テレワークと向き合う~ 在宅で仕事をするようになって変わった、時間の使い方とマインド
2020年12月25日
ライター:河野 芽久美
SEM

もう聞き飽きたフレーズかもしれませんが、2020年は本当に大変な年になりました。世界的に未知のウィルスに怯え、開催される予定の東京オリンピックも来年に持ち越すという、今まで体験したことのない、大きな変化の年だったと思います。

非常に悲しいニュースも多い中、それでも私たちの生活は続きます。変化に対応しながら続けなければならない状況で、慣れない生活環境をいち早く対応するべく、努力の1年でもあったのではないでしょうか。

私たちアユダンテも、この状況に対応するべく、2020年1月の後半から、感染防止を目的としてテレワークを推進しました。逸早い対応でビックリしましたが、同時に感謝もしております。

とはいえ、3月末頃まで、世の中的にもそんなに動きはなく、私も月の半分以上は出社をして働いていましたし、お客様のもとへ往訪もしていました。本格的にテレワークになったのは4月以降です。それから約9か月、ほとんど家から出ることなく、今なお過ごしております。

2020年のSNS流行語大賞は「STAY HOME/お家時間」という発表がありましたが、ほぼ会社で過ごしていた日常が一変し、本当に寝に帰っていた家で日常を過ごすようになりました。
生活スタイルもマインドもいろいろ変化しました。本当に、いろいろ考えた9か月。

まだ状況は劇的に良くなっているわけではないので、来年も同様の生活になるのではないかと考えています。同時に、「ニューノーマル」という言葉のまま、私たちの働き方がテレワークという方法に変化するのかもしれません。そんな中で、もし、迷っていたり、悩んでいたりする人がいれば、ご参考にしていただければと思い、この変化についてコラムにした次第です。

■テレワーク前とテレワーク後の時間割

まず初めに断っておきますが、私は「ワークホリック」ではありません! しかし、仕事時間は長いです。それは、やるべき事が多岐に渡ることもありますし、自分の能力が足りていないことも一因だと考えています。そして、どうしても気になる性分でもあるので、これから自分の時間割を公開しますが、時間配分については参考にしないでください。そこだけは固くお願いしたいところです。
テレワーク導入前と後の時間割

以前も今もですが、この時間割をキチッと守っていたということではなく、もちろん誤差やことなる動きをすることはあるけれど、こんな感じで毎日を過ごしております。
テレワーク導入前と後の時間配分

タイムラインをテキストに直すと、上記のようになります。

テレワーク前と後との変化を見ると、睡眠時間は横ばいで、仕事の時間が更に増えています。しかしながら、通勤にかかる時間が無くなったことで、自由時間も増えました。ここの部分が心の余裕に繋がっていることは言うまでもありません。

もう少し仕事時間を減らしたいと思うことはおおいにあるのですが、決して毎日10時間以上労働を強いられているわけではなく、時として6時間くらいで切り上げることもあります。また、朝のちょっとした時間に、(大きな声では言えませんが)洗濯などの家事もちょっとしたりしています。
夜に仕事として時間を使うのは、残作業や次の日の準備、あるいは、ちょっとのめり込み気味にやりたい分析等の仕事を行う際、昼間だと集中できないときに、あえて夜に作業をしたりしています。
時間配分についても、自分でコントロールしながら行えることが、私にとっては、とても心に優しい変化でした。

■テレワーク導入に際して用意したモノ

家で仕事をする上で、まず一番に考えたことは、仕事に関連したアイテムの充実です。

私たちは、会社からノートパソコンを支給してもらい仕事に従事しています。ただ、ノートパソコンの小さいモニターのみではできない仕事(やればできるけど……)だと考えますので、以前から、家でも27型のモニターを用意していました。しかし、もう少し画面内を広く使うことで仕事の効率化もできるのではないかと思い、思い切って28型の4Kモニターを購入しています。
28型4Kモニター

なぜ4Kかというと、広告運用を行う人はExcelをよく使うわけですが、ものすごい量のカラムを見る作業があり、それも横長なことが多いため、少しでも効率が上がることを祈って、4Kを選択しています。そして、とても快適です!

テレワークを始めて、一番の変化はお客様とのミーティングがビデオ会議に移行したことといっても過言ではありません。
正直、電話のビデオ通話もほとんど使ったことがなく、自分の顔や部屋が写っている画面を見ることに、初めは全く慣れませんでしたが、ほぼ100%ビデオ会議になった時点で、WEBカメラを購入しました。
WEBカメラ

ノートパソコンについているカメラでも問題ないといえばないのですが、WEBカメラを設置することで、顔面のアップ率が下がり、画質が少しキレイなため、画面に写る自分を気にせず、会議に集中できています。

ノートパソコンスタンドは、が使っていて良いというので、早速、真似して購入しました(笑)。ノートパソコンのモニターを目の高さにもってくることで、姿勢を含めて疲労が軽減したように感じます。そして、キーボードを下部におけるので省スペース化に成功。
ノートパソコン・スタンド

これは最近購入したのですが、もっと早くに導入しておけば良かったと感じるほど、とても便利なアイテムです。

オマケとして、仕事にはまったく関係ないのですが、マスクを作るためにミシンも購入しました。
ミシン

本当にまったく仕事に関係はありませんが、少し自由時間ができたので、久しぶりにハンドメイドを再開。私はとても不器用なので、まともなモノは作れませんが、ハンドメイドセラビー的な作用で、購入してよかったと思う一品です。

