GA4の超基本① アカウント構造(アカウント、プロパティ、データストリーム)
2020年12月17日
ライター:土屋 英恵
2020年10月にGoogle アナリティクス4プロパティ(GA4)がリリースされ、これまでのGAとの違いに戸惑う声がアナリティクスコミュニティやSNSなどで多く見受けられます。その中でも特に多いのが、「ビュー」がなくなったことへの戸惑いの声です。
そこで今回は、GA4の超基本となるアカウント構造について解説します。

ユニバーサル アナリティクスとGA4のアカウント構造の違い

これまでのユニバーサル アナリティクスまでのアカウント構造は、アカウント>プロパティ>ビュー という階層でした。
それに対しGA4では、アカウント>プロパティ>データストリーム となっています。


では、これまでの「ビュー」の概念が「データストリーム」に置き換わったのかというと、そうではありません。
ユニバーサル アナリティクスまでは、1つのプロパティに対して1つのトラッキングIDがありました。
GA4では、「UA-XXXXXXXXX-X」形式のトラッキングIDが「G-XXXXXXXXXX」形式の測定IDに変わっています。※アプリの場合はストリームID
上の図でも示している通り、1つのプロパティ内にウェブ用、アプリ用と複数のデータストリームを作成することができます。これにより、ウェブとアプリをまたいだ計測をすることができます。
それを示すように、管理画面上でもデータストリーム設定はプロパティ列に内包されており、これまでの「ビュー」に相当する階層はありません。

データストリームについてはこちらのコラムで解説しています。
Google アナリティクス4 リリース! GA4とは?3つのメリットと概要を徹底解説

このように、GA4ではこれまでの「ビュー」の概念がなくなり、アカウント構造から大きな変化を遂げていることがわかります。

データの集計機能は「ビュー」から「データポータル」へ

ユニバーサル アナリティクスまでのGAでは、プロパティが計測データを蓄積する箱の役割をし、ビューが集計レポートの役割を担っていました。
一方GA4ではプロパティに計測データを蓄積するのは変わりませんが、ビューにあたるものが存在しないため、これまでのようにビューを切り分けてビューごとに集計条件を設定するということができなくなっています。
では、GA4での集計はどうするのかというと、「データポータル」をはじめとするダッシュボードツールを利用してデータを集計・可視化します。


このように、GA4では集計機能を外部に持たせることにより、負荷の大きい集計機能を大幅に削減したと考えられます。
以前からGAレポートにある「分析」機能でも集計は可能ですが、現時点では共同編集機能はなく、画面の共有機能のみであるため、あくまで個人的にアドホックな分析を行う場合に使用するものとなります。

まとめ

  • GA4に「ビュー」の概念はない
  • プロパティのトラッキングID(UA-XXXXXXXXX-X)はデータストリームの測定ID(G-XXXXXXXXXX)に
  • 集計機能はビューからデータポータルへ

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この記事を書いた人
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土屋 英恵
カスタマーサクセスコンサルタント
前職の広告代理店では、データアナリストとしてWEB広告の検証や効果分析、ソーシャルリスニングによるユーザーニーズ分析、Googleアナリティクスを活用したサイト改善等に携わる。このたび、データソリューションコンサルタントとして、主にGoogleアナリティクスの導入支援/活用サポートを行う。嗜好品はコーヒーとワイン。社内のコーヒーメーカーを愛用中。
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