Googleアナリティクスを使ったクロスデバイスリマーケティングが実施可能に
2017年04月11日
  1. Googleアナリティクスリマーケティングのクロスデバイス機能がサービス開始
  2. クロスデバイスリマーケティングって何?
  3. クロスデバイスに関する最近のGoogleの動き
  4. 広告運用における注意点
  5. 最後に

Googleアナリティクスリマーケティングのクロスデバイス機能がサービス開始

2017年5月15日にGoogleアナリティクスリマーケティングでのクロスデバイス機能が使用可能となります。

今回の仕様変更に伴い、広告主側で変更すべき箇所はありません。Googleアナリティクスを利用したリマーケティングリストが作成できれば、そのままの設定で使用できます。

ただし、収集する情報が増えるため、プライバシーポリシーを再度確認し、サイトが収集する情報に関して、ユーザーに適切に説明できるようにしておく必要があります。

参考:リマーケティングに関するプライバシー ポリシー

現状AdWordsでクロスデバイスリマーケティングは実行できるので、今回のアップデートはGoogleアナリティクスで作成したリマーケティングリストに対して、クロスデバイスリマーケティングができるという点がポイントになります。

クロスデバイスリマーケティングって何?

クロスデバイスリマーケティングはその名の通り、クロスデバイス(様々なデバイス)でリマーケティングを行う機能です。

AdWords、DoubleClickの場合、主にGoogleアカウントを利用してユーザーのデバイスを捉え、デバイスが異なっていてもリマーケティング広告を行えるようにする機能です。

例:昼休みにスマホで家具の通販サイトを見ていたユーザーに対して、自宅のPCでネットサーフインしている際にリマーケティング広告を見せるなど

参考:New digital innovations to close the loop for advertisers

クロスデバイスに関する最近のGoogleの動き

近年Googleはクロスデバイスに関する機能の充実を図っています。

デバイスを切り替えて購買行動を行うインターネットユーザーは10人中6人とGoogleの調査から判明しており、クロスデバイスの強化はユーザーが様々なデバイスを用いて購買行動を行っているという事実に基づいた当然の流れといえます。

また、現状クロスデバイスの精度で言えば、ログインを通しているFacebookが強く、そこに追従する形でGoogleもサービスを整えている背景も見受けられます。

参考:モバイルが消費者の意思決定をどのように再定義したか

広告運用における注意点

■表示回数の増加にともなうパフォーマンスの変化
Googleアナリティクスで作成したリマーケティングリストをAdWords、DoubleClickで使用した場合、クロスデバイスで配信が行われることで、今まで配信されていなかったデバイスからも配信されるため、表示回数が増加することが想定されます。それに伴う、クリック率、コンバージョン率の変化がないか確認してみてください。
■自動入札戦略の精度向上
自動入札への影響という観点で言えば、デバイスを捉えられるようになることで「デバイスをまたいだコンバージョン」を機械学習にインプットする事ができ、自動入札戦略(tCPA/tROAS)の精度が高まることも想定されます。

最後に

クロスデバイスへのGoogleの取り組みはまだまだ継続しています。

先日公開された「デバイスをまたいだコンバージョンを [コンバージョン] 列の数値に含める」に関しても、ディスプレイ広告にはまだ展開されていないため、クロスデバイスによる影響は今後も注視していく必要があります。

参考:デバイスをまたいだコンバージョンを [コンバージョン] 列の数値に含める
※2017年3月15日に検索広告、ショッピング広告へ実施。ディスプレイ広告へは年内実施予定。