![[GA4]デフォルトコレクション(メニュー)の違い:「ライフサイクル」と「ビジネス目標」](https://ayudante.jp/wp-content/uploads/2025/10/GA4.png)
筆者がGA4の支援をしている中で「GA4のヘルプやコラムと自社のGA4プロパティのメニュー構造が違う」というお話を聞きます。今回のコラムではメニューの違いやコレクションの「ライフタイム」と「ビジネス目標」の各レポートについて解説します。
GA4のメニュー(コレクション)で違いが発生する理由
GA4のメニュー構造は、プロパティの作成時期によってデフォルトで表示されるものが異なります。2023年3月以前に作成されたGA4プロパティの多くは、デフォルトで「ライフサイクル」というコレクション(メニュー)が表示されます。これは、従来のユニバーサルアナリティクスの考え方に近く、ユーザーがウェブサイトやアプリを利用する一連の流れ(ライフサイクル)に沿って分析を進められるように設計されています。
2023年3月以降に作成された新しいGA4プロパティはデフォルトで「ビジネス目標」というコレクションが表示されるようになりました。これは、ビジネス上の主要な目的に焦点を当て、その達成度をすぐに確認できるように再構成されたメニューです。
なお、メニューの構造が異なっていても、GA4の「ライブラリ」機能から「ライフサイクル」「ビジネス目標」を含めた任意のコレクションを新しく作成・追加したりすることが可能です。

ビジネス目標のコレクション
「ビジネス目標コレクション」は、従来の「ライフサイクルコレクション」とは異なり、ビジネス上の主要な目的に焦点を当てて再構成されたメニュー構造が特徴です。
デフォルトで表示されるレポートは、サイトのビジネス目標に基づいた内容となっており、新規顧客に特化したレポートやeコマースに関連したレポートなど、目的に合わせたトピック(サブメニュー)とレポートが用意されています。
トピック:見込み顧客の発掘
| レポート | レポートの内容 |
|---|---|
| 概要 | 概要レポート |
| オーディエンス | 作成したオーディエンスのレポート |
| ユーザー獲得 | 新規ユーザーが最初に流入したチャネル、参照元、キャンペーンなどの詳細レポート |
| トラフィック獲得 | トラフィックごと(新規セッションごと)に流入したチャネル、参照元、キャンペーンなどの詳細レポート |
| 見込み顧客の獲得 | 見込み顧客(generate_lead)を発生させたユーザーが最初に流入したチャネル、参照元、キャンペーンなどの詳細レポート |
| ランディングページ | ユーザーがセッション中に最初に訪問したページ(ランディングページ)の詳細レポート |
| ユーザー獲得コホート | 新規ユーザーが最初に流入したチャネル、参照元、キャンペーンを基準にした新規ユーザー数、収益、120日間の平均値のレポート |
| 見込み顧客の不適格処置と損失 | disqualify_lead、close_unconvert_leadイベントのユーザー数、アクティブユーザーあたりのイベント数レポート |
トピック:売上の促進
| レポート | レポートの内容 |
|---|---|
| 概要 | 概要レポート |
| eコマース購入数 | 実装したeコマースイベントの詳細レポート |
| プロモーション | view_promotion、select_promotionイベントをもとにプロモーションを閲覧、クリック、プロモーションから購入された収益レポート |
| 購入経路 | セッションの開始から商品を表示、購入までのファネルレポート |
| 決済経路 | 決済手続きの開始(begin_checkout)から購入までのファネルレポート |
| トランザクション | トランザクション(transaction_id )に関する詳細レポート |
トピック:ウェブ/アプリのトラフィックの分析
| レポート | レポートの内容 |
|---|---|
| 概要 | 概要レポート |
| ユーザー属性の詳細 | 国、言語、年齢、性別などの詳細レポート |
| ページとスクリーン | ページ別、スクリーン別の詳細レポート |
トピック:ユーザーエンゲージメントとユーザー維持率の把握
| レポート | レポートの内容 |
|---|---|
| 概要 | 概要レポート |
| イベント | 計測しているイベントの詳細レポート |
| ページとスクリーン | ページ別、スクリーン別の詳細レポート |
「ライフサイクル」コレクションを表示させる方法
現在は新規にGA4プロパティを作成すると自動的に「ビジネス目標」のコレクションが表示されますが、今まで使い慣れた「ライフサイクル」コレクションを利用したいときは「ライブラリ機能」で「ライフサイクル」を表示することができます。


「ライブラリ機能」はGA4の権限で「編集者・管理者」が利用できる機能ですので、「ライフサイクル」コレクションを表示させる場合は、GA4の担当者に相談しましょう。






