LinkedIn プロフィール ターゲティングが日本で正式にローンチ
2024年06月20日
ライター:岩瀬 真理

5/29にMicrosoft 広告 のLinkedIn プロフィール ターゲティングが日本で正式にローンチされました。利用するにあたって申請等は必要なく、すべてのアカウントで利用できるようになっています。

Microsoft 広告はLinkedIn プロフィール情報に基づいて潜在顧客をターゲットにできる唯一のプラットフォーム(LinkedIn広告を除く)のため、Microsoft 広告がローンチされてから、特にBtoB企業から注目されていました。

この記事では、あらためてLinkedIn プロフィール ターゲティングとはどのようなターゲティングなのか、設定の仕方や利用上の注意点などをご紹介します。

  1. LinkedIn プロフィール ターゲティングとは?
  2. LinkedIn プロフィール ターゲティングの設定方法
    1. 設定手順
    2. 会社名の設定方法
    3. 業界・業種の設定方法
    4. 注意点とおすすめの設定
  3. まとめ

LinkedIn プロフィール ターゲティングとは?

Microsoft 広告が提供するターゲティングのひとつで、LinkedInのプロフィール情報に基づいてターゲティングすることができます。具体的には会社名、業界、職種からターゲティングを指定できます。

<ターゲティング項目>
・会社名
検索ボックスに会社名を入れ、検索結果に出てきたら指定可能

・業界
銀行、商業用不動産、コンピューター&ネットワークセキュリティ、
コンピュータソフトウェア、デザイン、金融サービス、情報技術&サービス、
レジャー・旅行・観光、不動産 etc..

・職種
エンジニアリング、情報技術、財務、マーケティング、セールス、教育、プログラムおよびプロジェクト管理、事業開発、コンサルティング、ヘルスケアサービス、メディア&コミュニケーション、オペレーション、プロダクトマネジメント、アート&デザイン、会計 etc..

LinkedIn プロフィール ターゲティングの強みは、主にビジネス目的で利用されるSNSであるLinkedIn のプロフィール情報を活用するため、精度の高いターゲティングができることです。(LinkedInは転職活動にも活用されるSNSのため、プロフィール欄の項目に職歴があり、会社名だけでなく業界や職種などの情報が含まれる場合が多いのが特徴です。)

一方で課題は、他国と比較して日本国内のLinkedInユーザー数が限られていることから、配信ボリュームが多くない点があげられます。このような強み弱みを理解したうえで活用していくことが必要です。

LinkedIn プロフィール ターゲティングの設定方法

ターゲット機能(指定したターゲットに入札単価調整を行い、優先的に配信する)は、オーディエンス広告キャンペーンのみ設定可能です。
入札単価調整によって優先的に配信されるため、指定したターゲット以外は除外されるということではありません。

Microsoft Advertising公式ヘルプページ:Linkedinプロフィール ターゲティング

<設定手順>

①キャンペーンの設定or広告グループの設定>ターゲットカテゴリの編集で項目を追加
※キャンペーン単位・広告グループ単位で設定できるので任意の階層で設定

②ターゲットの編集をクリックすると設定項目が表示される

<会社名の設定方法>
検索ボックスに検索したい社名を入れ検索する。
検索結果が検索ボックスの下に出てくるので、ターゲットしたい会社名の「ターゲット」をクリックし指定する。

ターゲティング設定は「ターゲットと入札単価」を選択する。

<業界・職種の設定方法>
検索ボックスでターゲティングしたい名称をアルファベットで検索するか、スクロールダウンで該当のカテゴリを選択する。

<注意点とおすすめの設定>
LinkedIn プロフィール ターゲティングを利用するうえでの注意点は、ターゲットを絞り込みすぎないことです。前述したように、日本国内のLinkedInユーザーが限られているため、 ターゲティングの掛け合わせが多いと配信ボリュームがほとんど出ないことも起こりえます。できるだけ広くターゲティングし、ターゲット別の結果を基に傾向を見るような活用方法がよさそうです。

配信結果は、キャンペーンor広告グループのユーザー属性をクリックし会社名、業界、職種から確認したいものを選択するとターゲティングのカテゴリ別で確認できます。クリックや費用などの項目が無い場合は、表左上の列を選択し項目を追加してください。

例えば広告を配信して、特定の業種・業界のCVRが高いと分かれば、別の媒体でのターゲティングにも活用することができますし、クリエイティブの開発にも役立つ情報になると思います。想定していなかった業種・業界から良い反応を得られたら、自社サービスの新しいターゲットが発見できるかもしれません。

LinkedIn プロフィール ターゲティングには、配信するターゲットは絞り込まずに データを確認できる設定方法があります。ターゲティング設定の「入札単価のみ」です。この設定であれば、例えばどの業界からのユーザーが多いのか(表示回数やクリック数)、反応が高いのか(クリック率やCV率)などを比較して把握できます。そして、そのうえで必要に応じて強弱をつけて活用できます。Google広告を使っている方であれば「モニタリング」機能といえばわかる方も多いかもしれません。

まずはこちらを設定して、傾向を見ることから始めるのがおすすめです。モニタリングの場合は、ターゲティング設定を入札単価のみにしてください。

ターゲティング設定の「入札単価のみ」は、検索広告キャンペーン、動的検索広告キャンペーン、ショッピングキャンペーンでも設定することができます。

まとめ

LinkedIn プロフィール ターゲティングは、唯一Microsoft 広告で利用できるターゲティングです。
ビジネス用途で利用されているLinkedInの会社名、業種、業界の情報を基にターゲティングできるのはとても魅力的です。

まだまだ国内のユーザー数が多くなく、配信ボリュームに課題がありますが各ターゲティング別の結果を見ることができますので、可能な限りターゲティングを広めにとり、配信時の傾向を見てみるという使い方もできるのではないでしょうか。モニタリングでも設定できるので、ぜひ検討してみてください。

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この記事を書いた人
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岩瀬 真理
デジタル広告コンサルタント
不動産業務支援システムの新規営業から、自分の手でクライアントの利益に貢献したいと思い、広告代理店に転職。そこで、一通りの運用型広告支援を経験し、さらなるスキルアップを目指しアユダンテにジョイン。営業マンを経験しているので、たとえばBtoBでは営業マンさんがゴールを決めやすいように、リードの質にこだわっている。
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