#AskGooglebot:アフィリエイトリンク、共有サーバーやWordPressテーマについてのQ&Aまとめ

2021年10月18日

Google ウェブマスターYouTubeチャネルでJohn Mueller氏がウェブマスターからもらった質問に答えていく#AskGooglebotのQ&Aシリーズが配信されています。

この記事では2021年7月~9月に配信されたSEO関連の7つのQ&Aを日本語に訳してお届けします。(2021年1月~6月のQ&Aも既に和訳しております。)
※一部省略や言い換えをしておりますが、主な意味が失われないようにまとめるようにしております。

1.アフィリエイトリンクの表示

Q: アフィリエイトリンクは隠すべきですか?

A: アフィリエイトリンクは他企業サイトへのリンクです。ユーザーがリンクをクリックしてリンク先のサイトでサービスや商品を買うと、リンクを設置した側に報酬が支払われます。ウェブサイトのマネタイズの方法としてアフィリエイトリンクを利用しても問題ありません。

2点だけ考慮すべきです。
1点目は、アフィリエイトコンテンツはユニークでユーザーに対して価値のあるコンテンツである必要があります。汎用的で質を求めない商品やサービスの紹介文を記載することは運営者にとっては楽かもしれませんが、ユーザーはあなたのサイトに来る際に役立つ情報があることを期待していますので、応えるような役立つコンテンツがなければなりません。

2点目は、その他有料リンク同様に、ユーザーに対しても、検索エンジンに対してもアフィリエイトリンクであることを明確にする必要があります。ユーザー向けの対応については、サイト対象地域の法律やガイドラインで必要な対応を確認すると良いです。
検索エンジンに対しては、rel=”nofollow”もしくはrel=”sponsored”属性を利用し、有料リンクであることを伝えます。

検索エンジン向けにアフィリエイトリンクを変なJavaScript、イベントハンドリングやクローキングを使って隠す必要はありません。
リンクを設置し、rel=属性を設定することでアフィリエイトリンクが正しく処理されるようになれば大丈夫です。
JavaScriptを利用してアフィリエイトリンクを設置している場合でも適切なrel=属性を設定することを忘れないように注意してください。

アフィリエイトリンクは商品レビューで良く使われると思いますが、その場合はGoogleのヘルプを確認して、あなたのページに該当する構造化データマークアップがあればそれについて調べると良いです。

2.共有ホスティングの利用

Q: 小企業のウェブサイトで共有ホスティングを利用しても問題ないですか?

A: 共有ホスティングとは、複数のウェブサイトが1つのサーバーもしくは1つのIPを共有してホスティングされることです。別の選択肢としては専用ホスティングがあって、その場合1サーバーもしくは1IPが1サイト専用のものとして提供されます。

共有ホスティングはとても一般的で、ウェブ上のIPの数も限られているのでウェブ全体の観点からも有意義なホスティング方法です。
また、サーバー1台でも、サーバークラスタでも、1つのデータセンターでも、複数のデータセンターでも、第三者からはウェブサイトのホスティング方法は基本的にわかりません。
共有ホスティングを使っても全く問題ないし、Googleでの検索結果に悪影響はありません。

1つだけ注意点があります。容量の制限があるシステムに多くのサイトがホスティングされる場合、サーバーの過負荷が発生してしまう場合があります。その場合、サーバーとその上にホスティングされるウェブサイトの速度が非常に遅くなることがあります。ウェブサイトを速度の遅いサーバーに置くと、ユーザーの不満に繋がり、クロールのハードルも上がる可能性があります。ただ、サーバーの過負荷は専用ホスティングでも起きえるので、専用サーバーが必ずしも速いわけではないですし、共有サーバーが必ずしも遅いわけでもないです。

同じサーバーに悪質なサイトがホスティングされることについてもたまに聞かれます。SEO担当者がそういうサーバーを「悪い近所のサーバー」(Server in a bad neighborhood)と呼んでいます。この点は基本的に気にしなくて大丈夫です。よく利用されるホスティングプロバイダはそれぞれある程度悪質サイトの対策をしていますし、どの共有サーバーにも素晴らしいサイトから良くないサイトまで幅広くホスティングされています。Googleはその点を問題視していません。それぞれのウェブサイトをそのウェブサイトごとに評価し、その近所の状態では評価しません。

