[GA4]管理者向けの便利なツール:Google Analytics Utilities
2024年12月13日
ライター:高田 和資

今回のコラムでは特にGA4のアカウント、プロパティを複数管理している担当者に便利なスプレッドシートの“Google Analytics Utilities”について解説します。

  1. Google Analytics Utilitiesでどんなことができるか
  2. Google Analytics Utilitiesを利用する事前準備
  3. Google Analytics Utilitiesの画面解説
  4. Google Analytics Utilitiesの使い方
  5. まとめ

Google Analytics Utilitiesでどんなことができるか

Google Analytics Utilitiesはスプレッドシートから、GAアカウント内にあるプロパティ、ストリームの情報を一覧で収集、新規作成、編集、削除することができます。筆者の場合、各プロパティの設定情報を一覧化するときやカスタムディメンションやチャネルグループの登録数が多いとき、他のプロパティに複製するときに利用しています。Google Analytics Utilitiesで実施できる一覧を表にまとめています。

なお、一覧化する機能はGA4の「閲覧者権限」が必要で、新規作成、更新(修正)、削除は「編集者権限」以上が必要です。

https://github.com/google/google-analytics-utilities

※注意:Google Analytics Utilitiesは公式にサポートされている Google 製品ではありません。

項目機能
アカウント概要一覧化
プロパティ一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
データストリーム一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
カスタムディメンション一覧化, 新規作成, アーカイブ, 更新(修正)
カスタム指標一覧化, 新規作成, アーカイブ, 更新(修正)
計算指標一覧化, 新規作成, アーカイブ, 更新(修正)
キーイベント一覧化, 新規作成, 更新(修正)
Firebase リンク一覧化, 新規作成, 更新(修正)
Google 広告リンク一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
DV360 リンク一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
オーディエンス設定一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
SA360 リンク一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
BigQuery リンク一覧化
GA4ユーザー管理一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
レポート設定新規作成
拡張データセット一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
プロパティ作成(簡易版)新規作成
チャネルグループ一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
メジャメントプロトコル一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
アドセンス リンク一覧化, 新規作成, 削除
イベント作成一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
オーディエンスリスト一覧化, 新規作成, 確認, エクスポート
サブプロパティ設定一覧化, 新規作成, 削除, 更新(修正)
ロールアッププロパティ設定一覧化, 新規作成, 削除
ユーザーアクセスレポート新規作成

Google Analytics Utilitiesを利用する事前準備

STEP1

Google Analytics Utilitiesテンプレートのスプレッドシートへアクセスするために、Google Analytics Utilities Usersのユーザーグループに参加します。以下のリンクから、画面内の「グループに参加」を選択します。

Google Analytics Utilities Users
https://groups.google.com/g/google-analytics-utilities-users

STEP2

以下のリンクからGoogle Analytics Utilitiesのスプレッドシートをコピーします。
「コピー ~ Google Analytics Utilities (MAKE A COPY)」というスプレッドシートが作成されますので、ファイル名を変更して利用してください。

Google Analytics Utilities(スプレッドシート)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1kJqwYNed8RTuAgjy0aRUooD__MIPqzUeiDF5LZ7v1aI/copy

STEP3 ※初めて利用するとき

初めてGoogle Analytics Utilitiesを利用するとき、アプリからの接続許可を求められます。「詳細を表示」を選択してアクセスリクエストの画面から「許可」を選ぶことでツールを利用できるようになります。

Google Analytics Utilitiesの画面解説

ヘッダーにある「Google Analytics Utilities」でデータの取得(List)や修正(Modify)を行います。取得したデータは各シートに反映されます。

Google Analytics Utilitiesの使い方

プロパティID、測定IDの一覧を取得方法

STEP1

ヘッダーの「Google Analytics Utilities > List Account Summaries」からGAアカウントの一覧を取得します。取得した一覧は「シート:Account Summaries」に出力され、D列にプロパティIDが表示されます。

STEP2

シート:Account Summariesで取得したい測定IDのプロパティをE列で選択します。その後、「Google Analytics Utilities  > Data Streams > List」からデータストリームの一覧を取得します。データは「シート:Data Streams」に出力され、F列に測定IDが表示されます。

GA4にアクセスしているユーザー一覧の取得、削除方法

STEP1

プロパティID、測定IDの一覧を取得方法と同じように、まずはGAアカウントを取得します。「シート:Account Summaries」でユーザーを取得するアカウントを選択します。

STEP2

ヘッダーの「Google Analytics Utilities > Users > List」を選択します。取得したユーザー一覧は「シート:Users」に反映されます。

取得したGAユーザーの画面です。E列にメールアドレス、H列に権限が出力されます。

STEP3

取得したユーザー一覧から削除するユーザーをJ列(Delete)で選択します。選択した行はアクティブ状態になります。

STEP4

「Google Analytics Utilities > Users >Modify」を選択するとアクティブにしたユーザーが削除されます。リクエストが完了するとM列(Action Taken)に結果が表示されます。

まとめ

GA4を運用する上で複数のプロパティを管理しているときに便利なGoogle Analytics Utilitiesの基本的な使い方を紹介しました。本コラムで紹介した使い方のほかにも複数のカスタムディメンションやチャンネルグループを設定するときに便利です。

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この記事を書いた人
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高田 和資
シニアカスタマーサクセスコンサルタント
Google アナリティクス 360専任コンサルタント。WEB制作会社を経て、人材系サイトやECサイトのマーケティングを担当、Google アナリティクス導入支援の他、サイト分析、改善提案を得意とする。幼少期からサッカーに親しみ、現在もサッカーをこよなく愛する。
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