SEO対策においてコンテンツは最重要項目であり、リリースが対策の完了ではありません。また検索エンジンの順位は日々更新され、検索需要の多いキーワードは競合ページも常に現れる状況です。
ここでは、作成したページのリリース後のSEO状況から、リライトの必要性や、ページの選定の仕方、リライトのやり方の解説、効果が出た成功事例をご紹介しています。
SEO対策におけるリライトの必要性
まずはSEO対策を行った記事ページを例にリライトの必要性を説明します。
下の表は、コンテンツSEO対策を施したページ毎のリリース後の月次流入数を明度で表したものです。色の濃い部分は期間中で流入数が多かった月、薄い部分は流入数が少なかった月になります。
多くのページはリリースから15ヶ月後も多くの流入を獲得できていますが、中段にある一部のページでは、リリース後1年も経たずに流入がピークアウトしているページもあります。
これらのページを流入減を調査すると、流入の獲得につながっていたキーワードでの順位下落が主な原因でした。
順位の下落は、より検索ユーザーに役立つ情報と評価された競合ページが現れた場合や、最新の情報があるページの登場などによって生じます。
以下は、最新情報の更新頻度が高そうなキーワードのGoogleの検索結果ページです。上位表示されているページの検索エンジンに登録された日付を見ると、直近数カ月のものが多い状況です。
このように検索ワードによっては、情報の鮮度が評価されるものもあり、このような検索ワードでSEO対策を行っている場合は、順位状況を見ながら定期的にコンテンツのリライトを行う必要があります。
リライトを行ったページのSEO効果
では、SEO対策を施したリライトを行うとどの程度の効果が得られるのかを事例からご紹介します。
以下は、リライトを行ったページの検索エンジンからの流入の月次推移です。
リライトしたページは新規に作成したページよりも早く効果が出る傾向で、1ヶ月後には流入が10倍以上になったものもあります。
流入数は、リリース後1回目のコアアルゴリズムのアップデート後にさらに増え、効果が最大化するのは、2回目のアップデート後になるものが多い傾向です。
また、他の事例では10ページのリライトを行い、6ヶ月後にターゲットとした検索ワードの87.5%が10位以内に表示され、6ヶ月間で1ページ当たり約3万人のユーザーの集客を獲得しました。
記事本数 | 10本 |
対策キーワード数 | 16個 |
10位以内のキーワード数 | 14個 |
6ヶ月間の流入ユーザー数 | 321,487人 |
リライトが必要なページの見つけ方と選定
SEO対策におけるリライトが必要なページは、検索エンジンからの流入が減少してしまったページが対象になります。
見つけ方は複数ありますが、ここでは1つの例としては、GoogleのSearch Consoleを使っての見つけ方をご紹介します。
Search Consoleでリライト対象ページを探す
Search Console の「検索結果」のレポートから、半年前や1年前の流入と比較して「クリック数」が大きく減少しているページを把握します。そして、ページのクリック数が減少した原因が、クエリの平均掲載順位の下落によるものかを確認し、対象のものを選定していきます。
平均掲載順位に大きな変化はなく、「平均CTR」の悪化が原因の場合は、ページのリライトではなく、titleタグやmeta-descriptionタグのリライトが対応策になります。
また、同じく順位に変化はなく、「合計表示回数」の減少が原因の場合は、クエリの検索需要が原因の可能性があるため、リライト対象から外します。
競合ページの調査
ページの選定ができましたらリライトを行っていきますが、その前にリライト対象のページで対策するキーワードの現状の上位表示ページの調査を行います。
調査対象のページは、リライト対象のページと同じタイプのコンテンツになります。例えば、リライト対象のページが記事コンテンツであれば、上位表示されている記事コンテンツが調査の対象となります。
調査対象をピックアップしたら、そのページのコンテンツの「質」と「量」を確認していきます。
コンテンツの「質」の確認
コンテンツの質の確認は主にそのページがどういうテーマについての情報なのかを調査します。
見るべきポイントは、ページタイトルの内容や、目次や見出しの内容を見て、情報のテーマや使われているワードを把握します。
また執筆者情報があれば、テーマと執筆者の関連性なども確認します。
コンテンツの「量」の確認
コンテンツの量は主に文字数を確認します。文字数は多ければ良いというわけではないですが、全体でだいたい何文字くらいあるのか、また各章やブロックごとは何文字くらいで構成されているか、などは把握しておきます。