結論、Googleの観点では共有ホスティングを使っても全く問題ありません。SEOのために専用ホスティングに移行する必要もありません。

3. ユーザーフィードバックの検索結果への影響

Q: どのようなユーザーフィードバックであれば、Googleの検索アルゴリズムに反映されますか

A: 長期的にユーザーのことを考えると、どのウェブサイトでもユーザーフィードバックを気にして改善を行っていくべきでしょう。ユーザーのフィードバックは問題の早期発見や新しい可能性に気付くことに役立てますし、ユーザーを丁寧に扱っていればそのユーザーがウェブサイトの改善を手伝うことに興味がわいてくれるでしょう。フィードバックを受け止めて、時間をかけてサイトを改善していくと良いでしょう。

Google検索のようにたくさんのユーザーに利用されるサービスの場合、膨大な数のフィードバックをもらうので、優先順位の設定が難しくなります。Googleでもどの大きなシステムでも、改善や変更できる点は常にあり、その中でクリティカルな課題を見つけてそれに重点を置くことが肝になります。

検索結果下部の「フィードバックを送信」からGoogleに直接フィードバックを送ることができます。このフィードバックは担当チームに送信され、確認・整理・優先度付けされます。
Google検索結果からフィードバックを送信するリンク

それと関連して、Google検索のヘルプコミュニティもあって、エキスパートの意見をもらうことに活用できます。
意図しない検索結果が出た場合に、クエリを変えて再検索すれば意図した結果を出す場合がありますが、
それでも意図しない結果が出たクエリについてGoogleに知らせても良いでしょう。
最終的に検索の仕組みをわかっていないユーザーにでも役立つ検索結果でなければならないためです。
エキスパートやヘルプコミュニティからも必要に応じてGoogleに課題を上げることがあります。

また、客観的に間違っている場合や誤解を招く情報、攻撃的なことや明らかに不適切な内容など、非常に良くない検索結果があった場合、TwitterなどSNSのユーザー向けGoogleアカウントに共有するのも良いでしょう。そういう事象を知らせてくれれば、素早く調整するように取り組むことができます。

どの連絡手段であっても、Googleに影響範囲がわかるように説明すると良いです。事象が再現しやすいクエリ、かつ多くのユーザーが使いそうな人気のクエリを少なくとも1つ共有すると良いです。

先程言ったように、通報された問題には優先度を付けます。素早く手を打たなければならない問題もあれば、特定のシステム部分を改修する機会まで待たないと対策できない問題もあります。ウェブは膨大であり常に変わってきていて、ユーザーは毎日新しいクエリで検索しているので、検索結果を常時手動で調整することはあまり意味がありません。我々の目的は検索結果を生成するアルゴリズムを改善することで、特定のクエリの検索結果を手動で調整することではありません。この進め方では改善に時間がかかるかもしれませんが、より多くのユーザーの毎日の検索により大きいインパクトがあります。

結論、送信されるすべてのフィードバックに感謝しています。あなたのフィードバックが検索をより良くするのに役立ちますので、これからもぜひフィードバックを送信し続けてください。

4.site:検索で表示される結果

Q: インデックスされているページが180ページもあるのに、site:検索でサイトを確認すると28ページしか表示されないのはなぜですか?

A: site:コマンドは網羅的でないし、診断に使うべきものでもありません。site:コマンドは検索結果を特定のサイトに「絞る」ものです。

site:コマンドというのは「site:」にウェブサイトのドメインを付与したものです。
例)site:googlebotfashion.com
このコマンドを使えば、特定のサイトの検索結果のみ表示することができますが、そのサイトの全ページを網羅する検索結果が出るわけではありません。

Googleでインデックスされているページの数を確認するには、Google Search Consoleを使うと良いです。Google Search ConsoleとはGoogleがあなたのウェブサイトをどのように認識しているかを確認できる無料ツールです。Search Consoleでは、あなたのウェブサイトの検索結果での表示状況や現在インデックスされているページ数を確認することができます。

結論、site:検索で表示されるページ数は気にしなくて良いです。代わりにGoogle Search Consoleを使いましょう。

5.  検索結果のスニペットからテキストを隠す方法

Q: 特定のテキストを検索結果のスニペットに表示されないようにすることは可能ですか?

