※Web担当者Forumの連載「企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場」を更新しました。
今回の取材先は、ブックオフオンライン様です。インタビュー、ライティングは『小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド』の著者 深谷歩さんです。
今回の企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場ではコンテンツマーケティングの一環としてソーシャルメディアを活用されている、「ブックオフオンライン様」にお話を伺ってきました。
ファンを作るためにコラムの運用を開始
WEBサイトへの集客を目的に、リスティングやアフィリエイト、広告などの運用を担当するWEBプロモーションチームが、さらなる集客強化を目指して、コラムの運用を今年5月から開始。
その運用とともに、コラム記事の拡散を目的に、Facebook公式ページを開設されました。
コラムもFacebookも、その目的は、商品購入というコンバージョンではなく、多くのファンを作ること。コラムとFacebookを入り口に、本サイトへの誘導を目指します。一方Twitterは販促情報を中心に提供し、メディアごとの特性でわけた運用を実施されています。
未経験でも運用を回せる仕組みづくり
コンテンツマーケティング施策としては、当初、公式サイトでの特集ページを運用されていました。ですが公式サイトであるだけに、関係者が多岐にわたり、記事を作成しても、公表までどうしても、時間がかかってしまう。そこで、記事体裁のコラムサイトとしてたちあげ、WEBプロモーションチームの、石橋氏、坂本氏と、ライターのみという、小規模な体制で、よりスピーディに運用できるように切り替えました。
ライターは、もともとライタースキルのある方ではなく、記事作成の経験から知見をためてこられたスタッフ。だからこそ、コラムサイトの位置づけや目的、趣旨を理解してもらう資料を共有し、「仕事は、ファンを作ること」という共通の認識をもってもらうよう徹底されました。
さらに、記事のテーマ決定においても、枠組みをきちんと作り、ライターが、自らテーマを考えて記事を作成できる、積極的にテーマ出しできる手順を準備。より多くのスタッフアイデアをもとに、記事作成を進めておられます。
見えてきた、ソーシャルで拡散する記事、検索に強い記事
Faceobookの記事紹介は、ライティングを担当したライター担当。そのノウハウは、すべての記事を公開前に、チーム全員で目を通す、また毎週開催する会議などで共有しています。そうした中で、どういった種類の記事がバズるか、検索されやすい記事はどういったものか、などの傾向もつかめてきているとおっしゃいます。
コラム運用の施策効果は、サイト誘導ということで、新規ユーザー獲得とセッション数で評価。自然検索流入、ソーシャルメディアからの流入、既存顧客向けメルマガなどからのサイト流入が、理想的なバランスに近づいてきているとおっしゃいます。また、ソーシャルメディアでは、つぶやきデスクの「検索フォルダ」機能を使ったソーシャルリスニングも実施、新たな気づきをえて、次の施策に生かしておられます。
社内の人を巻き込んでより深く濃い記事を作りたい
施策の社内理解を進めるために、コラムサイトの情報を社内共有し、外部だけでなく、社内ファンの醸成にも力を入れています。社内のスタッフにも興味を持ってもらい、理解を得て、より多くの人を巻き込みながら、さらに深く濃い記事の作成を目指しています。
そして、コアなファンを醸成できたら、次はO2O施策の本格的実施も視野に、積極的な運用を続けられています。
WEB担当者フォーラム
企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場
「ライター経験なしで始めたコンテンツマーケティング、ブックオフオンライン流のコツを聞いてきた」
- ファンを作るために始めたブックオフオンラインコラム
- ライター未経験でも回せる仕組みをきっちり作る
- 読まれるためのリード文の作り方
- 5か月の運用で見えてきたソーシャルで拡散する記事、検索に強い記事
- TwitterとFacebookの属性にあったネタを考える
- 社内の人を巻き込んでより深く濃い記事を作りたい