素敵なYahoo! Japanのインフィード広告
2015年12月22日
ライター:河野 芽久美

2015年も残すところ数えられる程となりましたが、運用型広告の今年を振り返るにあたり、トピックとなるものの一つに「Yahoo! Japan インフィード広告」が挙げられるのではないかと思います。

Yahooのインフィード型広告は、2015年5月20日にスマートフォン版「Yahoo! Japan」と「Yahoo! Japanアプリ」で本格リリースされた、タイムラインと同様の形式で表示される広告のこと。人差し指でスッ、スッとスクロールしながら、記事のタイトルとイメージを流し、見て欲しい情報を探しているYahoo! Japanの多くの利用ユーザーに手軽にリーチできる素晴らしい広告枠ではないでしょうか。

Yahoo! Japanが発表している月間総ページビューは、スマホ版TOPページで約48億、UB(ユニークブラウザ)数は、月間約1億7千万(※2013年10月~2014年3月の月平均)。PCからの検索よりスマートフォンからの検索の方が上回ったといわれる今、人が目にし易いと考えられるスマートフォンにおいて、広告出稿をするのに最適な環境ではないかと思うのは、私だけではないはずです。

ただ、「利用者が多いから」「ページビュー数が多い」から、という理由だけで広告出稿を希望されるクライアントはいないでしょう。様々なユーザーが息づく、人材の宝庫であるからこそ、自社が宣伝したい層にマッチしない確率も高くなる、そんな懸念を抱くクライアントも多いはず。しかし同時に、クライアントに合ったユーザー層を丁寧にセグメントし、戦略的に活用することで、効率が良くなる、広告効果全体の効率がUPする、そんな手ごたえを感じさせてくれるプロダクトであると実感しています。

Yahoo! Japanが発表している資料によると、インフィード広告における効率は、コンバージョン率が1.2倍、クリック数が2.2倍と、大きくUPすることを示唆しています。しかし、この通りアップさせる為には、今まで以上に、スマホ画面の向こう側にいるユーザーについて考え、理解する必要があると考えています。

インフィード広告と旧トップページのYDN広告の実績比較

※公式ラーニングポータル:「インフィード広告」でスマホ版Yahoo! JAPANトップページに広告掲載

では、このインフィード広告を効果的に運用する為に心がけていることを、お話させていただきます。

  1. インフィード広告はイメージにこだわる。
  2. インフィード広告だから、ターゲティングにこだわる。

1.インフィード広告はイメージにこだわる。

ディスプレイ広告である以上、イメージにこだわるのは当たり前、とお叱りを受けそうですが、その「当たり前」以上にこだわる必要があると感じています。フィード型のニュースサイト・キュレーションメディアはここ数年で数を増やし、スマートフォンユーザーとは密接になっています。つい先日も国内版Instagramで広告が掲載できるようになったと話題を呼びましたが、美しい写真(イメージ)は、多くを語らずとも自社サービス・ブランドを宣伝できると、ユーザーの立場に立つと、そう思うシチュエーションが増えたと感じるのです。

同時に、スマートフォンの画面サイズも大型を採用するものが増え、一つの枠におけるインパクトが大きくなっているのも事実。そこに、既存のバナーの焼き直しが流れてきても、流す指先を止めることはできないと考えます。できるだけ、リーチしたい層、あるいは、セグメントした対象の層に響く、サービスやブランドの思想を連想しやすいイメージを作成し、心に揺さぶりをかけましょう。

スマホでの表示サンプル:2/5の面積を占有することができるインフィード広告枠

※ざっと見て、2/5の面積を占有することができるインフィード広告枠
上記は1200×628サイズの大きいイメージ広告
他、上下に見える記事と同様の形式:300×300サイズの2パターンで掲載が可能。
2015年12月6日・AndroidのYahoo!Japanアプリ画面より

2.インフィード広告だから、ターゲティングにこだわる。

純広告の花形的存在であったYahoo! JapanのTOPページの右の大型広告枠「ブランドパネル」。レイアウトやコンセプトは違えども、効果を鑑みると、ユーザーに対するインパクトは同様ではないかと考えています。

例えば、エイジングが気になり始めた女性向けスキンケア商品の場合、男性を対象外にするのはもちろん、女性であっても10~20代は対象外であり、効率的な広告効果を狙うには不向きです。しかし、対象外の年代を対象に、「いつか、その日が来る」ことを伝えるクリエイティブで、若い層へのブランドの認知を促すことが可能となります。今はまだ購入ユーザーにはならない人を、その時がくるまで、じっくりと育てる、そんなことも可能であるといえるのかもしれません。

新婚旅行であれば、年齢・性別といったデモグラフィックは問いませんが、ジャストなユーザーをターゲティングする為に、関連ワードを検索した、あるいは、自社サイトの関連ページを見たユーザーに対し、夢が膨らむような美しい画像で、生涯忘れることのできない旅行を連想させて、新婚旅行を探している人を対象としたLP、あるいは、サイト内ページに誘導することで、クライアントのサービスを、ユーザーの検討対象の一つに組み込むことができるようになります。

また、新婚旅行自体は、年齢・性別・居住エリアを問う商材ではありませんが、若いカップル向けの企画と、年齢を重ねた方へのそれは異なって然るべき。男性に向けた広告と女性に向けた広告のイメージやアプローチの文言だって変えた方が、ユーザーのモチベーションの変化は高いであろうと想像できます。

このインフィード広告では、性別・年齢といったデモグラフィック情報及び、地域や時間、ユーザーが過去に検索をしたキーワードやサイト訪問者のリターゲティングなど、従来のディスプレイ広告同様(サイトカテゴリ以外)のターゲティングが可能なので、クライアントの満足地点とユーザーニーズのマッチする地点を入念に考慮しながら、セグメントしていくことも、重要な鍵の一つなのです。

まとめ

2015年4月のプレリリース、5月の本格リリースを経て、今では、スマホ版Yahoo! JapanのTOPページだけでなく、ニュース・スポーツナビのTOPページ、その他、スマホ版@niftyといったYahooとは異なるメディアでも広告が確認できるYahoo! Japanのインフィード広告。フィード形式でユーザーと密接な関係を築いているサイトが増えている今だから、豊富なユーザー層を抱えている優良なフィールドで、まず広告掲載の手ごたえを感じて欲しいと思います。

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この記事を書いた人
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河野 芽久美
シニアデジタル広告コンサルタント
自動車雑誌のライター、課金コンテンツ制作を経て広告運用の道へ。お客様の広告運用やレポ―ティングだけでなく、チーム内部のファイナンスを含む業務効率化、職務環境改善にも取り組む。得意分野は「求人」「不動産」「総合通販」。趣味は美味しいモノを食べること。
登壇実績: SEM ohenro茶屋 Vol.2(https://shift-web.co.jp/semohenro/)
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