A: スニペットとは、検索結果でページごとに表示される短い説明文です。

Googleのシステムがスニペットを生成する際には、ユーザーのクエリに対して表示されたページがどのように役立てるかを見せようとしています。同じページでも検索されたクエリによって表示されるスニペットが異なる可能性があります。多くの場合、Googleはmeta descriptionタグを参考にしていますが、たまにページ内テキストも抽出しています。
表示されるスニペットはランキングシグナルではありませんが、ユーザーがどの検索結果を選ぶかに影響するため、その内容を意識すると良いです。

ページ内にある一部のテキストをスニペットに表示させたくないケースがあるとします。例えば、動的コンテンツやページ内の文脈でしか見せたくないものがあります。最近、そのようなテキストをスニペットに表示させない機能のdata-nosnippet HTML属性を導入しました。
特定のHTML要素にdata-nosnippet属性を付与しておけば、Googleがその要素内のテキストを検索結果に表示しないと理解します。
HTML修正完了後、Googleがページを再クロール、再処理する必要があるため、検索結果に反映されるまで少々時間がかかります。

data-nosnippet属性とその他スニペットをコントロールできるmetaタグについては、デベロッパー向けドキュメントで確認できます。

6.  WordPressのテーマとSEO

Q: WordPressのテーマ変更はSEOに影響ありますか?

A: ウェブサイトのテーマは表面的なものと思われがちですが、テーマは以下のような様々な要素に影響します。

・見出し、テキスト、画像などのコンテンツ表示方法
・ウェブサイト内のリンク構造
・表示速度
・コンテンツオプション設定
・構造化データ

これらのすべてはウェブサイトの重要な要素であり、SEOにも影響します。
ウェブサイトをゼロから作る場合でも、テーマを変更したい場合でも、テーマの選択はSEOに影響します。適切なテーマを選定することで、検索エンジンにコンテンツを理解してもらいやすくすることができます。

テーマを選ぶことは簡単ではないので、テスト環境を用意して試すことをお勧めします。テストに既存のコンテンツを利用するとテストテーマと既存のテーマを比較しやすいでしょう。もちろんテスト環境はGoogleにインデックスされないようにインデックス制御するよう注意しましょう。

コンテンツの表示を検証する際に、検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドを確認すること、またテーマごとのHTMLを確認することをおすすめします。HTMLが苦手な方は得意な方に相談しましょう。また、Search Consoleの様々なテストツールを利用して、テストページと既存ページを比較すると良いでしょう。

テーマはウェブサイトの様々な部分に影響するため、長期的に使える適切なテーマを見つけられるよう、しっかり時間をかけてテーマ選定をすると良いです。

7. URL大文字と小文字の区別

Q: URLの大文字・小文字はSEOに影響しますか?

A: URLの大文字と小文字は区別されますし、URL後方の「/」のようなものもURLの認識に影響します。同じURLの大文字バージョンと小文字バージョンがあると、別URLとして認識されますので、分散という観点でSEOに関係します。

大文字URL、小文字URLで同じコンテンツが存在する場合、検索エンジンはそれらのURLが同一ページであることを認識しようとし、基本的には問題なく同一ページとして認識されることが多いのですが、悪影響が出る場合もあります。例えば、検索エンジンは発見したすべてのURLのバリエーションをクロールしようとしますので、大文字小文字でバリエーションがあるとクロールに時間がかかってクローラーがその他の重要なコンテンツにたどり着くまで時間がかかる可能性があります。また、検索エンジンは1つのページに対して複数のURLバージョンを見つけた際に、どのURLをデフォルトとすべきか選定しなければなりません。これを「正規化」(canonicalization)と言います。正規化はランキングには影響しませんが、本来検索結果に表示させたいURLとは違うものが選定されてしまう可能性があります。

また、大文字小文字の利用はrobots.txtにも影響します。robots.txtではクロールしてほしくないウェブサイトのページを設定することができます。robots.txtも大文字と小文字を区別するため、URLの片方のバージョンが記載されていても(例えば大文字)、その設定がもう片方のURLバリエーション(例えば小文字)には適用されません。ただし、これは問題になることはあまり多くないでしょう。

1つのURLバージョンを選択してサイト内からそのバージョンのみリンクしていれば、検索結果で表示したいURLが検索エンジンに伝わりやすいです。また、rel=”canonical”属性を使うことでも検索エンジンに優先してほしいURLバージョンを明記できます。 

結論として、大文字・小文字は区別されるので、SEOに関係します。URL形式の使用を統一化させた方がベストですが、そうでなくても大きな問題にはなることはあまりありません。

#AskGooglebotシリーズ、今後も続きそうでしたら、また和訳していこうと思いますのでご興味ある方はチェックしてください!