※Web担当者Forumの連載「企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場」を更新しました。 今回の取材先は、ベンキュージャパン様です。インタビュー、ライティングは『小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド』の著者 深谷歩さんです。
今回の「企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場」は、台湾のメーカーで、液晶ディスプレイやプロジェクター、大型ディスプレイなどPC周辺機器を取り扱うベンキュージャパン(以下 BenQ)さんにお話を伺ってきました。
「やってみる」ことより細部にこだわる日本
日本国内では、ゲーマーやカメラマン、デザイナーなどに広く支持、愛用されているBenQさんの液晶ディスプレイやプロジェクター、大型ディスプレイ。
台湾本社や英国、米国などでは、早くからソーシャルメディアの活用も行われてきました。日本でも、2010年2月にはTwitterを開設していましたが、長い間うまく活用できなかったとおっしゃいます。
ユーザーとの自由なコミュニケーションに積極的に取り組みながら、ノウハウを蓄積する海外と比べ、炎上リスクや会話のディテールなどを重視する日本では、その方針設計が難しく、担当者のリソースも限られていて、なかなか手をつけられなかったのがその原因でした。
熱狂的ファンとつながるためにコミュニケーション型の運用へ
2016年8月から、アジャイルメディア・ネットワーク(以下AMN)さんに、アンバサダー(熱狂的ファン)プログラムとその一環としてFacebook、Twitterの運用サポートを依頼。
アンバサダープログラムは、体験イベントなどを通じて、自社の製品を直接見て触れてもらい、ファンを増やす、ということを目的として開催されています。
当プログラムやその体験イベントなどを通じて、ファンになってくれたユーザーと直接コミュニケーションすることで、ブランド認知を高め、情報発信とファンの声の拡散するためにソーシャルメディアを活用されるようになりました。
自らの情報発信だけでなく、ファンの発言を公式サイトで拡散することで、良い口コミが広まり、購入を検討している新規ユーザーの背中を押しています。
定例会で情報を共有し、発信内容を、Google Docsで管理
AMNさんの協力を得て、ソーシャルメディア活用をされているBenQさんですが、その投稿内容やプランについては、アンバサダープログラムの定例会の中で、プロモーションする製品やプレスリリースなどの情報を共有。AMNさんからも、配信チャネルやコミュニケーション方法、投稿内容を提案し、Google Docsを使って、情報共有、修正、承認、管理しながら進めておられます。
アクティブアプローチを続けることで、ファンが積極的に発信するように
また実機の貸し出しを行い、実際にユーザーに利用してもらった体験レビューを公式アカウントで拡散。
自発的なファンの発言も、つぶやきデスクを使って、社名、製品名、型番などのキーワードを定点観測し、アクティブアプローチも行っています。
ファンの間では、製品写真をアップすると公式アカウントから話しかけてくる、という話が広まっているとか。
ユーザーと密にコミュニケーションしていくことで、より身近に感じてもらい、ブランド認知を高めることに成功しています。
ソーシャルメディアはコンテンツが重要。その点でも、丸投げするのではなく、AMNさんのアイデアやサポートを受けながら、ともに考えこだわって作り込むことで、血の通ったコンテンツを発信しておられます。
今後は他メーカーと組んで面白い企画ができれば、とおっしゃるBenQさん。
インタビュー内容の詳細は、下記ページでご覧ください。
WEB担当者フォーラム
企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場
「イベント参加者の50%が商品を購入、ファンの声を拡散して見込客のハートをつかむBenQのソーシャル活用」
- 「やってみる」ことより細部にこだわる日本
- 熱狂的ファンとつながるためにコミュニケーション型の運用へ
- コミュニケーションの軸はコンテンツ
- 定例会で情報を共有し、発信内容をGoogle Docsで管理
- ソーシャルメディアをきっかけにした売上貢献の可視化が課題
- 管理ツールでツイート件数や内容を漏らさずチェック
- アクティブアプローチを続けることで、ファンが積極的に発信するように