2015年3月4日にSMXWESTにて、「Things You Don’t Know About Mobile SEO, But Should」というタイトルにてモバイルSEO&ローカライズに関するセクションがありました。
このセクションでは、3人の登壇者がいましたが、その内の1人にGoogleの社員でありWebmaster Trends AnalystのGary Illyes氏が参加しており、2月26日の「モバイルフレンドリーであることを検索結果のランキング要因に2015年4月21日から含める」との公式発表があったため、注目の集まったセクションとなりました。
Official Google Webmaster Central Blog: Finding more mobile-friendly search results
Google社員の貴重な声として、このセクション内でGary Illyes氏が発表したことを、参加者からの質問も含めて概要をお伝えします。
Gary Illyes氏が語るモバイルフレンドリー導入の経緯
多くの人がスマホを所有し、毎日使っています。その人達がスマホで何を行っているかというと、インターネットでのWebサイトへのアクセスです。それは今後も変わらず、いずれ365日24時間いつでもインターネットに繋がっているという日が来る可能性もあります。
今でもスマホでWebをブラウジングしている時に、PCサイトへ到達することがありますが、スマホで閲覧する上で使いづらいサイトで、ユーザーにとって不親切となっているのであれば、Googleとしてはその問題を解決していかなければなりません。問題を解決しなければ、いずれユーザーは使いやすいサイトを求めて、使いづらいサイトからは去っていくでしょう。
Googleはスマホユーザーにとって使いやすい優しいサイトを「モバイルフレンドリー」というラベルを付与し、検索結果でいくつかの実験を行いました。これらの実験には効果が見られ、Googleはスマホで体験できるモバイルフレンドリーがユーザーにとって重要と位置づけています。そのため、この考えを検索順位にとりこみます。
♯Gary Illyes氏が「April 21 is a very important day」と繰り返し発言していたのが印象的でした。
モバイルフレンドリーとは?
では、モバイルフレンドリーとは具体的に何を指すでしょうか? それは下記の3点です。
- 利用できること
- 読みやすいこと
- 使いやすいこと
Googleが以上の指標を確認するために、スマホサイトをクロールする必要があります。これらの指標は、ウェブマスターツールからも確認することができます。
スマホサイトを評価してもらうためにすること(重要)
もし、スマホサイトへのクロールを禁止していた場合、レンダリングすることに苦労し、正しくページの内容を理解できない場合があります。ですので、スマホサイトがモバイルフレンドリーサイトであっても、クローラーをCSSやJavaScriptをはじめとする全てのリソースに対してブロックせず、スマホサイトに対する全てのリソースにクローラーがアクセスできる状態にしてください。
以下、セミナー会場の参加者からのQAです。
- Q: モバイルフレンドリーはタブレットとは別ですか?
- A: タブレットとは別。タブレットに対して対応はしていません。
- Q: 好まれるモバイルサイトはどの形式ですか?
- A: レスポンシブウェブデザインです。
- Q: レスポンシブウェブデザインがランキングに影響しますか?
- A: レスポンシブウェブデザインでランキングに影響することはありません。
- Q: 4月21日までリソースが限られているけど、どこまで対応すればよいですか?
- A: 4月21日にサイトがモバイルフレンドリーであれば問題ありません。
- Q: モバイルフレンドリーテストの範囲はサイト全体ですか?ページごとですか?
- A: ページごとです。
- Q: モバイルフレンドリーアップデートの対象範囲は世界共通ですか?
- A: 世界共通で全ての言語でアップデートします。
- Q: スマホ専用のインデックスが将来的に作られる可能性はあるのか?
- A: そのチームがどこにあるかは把握していませんが、スマホ専用のインデックスを作成に取り組んでいるチームがあることは知っています。ですので、Googleはスマホ専用のインデックスを実験する可能性はあります。
- ♯こちらの質問をしたのですが、衝撃的な返答で驚きました。