoleでは重要なページについての更新情報が比較的早く確認でき、その後、時間の経過とともにGoogleがサイトを再処理したタイミングで残りのページの更新も確認できます。この再処理に数か月かかる場合もありますので、リダイレクトは少なくとも1年間維持すると良いです。

このような変更は簡単ではありませんが、しっかり調査し、準備とモニタリングを行えばきっとスムーズに移転できると思います!

今後も#AskGooglebotシリーズが続きそうでしたら、また和訳していこうと思います。ご興味のある方はぜひチェックしてください!

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