※Web担当者Forumの連載「企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場」を更新しました。 今回の取材先は、ALiNKインターネット様です。インタビュー、ライティングは『小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド』の著者 深谷歩さんです。
今回の「企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場」は、フォロワー数278万人の「tenki.jp」を運用されている、日本気象協会さん、ALiNKさんにお話を伺ってきました。
tenki.jpの始まりは、1997年から
Twitterアカウントをお持ちの方なら、「tenki.jp」アカウントをフォローされてる方も多いのではないでしょうか?
「tenki.jp」の始まりは、1997年。日本気象協会を含む数社の共同運営で、気象情報サービス(防災気象情報サービス)を開始。2002年に大幅リニューアルし、名称も「tenki.jp」になりました。
2008年から日本気象協会とALiNKインターネットの共同運営となり、日本気象協会が天気情報を、ALiNKインターネットが、UIやシステムを担当しています。
Twitterのサービスが日本で開始された当初からアカウントを運用
Twitterが日本に上陸する前に、ALiNKインターネット代表の池田氏が、「Twitterは日本でも流行る」と判断、アカウントを開設していたとのこと。
実際に日本でサービスが始まり、提供する情報も生活に役立つ情報であることからユーザーが新規にアカウントを作成する際の「おすすめのアカウント」として表示され、最初から多くの方にフォローされました。
2013年の時点で100万人、2016年に200万人、2017年4月に250万人とフォロワーは増え続けています。
現在は、天気予報がエリアごとにピンポイントで知りたい情報であることから全国142都市のアカウントを作成し、情報を提供しています。
天気予報はどの属性の人にも必要な情報
日本気象協会は名前が堅めなので、SNSの投稿は少しやわらかくすることを意識されているとのこと。実際に、ユーザーからのコメントにリプライすると驚かれることもあるといいます。すべてのコメントに返信はできなくても、すべて目を通しているとのこと。
また、「tenki.jp」のペルソナをもとにしたメディアおキャラクターを想定し、チームで統一感のある運用をしています。
必要な情報を、必要なタイミングで
発信する情報は、どんな天気の日でも1日に数回、気象情報のブリーフィングを行い、統一。各チャンネル向けに最新情報をピックアップして配信しています。
どういう時間が読まれやすいのか、ユーザーがアクティブな時間帯分析やリンクのクリック率などを見て検証し投稿。
また投稿への「いいね!数」や「インプレッション数」などの数値については、コンテンツを作る気象予報士に伝えて、モチベーションアップにつなげています。
今後は、情報提供だけでなく、担当者のリアルな声をツイートしてコミュニケーションを活性化させたい。気象データとSNSのデータを組み合わせたデータドリブンなコンテンツを用意したいと、新しい試みを続けています。
WEB担当者フォーラム
企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場
「フォロワー数278万人! 365日欠かさず天気予報を届けるtenki.jpのソーシャルメディア運用術」
- 生活に欠かせない天気予報を365日、休まず届ける
- Twitterの日本上陸と同時に開始しておすすめアカウントに
- 天気予報を必要とするすべての人に情報を届ける
- 晴れでも台風でも変わらない、投稿はブリーフィングで決める
- キャラクターを設定して中の人を感じられる運営スタイルへ
- 天気予報が気になる時間帯はいつ? データから投稿時間を設定
- ツール選びはユーザー分析やGoogle アナリティクス連携を重視