GTMに待望の「コンテナの通知」機能が実装

2020年09月23日
ライター:西村 彰悟

自分の知らないタイミングで別担当者によりGTMの公開が行われたことに気が付けず、困った事になってしまった経験がある方は多いと思います。
そんなGTMに2020年9月3日ごろ、待望の「コンテナの通知」機能が実装されました。

受け取ることができる通知の内容

「コンテナの通知」機能を利用することでGTMのバージョン公開時と作成時に通知メールをnotify-noreply@google.com から受け取ることができます。
通知メールの送信先は通知設定を行ったGoogleアカウントのメールアドレスで固定となっているので、通知を受け取りたいGoogleアカウント自身で各自設定する必要があります。その他の関係者のメールアドレスにも通知を行いたいときはメール受信側で転送設定などが必要です。

バージョン公開時の通知を有効にした場合

「次の場合にメールを受け取る:バージョンが公開されます」を「常に実行」にした場合、GTMのバージョンが公開されたタイミングで通知メールを受け取ることができます。

「バージョンが公開されます」の通知対象となるアクション
バージョン公開時の通知メール

公開されたバージョンに含まれる変更について、どのタイプ(タグ=Tag、変数=Variable、トリガー=Trigger)の設定に対し何が行われたのか(追加=Inserted、修正=Updated、削除=Deleted)がメールを見るだけで分かるのでとても便利です。

バージョン作成時の通知を有効にした場合

「次の場合にメールを受け取る:新しいバージョンが作成されますが、公開されません」を「常に実行」にした場合、ワークスペースが新しいバージョンとして作成(≠公開)されたタイミングで通知メールを受け取ることができます。

「新しいバージョンが作成されますが、公開されません」の通知対象となるアクション
バージョン作成時の通知メール

こちらのメールには変更内容の詳細はありませんが、バージョンの説明が記載されています。
また、バージョン公開時の通知設定も有効にしている状況で「バージョンの公開と作成」を行った場合、バージョンの公開時の通知が優先されるためこちらのメールは送信されません。
現在の設定画面の文からすると違和感がある挙動ですが、バージョン公開時の通知設定を無効にしている状況で「バージョンの公開と作成」をおこなった場合もこちらのメールが送信されます。

通知を有効にする方法

コンテナの通知はアカウント単位・各コンテナ単位で設定できます。

アカウント単位で通知を有効にする方法

ログイン中のアカウントに紐づいているすべてのコンテナの公開時やバージョン作成時にメール通知を受け取る方法です。

GTM管理画面右上のメニューをクリック

「ユーザー設定」をクリック

「デフォルトのコンテナの通知」内の「次の場合にメールを受け取る」の下に通知メニューがあります。

設定の変更後は忘れずに下部の「保存」ボタンをクリックします。

各コンテナ単位で通知を有効にする方法

個別のコンテナ単位で通知のオン・オフを設定する方法です。
また、こちらの設定も「コンテナへのアクセス権限がある全員」に対してではなくあくまで「今操作中の自分のアカウント」に対しての設定変更となります。

グローバルナビゲーションの「管理」タブをクリック

「コンテナの通知」をクリック

通知メニューが表示されるので設定変更の後、「保存」ボタンをクリックします。

アカウント単位とコンテナ単位の両方の通知設定を行ったときの挙動

コンテナ単位で行った設定がアカウント単位の設定より優先されます。
ややこしいのが通知の設定変更画面を最初に開いたとき、「受け取らない」と表示されていますが、これはまだ「受け取らない」という設定が行われている状態ではなく、デフォルト設定状態で、言うならば「何も設定されていない」状態です。

あるコンテナを公開したときにアカウント単位とコンテナ単位でどのような設定が送られるか分かりづらかったので表にまとめました。

表:アカウント単位とコンテナ単位の設定を組み合わせたときの挙動

※ 該当の設定単位で一切通知設定の変更を行ったことがない状態を「デフォルト状態」としています。まだ一切のコンテナ通知設定をしていないときは、「アカウント単位:デフォルト状態」×「コンテナ単位:デフォルト状態」で通知が行われない状態です。

現在の管理画面では今の状態が「デフォルト状態」なのか「受け取らない」設定が行われたのか区別ができないので一つのGoogleアカウントをチームで使っている場合は少し厄介です。

いずれ改善されると思いますが、それまではまずアカウントレベルで通知を有効化した上で特に重要なコンテナ・特に無視したいコンテナは個別でも通知設定を行うという運用方法が良さそうです。

タグマネージャー360限定の機能

タグマネージャー360アカウント内のコンテナの場合は「ワークスペースの承認」「返信」「取り消し」時にもメールの通知を受け取る設定が可能です。

タグマネージャー360のみで利用できる通知設定

オススメの設定

全アカウントの状況の変化にいち早く気付くため、アカウント単位で「バージョンが公開されます」「新しいバージョンが作成されますが、公開されません」の両方の通知を「常に実行」にして、無視したいコンテナだけ各コンテナ単位で「受け取らない」設定を行い、
Gmail側で件名に「Google Tag Manager container」を含む notify-noreply@google.com からの通知メールを社内メーリングリストなどに転送するやり方がオススメです。

※ メールの件名は変わる可能性があります

セキュリティ的に許されるのであればZapierやIFTTTのEmailトリガーを使って通知メールをSlackなどに転送する方法もあります。

この記事を書いた人
西村 彰悟
西村 彰悟
デジタルマーケティングエンジニア

プログラミングとキャンプ、コーヒーが趣味のデジタルマーケティングエンジニア。好きなブランドは「SONY」と「snow peak」 2020年からアユダンテに参加。DMEチームの即戦力としてフル稼働中。