動画広告”打ち手”大全で読むべき7つのポイント

2020年03月25日
ライター:高瀬 順希

動画広告ってなんだか難しい。動画を作るのにバナー広告よりお金も時間もかかる上に、コンバージョンが取りにくいイメージが強い。動画を認知目的以外で使う必要はあるの?と思われている方に、おススメの本をご紹介します。※本記事内の書籍の見開き画像は、株式会社インプレス様よりご提供いただいております

動画広告”打ち手”大全

本書は、動画制作や動画広告運用を行われている株式会社Viibarの鈴木雄翔氏と高橋俊輔氏の2名により執筆されました。

動画広告”打ち手”大全 ネット広告の新時代を勝ち抜く施策設計 最強の戦略74

本書の結論からお伝えすると、動画広告の成果を伸ばしたい方には必読書と言っても過言ではありません。なぜなら、本書は運用型広告の世界で実践できている方の少ない動画広告について、具体的な打ち手を提示している数少ない本(ここまで言及している本は現時点でないと思います)だからです。※本書の紹介にあたり金銭はいただいておりません笑

今回は74の打ち手の中から、独断と偏見で重要な打ち手を7つ選びました。なお、当記事のレベル感は広告運用を行ったことのある広告運用者や広告主のかたを想定しています。

広告運用者が取り組む施策の大半は、購入や申し込みなどのコンバージョン目的が多いため、今回はコンバージョン獲得を目指すうえで、どこを読むべきか?という観点から打ち手を選んでいます。

おススメの打ち手①
存在感を増し続けるYouTubeに進出する(打ち手13)

動画広告を実施する上で、まずYouTubeを検討すべきと考えています。
理由としてはこの打ち手内で記載されていますので目を通してみてください。

重要なポイントとしては、月間ユーザー数の多さと、Google広告の進化によりコンバージョン目的でも費用対効果が合うようになった点でしょうか。「YouTubeは認知目的しか使ったことがない」という方は是非、認識をアップデートしてみてください。なお、残りの6つの打ち手もYouTubeで動画広告をやるなら?という視点で選んでいます。

おススメの打ち手②
目的にふさわしい制作技法を選ぶ(打ち手15)

姉妹書のネット広告運用”打ち手”大全でも強調しましたが、設定以上にクリエイティブ(広告文、画像、動画など)が重要なのは変わりません。ただそれはTVCM並みのハイクオリティの動画を作るべきということではなく、予算を多くかけずとも成果を挙げることは可能ということです。

この打ち手では、低予算で作れるモーショングラフィックスがなぜコンバージョン目的に適しているのかを理解できます。まずどういうものを作れば良いかイメージできていないかたは目を通すと良いでしょう。参考として1章の前に載っているモーショングラフィックスの動画事例を見るとよりイメージしやすいでしょう。

おススメの打ち手③
動画広告施策は「設計」で決まる(打ち手6)

ここについては私も過去の失敗が思い起こされますが、動画広告をバナー広告と同じ流れでスピーディーに進めると後でかならず手戻りが発生します。もしくは、修正が大変なので、とりあえず配信するという事になると、時間もお金もかけたのにうまくいかなかったという結論になり関係者全員の不幸を招きます。このパートで記載されている下準備は必ず行うことを推奨します。

おススメの打ち手④
熱量ある人に訴求できるカスタムインテント(打ち手30)

YouTubeにおいてコンバージョン目的で動画広告を行う際には、ここは必ず抑えましょう。
実経験からしても、YouTube×カスタムインテントは高い成果をあげる事が多いと感じます。広告運用者の方はディスプレイ広告のカスタムインテントと仕様が異なる点も理解しておきたいところです。

おススメの打ち手⑤
動画の企画は「CAMS」で考える(打ち手42)

この打ち手は「結局、動画はどう作れば良いの?」に応えるパートです。この動画構成が全てではありませんが、作り方が分からない方にとっては詳細な説明もあり、使いやすい型だと思います。

個人的には第4章の打ち手は本書の肝とも言えますので、すべて読むことをおススメします。動画の作り方から素材選びやナレーションなど、どのサービスを利用すべきかを実務レベルで言及されています。

おススメの打ち手⑥
優れた企画は十分な調査から生まれる(打ち手44)

動画に限りませんが、広告を効果的にするには十分な事前調査が必要です。ある意味、広告代理店の力の差はここで出るというような箇所です。競合企業の動画広告を確認する方法や、関係者や既存顧客へのアンケート方法についても言及されており実用的です。ご存じない方は一読ください。

おススメの打ち手⑦
成果を出す動画の6つのポイント(打ち手45)

動画を作るうえで、この打ち手を事前に理解して企画を練るのが重要ですが、他には絵コンテを書いたタイミングや、制作された動画を見る際にチェック項目として使うとより良いでしょう。意外と多いのは動画内に情報を詰め込みすぎて、⑤明白さ ⑥あっという間感が失われているもの。実際にYouTubeで広告を見ていても、いまの動画広告は結局何が言いたかったのだろう?というものが散見されます。

最後に

普段はFacebook広告の内容を中心にコラムを書いていますが、今回はYouTubeに振り切って記事を書きました。Facebookの動画広告を掘り下げても良いのですが、Facebook広告の場合、動画広告を使った方がより良いものの、画像広告だけでも掲載できますし十分なコンバージョン獲得も可能です。

今回、YouTubeに振り切った理由としては、YouTubeは動画でないと広告掲載できない(一部、画像も掲載可能ですが)点やユーザー数の規模も大きく、今後拡大する余地が非常に大きい点。以上の理由から取り組む意義が大きいと考え、その上で、広告運用者にとってこれほど心強い入門書はないと思いますので、動画広告市場がより発展していくことを願いつつ結びのコメントとさせていただきます。

この記事を書いた人
高瀬 順希
高瀬 順希
SEMコンサルタント
Facebook広告スペシャリスト

SE、SEO、広告運用を経て、アユダンテに入社。大型案件の運用に携わる。お気に入りはFacebook広告。趣味は料理と登山。寶と共催するオフィスランチ会では、オーブンを持ち込んでピザを焼くという一面を持つ。

著書