UAと比較して、GA4の「CV数」が多いのはなぜ?
2023年05月16日
ライター:伊藤 禎子

とうとう2023年7月1日、ユニバーサル アナリティクス(以下UA)サポートが終了し、Google アナリティクス 4 プロパティ(以下GA4)へ移行されます。
GA4の設定を終え、UAと並行して計測しているユーザも増えてきたのではないでしょうか。

UAとGA4の「CV数」を比較したところ、GA4の「CV数」が多いのはなぜでしょうか?

ずばり、コンバージョンのカウント方法が異なるからです!
また新機能としてGA4でコンバージョンカウント方法のオプションとしてUAに近い数値を設定ができるようになりました!

今回はこちらについてご紹介させていただきます。

  1. コンバージョンの計測方法の違いを確認しましょう
  2. 新機能!GA4でコンバージョンカウント方法が変更できるようになりました
  3. GA4でコンバージョンカウントの設定確認・変更方法
  4. おわりに

コンバージョンの計測方法の違いを確認しましょう

条件計測方法
UA同一セッション内はコンバージョンイベントが複数回発生してもカウントは1回のみ
GA4セッションに関わらずコンバージョンイベントが発生する度にカウント

上表のように、UAとGA4ではカウント方法が異なり、GA4ではコンバージョンイベントが発生する度にカウントされますので、UAよりGA4のCV数が多くなる傾向があります。

新機能!GA4でコンバージョンカウント方法が変更できるようになりました

従来のUAで設定しているコンバージョンの数に近いデータから判断したいという要望もあるのではないかと思います。
そういったユーザのため、新たにGA4のコンバージョンカウント方法を変更できるオプションが追加されました。

オプション説明
イベントごとに 1 回コンバージョンイベントが発生する度にカウント

ユーザーが 1 回のセッションで 5 件のコンバージョンを達成した場合
5 回カウント
セッションごとに 1 回特定のセッション内はコンバージョンイベントが複数回発生してもカウントは1回のみ

ユーザーが 1 回のセッションで 5 件のコンバージョンを達成した場合
→1 回カウント
  • 「イベントごとに 1 回」は、推奨設定で、デフォルトの設定となります。
    ユーザーの行動を反映して、複数のコンバージョンが発生したセッションと 1 回のコンバージョンのみが発生したセッションを区別できます。
  • 「セッションごとに 1 回」は、UAで設定しているコンバージョンの数に近いデータから判断したい場合はこのオプションを選択しましょう。

GA4でコンバージョンカウントの設定確認・変更方法

実際にGA4画面でコンバージョンカウントの設定を確認しましょう。

注意!
過去のデータを遡ってカウント数の変更は行われません。変更時には注意してください。

(1)【管理】>プロパティ【コンバージョン】をクリックします。

(2)コンバージョン名の右端にあるアイコンから【カウント方法を変更】をクリックします。

(3)現在の設定を確認してください。
変更の際はカウント方法を選択して【保存】をクリックしましょう。

おわりに

公式サイトでは複数のコンバージョンが発生したセッションと 1 回のコンバージョンのみが発生したセッションを区別できるため、「イベントごとに 1 回」の設定が推奨されています。
しかし、UAと数値の差が大きすぎて指標が把握しづらい場合など、UAに近い「セッションごとに 1 回」のコンバージョン方法が設定できるようになり、選択肢が広がったのではないでしょうか。

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この記事を書いた人
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伊藤 禎子
デジタルマーケティングエンジニア
茶道、華道、フラワーアレンジメントと、見た目とたがわぬ女性らしい趣味を持つ一方、システムエンジニアからGTMエンジニアに転身という経歴。優しい笑顔の下に、仕事に育児に忙しい中でも、タスクを次々クリアするパワーを秘めている。
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