これらの調査を行いましたら、リライト対象のページが調査した上位表示ページと比較して不足している要素をまとめていきます。
SEO対策のリライトのやり方とポイント
リライト対象のページ選定と対策キーワードで上位表示されている競合ページの調査ができましたら、ページのリライトを行います。
ここではリライトのやり方とポイントについてご紹介します。
ページのテーマ決めとコンテンツ構成の作成
ページ内容の情報設計は、対策キーワードで検索エンジンが高く評価している上位表示されている競合ページの調査結果を参考に行います。
まず、ページのテーマを決めますが、競合ページのテーマが同じようなものであれば、そのテーマが 検索エンジン に評価されていますの、同じテーマにする必要があります。
競合ページのテーマが違っている場合は、対策キーワードの「サジェストワード」や、検索結果ページの「その他のキーワード」も参考情報として、対策キーワードの検索意図に沿ったテーマに決めます。
テーマが決まりましたら、コンテンツの文章構成を設計します。
文章構成は、競合調査で行った上位表示ページの目次項目や「サジェストワード」や「その他のキーワード」から検索意図を満たす網羅的な構成で設計します。
またヒートマップによる既存ページの状況も確認して、問題点に対しての改善策も組み込みます。
ライティング
ライティングでは高品質なコンテンツを作成することがポイントになりますが、Googleのスターターガイドには、高品質なコンテンツについて以下のように記載されています。
テーマに応じた適切な量のコンテンツを提供する
高品質のコンテンツを作成するには、時間、労力、専門知識、才能 / スキルのうち少なくとも 1 つが十分にあることが必要です。コンテンツが事実として正確で、記述が明確で、内容が包括的であることを確認してください。したがって、たとえばページでレシピを紹介する場合は、食材のリストや料理の基本的な説明だけでなく、手順がよくわかる詳細な料理方法を説明します。
要約すると、高品質なコンテンツとは、「テーマに対して正確でよくわかる詳細な説明を適切な量で提供されているもの」になります。 特に「よくわかる詳細な説明」がポイントになってきますが、Web制作では「中学生でも理解できる内容」で伝えましょうなどよく言われています。このような基準でランティングしていくのも1つの方法です。
専門性と権威性の明確
現在のSEO対策において「E-A-T:Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)」を意識したコンテンツ作りは重要です。特に「YMYL(Your Money or Your Life)」に該当するお金や医療・健康に関するジャンルを扱うページでは「E-A-T」が高くないページやサイトでは上位表示は難しい状況です。
「E-A-T」の強化はサイト全体で取り組む必要がありますが、ページ単位での強化は、その分野での専門家が発信している情報であることを明示するのが有効な対応策です。記事コンテンツにおいては、もし執筆者の専門性が低い場合は、専門家に監修をお願いして、きちんとページに監修者情報を記載しましょう。
アユダンテのコンテンツSEOのリライト施策
アユダンテは2006年からSEOの内部施策コンサルティングを提供している会社です。 コンテンツSEOは2014年頃から本格的にサービス化し、次の4つの強みを特徴としたサービスをご提供しています。
1.検索ニーズを知り尽くしたSEOコンサルタントによる検索ニーズ調査
5年、10年の経験をもつコンサルタントが徹底的に検索ニーズキーワードを調べます。サイトのジャンルに強いコンサルタントをアサインすることも可能です。
2.数より質、1 記事あたりの貢献効果を高める
昨今の記事で重要なのは数ではなく「質」です。それは文字数ではありませんし、コンテンツタイプも重要です(画像、動画、アンケートなど)。最善のコンテンツ設計を行い、記事は必ず定期的にリライトを行って1記事の貢献効果を最大限に高めます。
3.プラスα の施策(分析 ソーシャル 広告)
日本初の Google アナリティクス認定 リセラーです。 SEOコンサルタントも分析経験が豊富で、コンテンツ施策においてもMCFなどを使い効果分析します。またソーシャルクライアントの自社開発、記事拡散に欠かせないFacebook広告では書籍も出版しております。コンテンツ作成だけではない施策提供が強みです。
4.自社メディア運営実績
自社で電気自動車関連メディアを運営しております。専門ライター5名、 Googleニュースにも登録され、現在あらゆるワードで上位を獲得し、多数の流入獲得ができています。
既存コンテンツのリライトをご検討の方、既にコンテンツSEOを実施しているが成果が伴わないという方は、ぜひ一度ご相談ください。