2023年6月29日(木)に日本マイクロソフト主催の「Microsoft 広告一周年記念パーティー~AI広告の可能性と展望~」に運用型広告コンサルティングチームの寳、和田、岩瀬の3人で参加してきました。
日本でのMicrosoft 広告開始の一周年を記念して開催されたパーティーになっていて、日本でMicrosoft 広告の提供を開始した2022年5月以降の取り組みの振り返りや今後の展望が、代表取締役の津坂美樹氏、Vice President Japan, Microsoft Advertisingの有園雄一氏から語られました。
本記事では、パーティーの概要や参加して感じたことをレポートします。
Microsoft 広告一周年記念パーティーで語られたこと
■日本におけるサービス開始以降の主な取り組み
Microsoft 広告は2022年5月に日本で広告の提供を開始してから、この一年間で様々な取り組みを行ってきました。
≪主な取り組み≫
2022年6月:広告プラットフォームXandrの買収完了
2022年7月:Netflixとのパートナーシップ締結を発表
2022年11月:Netflix広告つきメニュー提供開始
2023年2月:AI搭載の新しいBingをリリース
2023年5月:新しいBingを一般公開
このように、1年間で大きな取り組みを立て続けに実行してきましたが、有園氏はマイクロソフト が手掛けるMicrosoft 広告の大きな特徴は「質の高いファーストパーティデータを数多く持っている」という点にあると述べました。
マイクロソフト の製品は日本でも多くの方にご利用いただいているため、データのクオリティが高いことが特徴であり、今後サードパーティクッキーの利用ができなくなる状況下において多くの広告主様の力になれるといいます。
2022年の7月から2023年6月までのMicrosoft 広告の広告収益は、右肩上がりで増収しており、順調な事業成長を遂げているとのことです。
■Microsoft 広告の成長戦略
有園氏は、今後の広告事業の成長を更に加速させるための取り組みとして、ブラウザのEdgeとAIチャットを搭載した新Bingの利用拡大を進めていくと述べました。
より多くの方にBingをご利用いただくために、Bingで検索するだけでポイントが貯まり「マイクロソフトのプリペイドカード」や「Amazonギフト券」などと引き換えができるMicrosoft Rewardsプログラム経済圏の拡大やメディアを通じたプロモーションを行っていくとのことです。
すでに新Bingは、世界のデイリーアクティブユーザー(DAU)が一億人を突破しており、日本でもデスクトップ、モバイルともに増加傾向にあるといいます。
■サービス名を刷新
マイクロソフトに加わった企業のサービス名の刷新も発表されました。
Xandr MonetizeがMicrosoft Monetizeに名称変更されるなど、マイクロソフトのサービスであるとわかりやすいような形での刷新になっているように感じます。
まとめ
Microsoft 広告が日本での提供を開始して以降、広告業界では話題が途絶えることがありませんでした。そのくらい注目を集めていたMicrosoft 広告の一周年パーティーに参加させていただいたことを大変嬉しく思います。
今回パーティーに参加し、日本での広告提供開始から、Netflixとのパートナーシップ締結やAI搭載の新しいBingをリリースするなど業界全体が注目するような取り組みを立て続けに実行してきたことを再認識しました。そしてこれからも「新しい広告の価値を提供していく」ために新しいチャレンジをしていくのだろうと思いました。
Microsoft 広告はサードパーティクッキーが活用できなくなる中で、質の高いファーストパーティデータを有効活用し、効果的な広告配信を行うことが期待される媒体のひとつであることは間違いありません。今後も広告運用者として、Microsoft 広告の動向に注目していきたいです。
最後に、数年前私がまだ広告運用者として仕事をはじめたばかりの頃、なかなか結果が出せずに、広告運用とは一体何なんだろうと気持ちが落ちてしまっていた時期がありました。そのときに、たまたま手に取った本の中にあった「広告とはヒトを幸せにするもの」という言葉に大変気持ちが救われ、この言葉を信じてやっていこうと目の前の業務に最後まで取り組めたことがありました。今回のパーティーでこの言葉を創った有園様にお会いできたことが本当に嬉しかったですし、今後も私は「広告とはヒトを幸せにするもの」という理念を大切に日々クライアント様の広告運用に向き合っていきたいと思います。