2024年10月にページ単位でリアルタイムの状況を調べることができるリアルタイムページ レポートが追加されました。本コラムレポートはリアルタイムレポートと追加されたページレポートについて解説します。
リアルタイムの概要
GA4のリアルタイムレポートは、ウェブ、アプリでユーザーが発生させたイベントや地域をリアルタイムで把握することができます。「最初のユーザーの参照元」「オーディエンス」のカードは指標をプルダウンから変更することができます。
概要レポートの解説
- アクティブユーザー
過去 5 分間、30 分間のアクティブユーザー数 - 最初のユーザーの参照元
現在訪問しているユーザーが「最初に訪問したときの」参照元、メディア、参照元プラットフォーム、キャンペーンの数。
注意点:
・現在訪問しているセッションの参照元情報ではないため、SNSや広告施策の効果測定をすべてモニタリングすることはできません。
・リアルタイムの「最初のユーザーの参照元」で表示されるデータは通常レポートで処理が完了している既存ユーザーのデータのみ表示されます。新規ユーザーのデータは表示されません。 - オーディエンスごとのユーザー数
設定したオーディエンスごとの新規、リピーター数 - ページタイトルとスクリーン名
ウェブのページタイトル、アプリのスクリーン名の表示回数 - イベント名
現在発生しているイベント数 - キーイベント
現在発生しているキーイベントの種類、イベント数 - ユーザープロパティ
設定したユーザープロパティごとのアクティブユーザー数
また、上部の地図でアクセスしている地域を把握できます。
比較フィルタの利用
リアルタイムレポートは比較機能を利用することができます。なお、カスタムディメンションや一部のディメンションはリアルタイムレポートがサポートされていませんのでデータが表示されません。比較機能の使い方は下記コラムで解説しています。
コラム:[GA4]「比較機能」で保存・共有ができるようになりました
レポートのスナップショット
レポート上部の「ユーザースナップショットを表示」を選択するとランダムで抽出された1人のユーザーデータを表示することができます。利用デバイス、アプリのバージョン、発生させた主なイベントやユーザープロパティデータを見ることができます。
リアルタイムページ(2024年10月新規追加)
リアルタイムページレポートは閲覧しているページに特化したリアルタイムレポートです。リアルタイム概要のカード情報では表示行数が少ないこともあり、ページ数の多いサイトだと、閲覧されているページを調べることが困難でしたが、リアルタイムページレポートでは標準レポートと同じようにアクティブユーザー数と表示回数を表示することができて、検索機能も使えるため、特定ページのリアルタイム状況を調べるときに便利です。
まとめ
利用できるディメンションや指標が限定的ですが、GA4でサイトやアプリの状況をリアルタイムでモニタリングすることができるレポートです。サイトの機能を追加したときや、流入施策を行いアクセスが上昇しているときはリアルタイムレポートでモニタリングしてみましょう。