このように、少し趣味に対して頭が回るようになったのも、仕事環境を整えて、ストレスを少しでも軽減できている証かと思います。

■テレワーク>デメリットと感じること

今まで、なんとなくポジティブなことをお伝えしていますが、もちろんデメリットも感じています。
例えば、

  1. チームメンバーを感じながら仕事ができない
  2. ずっと家にいるので、メリハリがなくなった
  3. 家族が家にいるときに、仕事の会話などを聞かれるのはバツが悪い

ということが挙げられます。

一番のデメリットは、やはり、1.でしょうか。
今までは出勤していたので、顔をあげれば同僚が慌ただしく働いている姿を見ることができ、ちょっと声をかければ会話を始めることができましたが、今は一人、黙々と仕事をしながら、会話の必要があれば、一旦、チャットツールなどを経由しないと始めることができません。

比較的、チャットツール上では活発にディスカッションしている我がチーム・我が社メンバーですが、人の気配、人の温度、それが重要であることが身に染みた期間でもあります。

■テレワーク<メリットと感じること

まず、初めに伝えるべきは、ほぼメリットとしか私は考えていないこと。その背景には、

  • 喘息持ちである
  • 人より足が少し悪い
  • 人より少し歳を取っている

ことにあります。

今回の未知のウィルスは肺炎になる可能性が高いと言われています。以前、インフルエンザと肺炎を併発した経験がある私は、肺炎の恐ろしさを知っているので、他の人と比べて神経質なまでに外出を控えたいと考えています。そんな私にアユダンテは優しかった!
テレワークに切り替えたことで、

  • 不安から解放された
  • 足の調子が良くなった
  • 重たいパソコンやノートなどを持って移動しなくてよいので、身体の調子も良くなった

ここまでは私の身体面でのメリットの話ですが、仕事の面でもメリットを感じております。

  • ビデオ会議に切り替えたことで、お客様との会話回数が増えた
  • メール以外にもチャットツールを使いこなせるようになった
  • 仕事時間のコントロールの幅が広がった

以前は、お客様のお打ち合わせの際は、必ず、往訪、あるいはご訪問いただいて対面で会話をしていました。それは決して悪いことではなく、それこそ、表情から感じ取ったり、雑談ができたりと、お客様を知る上でもとても有意義な時間でしたが、移動という時間がどうしても必要になるため、1日のお打ち合わせ回数も限られるし、その間、業務も行えないので、一日の時間が足りなくなることもありました。

でも、テレワークになりビデオ会議に切り替わってからは、移動時間がなくなった分、少し時間をオーバーしてお話しすることもでき、ちょっとした説明をしたい時に、急遽お客様のお時間をいただいて、会話しながら進めることも可能になっています。
会議が終わってすぐに、設定等の次のアクションに取り掛かれることも大きなメリットの一つでしょう。

前述したことの繰り返しのようになりますが、仕事の時間についても、コントロールがしやすくなったと考えています。出社して整った環境で仕事はできないけれど、自分の家で環境を整えたことで、作業の切り替えや家事との両立もしやすくなり、気持ちの持ちようも変わりました。

■テレワークで変わったマインド

私は家族と同居をしていますので、本来、私が夕飯などを作って団らんの時間を持ちたいと考えていましたが、この20年くらい、仕事中心の生活を送っており、平日の夕飯作りを放棄してきました。そのため、どこか頭の隅に、罪の意識というか、うしろめたさというか、そんな気持ちが常につきまとう毎日を送っていました。

今回、未知のウィルスによる変化は、けっして良いことではなく、いろいろな人が様々な苦しみを感じながら過ごすことを余儀なくされる、非常に過酷な状況にあるとも言い換えることができることと思います。でも、冒頭に申し上げたとおり、私たちの生活は続きます。

この世の中の変化、生活の変化、働き方の変化は、苦しみや悲しみ、そして困難が伴うものですが、出来る限りポジティブな一面を見つけて、この状況を静かに受け入れ、この変化を日常にしていくことが、私にとっては大切なことだと感じています。

この9か月、一番のマインドの変化は、家族と一緒に夕飯がいただけることを、こんなにも幸せと感じる自分がいることに気づけたこと。それによって、いろいろなことを一から考え直したり、仕事の重要性を改めて受け止め、その在り方、進め方について深く考え一新したり、不安や恐怖以上に、これからのことに想いを馳せる時間となりました。

一概に良かったとはいえませんが、人生において、これだけいろいろな事柄を考える機会が訪れたことには、意味があると思っています。

このコラムは私自身の話しですので、お薦めする話ではありません。ただ、この状況で、テレワークという働き方をしていく中で、参考になることがあれば、していただければと思います。

また、手前味噌で恐縮ですが、常に柔軟に社員のことを考え、各々の仕事のしやすさを優先した選択肢を用意してくれアユダンテに感謝していますし、働きやすい会社だと誇りにも思っています。仕事に対しては、当たり前ですが、とてもシビアな会社ですので、常に勉強、常に向上する必要があると私は感じていますが、成長したい人には、とても良い環境が提供できます。

今、広告チームでは経験者を募集していますので、もし、アユダンテに興味を持っていただける方がいらっしゃれば、採用ページから、ぜひご連絡ください。

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この記事を書いた人
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河野 芽久美
シニアデジタル広告コンサルタント
自動車雑誌のライター、課金コンテンツ制作を経て広告運用の道へ。お客様の広告運用やレポ―ティングだけでなく、チーム内部のファイナンスを含む業務効率化、職務環境改善にも取り組む。得意分野は「求人」「不動産」「総合通販」。趣味は美味しいモノを食べること。
登壇実績: SEM ohenro茶屋 Vol.2(https://shift-web.co.jp/semohenro/)
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