構造化スニペットとは
広告表示オプションの1つで、商品の特徴や、扱っている商品やサービスの種類を説明できます。設定することで広告をクリックする前にどんな商品やサービスを扱っているのか分かり、サイトで扱っていない商品を求めているユーザーからのクリックを減らすことができます。
さらに、広告表示オプションの設定で広告の占有率を上げて、クリック率の向上が期待できます。
つまり、商品やサービスに高い関心を持つユーザーだけを増やすことができるのです。
これは使わなければ損!ということで早速設定してみました。
構造化スニペットの設定
サイトの商品やサービスに合わせ用意されたヘッダーの中から適切なものを選びます。
そして、選んだヘッダーに合わせた情報を入力します。
- [ヘッダーの種類]
- おすすめのホテル
- コース
- サービス
- スタイル
- タイプ
- ブランド
- モデル
- 学位プログラム
- 周辺地域
- 設備
- 到着地
- 番組
- 保険の保障
限られた商材やサービスのヘッダーがいくつかあり、まずは汎用的に使用できそうな「サービス」を選択してみました。
今回設定した情報は、「資料請求」「問い合わせ」「予約」の3つです。
値は3つ以上設定する必要があります。上限は10個までで実際に表示される数はユーザーの画面サイズなど環境によって異なります。
値を8つ以上設定すると、広告のクリック率が向上するというデータが、Googleとしてあるということなので、なるべくたくさん入れておいた方が良いですね。
構造化スニペットのポリシー
そして審査。今回のケースでは審査がとても長く感じました。(2営業日以内)
設定している内容によって審査時間に違いはあるかもしれませんが、審査が長い理由は、ポリシーが細かいところにあるのではないかと思いました。
構造化スニペットの内容は、選択したヘッダーとマッチし、関連性のあるものにする必要があります。スニペットに宣伝文を含めることはできません。また、それぞれのヘッダーごとにもガイドラインが存在します。
そして長い審査の結果、掲載不可に。
なぜなのか。その理由はポリシーにちゃんと書いてありました。
サービスのヘッダーを選択した場合、設定するスニペットの内容はすべて、サービス プロバイダが提供するサービス名にする必要があります。サービスの特徴を含めることはできません。ここで言うサービスとは価格の付けられたサービスのことです。
実は、無料のサービスは掲載できなかったのです。
今回対象のサイトはポータルサイトで、有料のサービスは行っていないため、サイトにマッチするヘッダーは他にないかサポートに問い合わせてみました。
回答は、現状は価格の無いサービスは構造化スニペットでは設定できないため、コールアウトオプションでの対応を推奨している
とのことでした。残念。
無料のサービスにも今後対応していただきたいですね。
広告の表示
ということで、改めて別のアカウント設定してみることにしました。
今回はECサイトのアカウントのため、ヘッダーは「タイプ」を選択して、いくつか商品のカテゴリを設定しました。
こちらも時間がかかったものの、審査はちゃんと承認されました!
早速、検索してどのように表示されるか確認してみると、構造化スニペットは表示されず、代わりにアクセス履歴のオプションが表示されました。
何度か検索してみても、構造化スニペットは表示されずアクセス履歴が表示されてしまうので、普段使用していないブラウザで検索したところ、ちゃんと表示されていました!
なぜ拡張スニペットが表示される時と、アクセス履歴が表示される時があるのかこちらもサポートに問い合わせてみました。
回答は、複数ある広告表示オプション中で、それぞれのユーザーに最も高い効果を発揮する表示オプションをシステムが自動的に選択し表示している。
ということでした。
それによって、一度サイトに訪れたユーザーに対しては、構造化スニペットではなくアクセス履歴を表示したほうが、クリック率が高いとみなされ構造化スニペットが表示されない場合もある
また、構造化スニペットとアクセス履歴が同時に表示される場合もあるようで、各ユーザーにとってベストな表示オプションをベストなコンビネーションで掲載する仕様でとなっていて、広告表示オプションが表示される条件や数は、広告ランクや広告掲載順位等にも左右される
という回答もいただきました。
広告ランクや広告順位が高いと広告表示オプションが複数表示されて、さらに占有率が高くなる。クリック率も上がるという相乗効果をねらえますね。
今回のポイント
- 見学予約、資料請求など価格の無いサービスは今のところ設定できない。コールアウトオプションでの対応推奨。
- 広告表示オプションは複数ある中で、それぞれのユーザーに最も高い効果を発揮する表示オプションをシステムが自動的に選択し表示しているため、構造化スニペットが表示されない場合もある。
まとめ
構造化スニペットは現状だと設定できる商材が限られていますが、設定できるアカウントにはできるだけ設定をしてクリック率を向上させていきましょう。
また、拡張テキストと組み合わせることでさらに高いクリック率が期待できそうです。