GA4の決済行動/購入ステップってどうやって計測するの?

2021年06月30日
ライター:益子 貴博

GA4は日々機能が拡張されていますが、現時点(2021年6月)時点では、まだ機能的にこれまでのGA(以下、UA:ユニバーサルアナリティクス)と比較してできないことが多いです。
そもそもツール自体がこれまでのアップデートではなく、全く異なるツールであり、その思想も異なるものではありますが、これまでの分析をGA4でも引き続きやっていくために、同様の機能が必要であると感じる方も多いのではないでしょうか。

もちろん長期的な視点で、分析方法もGA4(を代表とする世の中なの流れ)に合わせて変えていくというのが自然な流れではありますが、現状必須というものも中にはあるでしょう。
長期的な視点に立ちつつ、移行期である現状をどのように計測していくかを考えましょう。
今回は、UAで拡張eコマースを設定している方向けの、決済行動/購入ステップの計測の一例をご紹介します。

決済行動/購入ステップとは?

拡張eコマースを設定することにより、商品の表示回数からトランザクションまでを(任意で)ユーザー体現を評価することができます。
その中でも特に決済行動/購入ステップは購入の意思決定から購入完了までを抽出してどこで離脱しているかを評価することが可能です。

▼デモアカウントの例:UAのショッピング行動

▼デモアカウントの例:UAの決済行動

この情報を見ることにより、購入フローにおけるLP改善などに役立てることができます。

GA4の決済行動/購入ステップの計測は必要?

UAでは決済行動/購入ステップの計測はcheckout アクションと step フィールドを使用して計測しました。
設定も簡単で、step を記載したらGAの「e コマースの設定」管理画面に「目標到達プロセスのステップ」を入力するだけで計測できました。

GA4では、現状決済行動/決済ステップに該当する機能は無いため、事前の設計が必要となります。

▼デモアカウントの例:UAの「e コマースの設定 > 目標到達プロセスのステップ」

本当にこの機能は必要なのか?を考えて設定しないと工数が無駄になりかねませんし、管理も煩雑になるためよく考える必要があります。

GA4でに決済行動/購入ステップの考え方

ではGA4ではどのように考えば良いのでしょうか。

まず、そもそもGA4では、決済行動/購入ステップに該当する機能がありません。
UAでは最大8つまで任意名称でステップを定義できました。
GA4では「begin_checkout」「add_payment_info」「add_shipping_info」…などの固定イベント名になりました。
そのため、ステップ中の不足するイベントはオリジナルで用意する必要があります。

ただし、オリジナルイベントで取得すると、商品に紐付けることができなくなってしまいます。
「商品軸でステップを計測する必要があるかどうか?」という軸でどのように計測をするかを検討する必要があります。

▼eコマースの流れ

図の赤枠が決済行動/購入ステップとなります。
GA4にはステップはありませんが、推奨イベントが用意されています。

参考:Google アナリティクス 4 イベント
https://developers.google.com/gtagjs/reference/ga4-events?hl=ja

参考:[GA4] 推奨イベント
https://support.google.com/analytics/answer/9267735?hl=ja

該当するステップがあるかどうかを判断し、使用できそうなら推奨イベントを使います。
推奨イベントに該当するステップがない場合は、オリジナルイベントを立てることで計測することは可能です。

ただし、商品情報などの計測は対応している推奨イベント(view_itemなど)でないと「eコマースの商品」としては計測できない使用となっています。
オリジナルイベントで計測することによって、対象画面を遷移した、のようなフロー内の到達ステップを計測することができます。

そのため、ステップを計測しない、というのも一つの判断です。
そもそも、なぜここを(商品単位で)計測する必要があるのか、に立ち返って、必要かどうかを判断するといいでしょう。

実際に設定してみた

テストケースとして、以下を想定し、実際に計測してみました。
推奨イベントとオリジナルイベントを混ぜています。

○テストケースの流れ

1. 商品一覧表示
2. 商品詳細表示
3. カート
4. 決済方法選択
5. 内容確認1
6. 内容確認2
7. 内容確認3
8. 購入完了

設定したオリジナルイベントと推奨イベントによるイベント数がわかりました。
現状ではUAのようにプロセスをセッションベースで可視化するレポートはありませんが(ユーザー数ベースなら探索レポートから可能です)、イベント数ベースでレポートすることはわかりました。

注意としては、UAでは「逆戻り」や「ページのスキップ」「目標到達プロセスのシーケンスに従わない」ケースは特別な集計がされていることです。
※詳細はこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか。
GA4自体もそうですがeコマースについてはまだまだ情報も出揃っていないですし、そもそも機能的に今後アップデートが期待される部分でもある状況です。
何よりもまず、何のために計測するのか、を考えてそれに即した計測設計、計測設定をしていきましょう。

この記事を書いた人
益子 貴博
益子 貴博
デジタルソリューション事業部
データソリューションコンサルタント

金融系企業を経てウェブコンサルタント業界へ。前職では大手企業からスタートアップの企業まで幅広くウェブサイト周りの戦略設計を経験。主にGoogleアナリティクスの導入支援/活用サポートや機械学習を用いた分析体制の構築支援などを行う。趣味はバーベキュー。大勢でいることが好きで周りの人の笑顔がモチベーション。

最近書いた記事