[GA4]レポートのデータが少ないと思ったら「しきい値」の確認を※2024年10月更新
2022年06月21日
ライター:土屋 英恵

Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)のレポートを確認していて、「数値がかなり少なく表示されている」「日別データと合計データの数値が合わない」といった場合、データのしきい値が適用されている可能性があります。

本記事では、お客様からのお問い合わせも多いGA4の「データのしきい値」について、適用される条件や対処方法を解説します。

  1. データのしきい値とは
  2. データのしきい値が適用される条件
  3. しきい値が適用されているか確認する方法
  4. 対処方法

1.データのしきい値とは

データのしきい値とは、ユーザー属性などの情報からユーザーを推測することを避けるため、レポートから一部のデータを除外する仕組みです。GA4の標準レポートやデータ探索の他、データポータルのGoogleアナリティクスコネクタで接続した場合のレポートにも適用されるため、注意が必要です。
データのしきい値はGoogleアナリティクスのシステムによって定義されているため、調整することはできません。

ヘルプ:[GA4] データしきい値

2.データのしきい値が適用される条件

データのしきい値が適用される条件は以下のいずれかです。

・ユーザー属性データが含まれている

閲覧するレポートやデータ探索、または実行する API 呼び出しに、ユーザー属性データまたはユーザー属性データを使って定義されたオーディエンスが含まれている場合は、データが除外されることがあります。

・検索語句の情報が含まれていて、合計ユーザー数が少ない

レポートまたはデータ探索に検索語句の情報が含まれている場合、合計ユーザー数が十分な数に達していなければ、該当データを含む行が除外されることがあります。

※以前しきい値が適用される条件となっていたGoogleシグナルは、2024年2月に削除されました。

3.しきい値が適用されているか確認する方法

標準レポートの場合

標準レポートでしきい値が適用されている場合、レポート名右側のアイコンが!マークに変化します。アイコンをクリックすると「しきい値を適用しました」と表示されます。

探索レポートの場合

探索レポートでしきい値が適用されている場合、画面右上のアイコンが!マークに変化します。アイコンをクリックすると「しきい値を適用しました」と表示されます。

4.対処方法

・集計期間を調整する

ユーザー数が少ないことでしきい値が適用されている場合は、指定する期間を広げることでユーザーの総数が増え、除外されていたデータを表示できる場合があります。

・BigQueryのデータを使用する

GoogleアナリティクスからBigQueryにエクスポートしたデータについては、しきい値は適用されません。

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この記事を書いた人
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土屋 英恵
カスタマーサクセスコンサルタント
前職の広告代理店では、データアナリストとしてWEB広告の検証や効果分析、ソーシャルリスニングによるユーザーニーズ分析、Googleアナリティクスを活用したサイト改善等に携わる。このたび、データソリューションコンサルタントとして、主にGoogleアナリティクスの導入支援/活用サポートを行う。嗜好品はコーヒーとワイン。社内のコーヒーメーカーを愛用中。
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