
GA4ユーザーのよくある声として、「海外からのアクセスを除外したい」「bot(スパム)は手動で除外できる?」といったものがあります。
今回はGA4のbotトラフィックの除外機能と、botや海外からのアクセスデータを除外する方法をご紹介します。
1.GA4のbotトラフィック除外機能
GA4では既知のbotトラフィックを除外する機能がデフォルトで備わっています。これにより、Google の調査とIAB(Interactive Advertising Bureau)によるリストに含まれるbotからのイベントは自動的に除外されます。
※除外機能をオフにしたり、手動で除外対象を追加したりすることはできません。
しかしながら、既知のbotトラフィックの除外機能のみでは日々変化するbotを常に除外することは困難です。
また、GA4の管理画面上で特定の国や地域からのアクセスを計測しないようにする、といった機能はありません。
botトラフィックを除外したデータを見たい場合、botと思われるアクセスを確認し、レポート上で除外するのが良いでしょう。
2.botによるアクセスを確認する方法
botによるアクセスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
・特定の国や地域からの集中的なアクセス:
サイトの利用想定外の海外からのセッションやページビューが短期間に大量に発生しているケース
・不明なブラウザや古いバージョンのブラウザからのアクセス:
ブラウザの情報が取得できていなかったり、ブラウザのバージョンが著しく古いケース
・エンゲージメントが発生していないアクセス:
上記のような特定の地域やブラウザからのアクセスで、セッション中にエンゲージメントが発生していないケース
このようなアクセスの発生を、探索レポートでディメンションと指標を組み合わせて確認します。
▼探索レポートで確認したbotトラフィックの例
・特定の地域から特定ページへのアクセスがあり、エンゲージメントが発生していない。

・Chromeの古いバージョンからのアクセスで、エンゲージメントが発生していない、または極端に少ない。

3.レポート上で特定のアクセスを除外する方法
探索レポートのフィルタで特定の地域やブラウザのバージョンを除外する方法は以下の通りです。
- 探索レポート[設定]画面>[フィルタ]で、除外するディメンションを選択
- 除外条件を選択
- 除外する値を記入して[適用]をクリック







