[GA4] ファネル データ探索 レポートの使い方(旧:目標到達プロセス)
2021年12月7日
ライター:高田 和資
本コラムは2024年11月5日に内容を更新しています。
今回のコラムは、GA4のデータ探索レポートの手法「ファネル データ探索」について解説します。GAにも各目標(コンバージョン)に目標到達プロセスのレポートがありましたが、事前に目標設定へステップを設定する必要がありました。GA4の「ファネル データ探索」レポートは大きな特徴として、事前設定は必要ありません。計測している各データから「最後のステップ(目標)や各ステップを自由に設定・編集することができるようになっています。

GA4の「ファネル データ探索」レポートとは?

「ファネル データ探索」レポートは、計測しているイベントやページ単位で、コンバージョンや特定のイベントやページ(最後のステップ)に至るまでのステップをファネルレポートで最大10ステップまでビジュアル表示することができます。サイト内のユーザー遷移で「ユーザーが意図した遷移でステップを完了しているか」「放棄が多いステップはどこか」をすばやく確認することができます。 ファネル データ探索 レポート画面

ファネル データ探索 レポートの作成例

ファネル データ探索レポートを作成するときは、ステップに設定するサイトのページや、イベントを事前に定義する必要があります。事前にレポート化したいステップの設定情報を調べましょう。アユダンテのサイトで「トップ⇒お問い合わせ⇒お問い合わせ完了」のステップで作成した例を紹介します。

STEP1:ステップに利用するページのURLを確認する。

まずはステップに該当する「トップ⇒お問い合わせ⇒お問い合わせ完了」ページのURLを確認します。今回は下記図の赤矢印の導線をステップとして作成します。 トップページ=「/」 お問い合わせ=「/contact-jp.htm」 お問い合わせ完了=「/sendform-jp.php」

STEP2:タブの設定「ステップ」を選択し、各ステップの値を入力していきます。

今回はページ/スクリーンから「ページ遷移+クエリ」 を選択しています。

STEP3:ステップ2、ステップ3の条件を入力してレポートを完成させます

ステップ1~ステップ3の設定内容 完成したファネル データ探索 レポート

ファネル データ探索 レポートの使い方

完成したファネル データ探索 レポートはレポートの下部に各ステップのユーザー数、完了率、放棄数、放棄率のデータが表示されます。ここからどのステップで放棄率が多いかを知ることができます。レポートを見るとステップ2⇒ステップ3の放棄率が58.07%でした。また、デバイス別でみるとmobile放棄率が75%でした。コーポレートサイトの問い合わせということもあり、ほとんどがdesktopからのお問い合わせということがわかります。 なお、上部のグラフエリアで右クリックすると「到達した(離脱した)ユーザーのセグメント作成」「ユーザーを表示(ユーザーエクスプローラー)」を選択することができます。作成したセグメントを他のデータ探索レポートへ適用し、詳細な調査を行ったり、オーディエンス(ユーザーリスト)を作成してGoogle広告へ活用します。 ステップ2で離脱したユーザーのセグメントを「経路データ探索」レポートに適用

ファネル データ探索のオープン型、クローズ型

ファネル データ探索の種類は「オープン型」「クローズ型」の切り替えをすることができます。ステップを「トップ⇒お問い合わせ⇒お問い合わせ完了」としたときを例に解説します。

オープンにする(オープン型):

オープンにすると設定したステップの途中から開始したユーザーもすべてカウントします。「お問い合わせ⇒お問い合わせ完了」「お問い合わせ⇒離脱」「お問い合わせ完了のみ」のユーザーもカウントします。

オープンにしない(クローズ型):

クローズド型は最初のステップ「トップ」を経由しないユーザーはカウントされません。 「お問い合わせ⇒お問い合わせ完了」「お問い合わせ⇒離脱」「お問い合わせ完了のみ」のユーザーのデータはカウントされません。

まとめ

想定しているサイト構成に対してユーザー遷移がどうなっているか、遷移を放棄しているユーザーに対しての詳細調査やオーディエンス化によるアプローチなどGA4のファネル データ探索レポートは大幅に強化されました。想定しているサイト導線でユーザーがどのポイントで放棄しているかをすばやく確認できます。

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この記事を書いた人
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高田 和資
シニアカスタマーサクセスコンサルタント
Google アナリティクス 360専任コンサルタント。WEB制作会社を経て、人材系サイトやECサイトのマーケティングを担当、Google アナリティクス導入支援の他、サイト分析、改善提案を得意とする。幼少期からサッカーに親しみ、現在もサッカーをこよなく愛する。
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