【GDN・YDN対応】来年もご利用いただくためのリマーケティング
2014年03月28日
あなたのビジネスで毎年、期間限定で行うキャンペーンはありませんか? 今年来ていただいたお客さまには、来年もまた来ていただきたいですよね。 Googleアナリティクスを使ったリマーケティングの活用により、キャンペーンの期間に合わせて簡単にGoogleディスプレイネットワーク(通称GDN)のリストを作成・保持しておくことができ、今年訪問していただいたお客様に来年もまた訪問していただくためのアプローチが可能になります。また、Yahoo!プロモーション広告のコンテンツ向け広告(通称YDN)のリターゲティングでも同様のことが可能です。
  1. 洋菓子店のECサイトにおける具体的な活用例
  2. Googleアナリティクスを使ってGDNのリマーケティングリストを作成する
  3. YDNのターゲットリストを作成する
  4. まとめ―直近だけでなく、同時に来年の準備もしておく

洋菓子店のECサイトにおける具体的な活用例

具体的な活用例を挙げて詳しく見ていきましょう。 クッキーやチョコレートを扱う洋菓子店のECサイトが、今年のバレンタイン期間にサイトを訪れたお客さまに、来年も訪問いただくためのリマーケティングリストを作成するとします。

Googleアナリティクスを使ってGDNのリマーケティングリストを作成する

Googleアナリティクス で新しいリマーケティングリストを作成する際、アナリティクスの管理画面からリマーケティングタイプを選択します。 今回は【セグメントを使用して独自のリマーケティング タイプを作成する】を選択します。 「リマーケティング タイプ」で「セグメントを使用して独自のリマーケティング タイプを作成する」を選択した図 【セグメントを使用して独自のリマーケティング タイプを作成する】とは、セグメントと呼ばれる、ユーザーがさまざまな切り口でまとめられたグループを指定して、指定したセグメントに当てはまるユーザーのみをリスト化するというものです。 【セグメントを使用して独自のリマーケティング タイプを作成する】を選択すると、リマーケティングタイプの下に【ユーザー属性】【テクノロジー】【行動】【初回訪問日】【トラフィック】【eコマース】【条件】【シーケンス】の8つのタブが表示されます。 バレンタイン商品の購入対象は女性なので、【ユーザー属性】から【Female】を選択します。 セグメントの設定画面にて、「ユーザー属性」で性別に「Female」を選択した図 ※Google はすべてのユーザーの年齢層や性別を推定できるわけではありません。 ユーザー属性の年齢・性別は多くが「不明」に分類されているため、例年女性のCVRが高いなどの実績がある場合に使用することがおすすめです。 次に【条件】タブで、【訪問日(YYYYMMDD)】を選択し、【次の期間内】をバレンタイン目的でのサイト訪問が増加すると推測される期間(ここでは仮に2014/02/01〜2014/02/20)に設定します。 ※訪問日(YYYYMMDD)で指定できるのは最大31日間です。 「条件」で訪問日を指定した図 洋菓子店などバレンタイン期間にすべての商品がバレンタインのプレゼントに選ばれる可能性がある場合、ユーザーが訪問したページを指定せずに、指定した期間中(バレンタイン)サイトに訪問したユーザーをリスト化すると、より効果的なリストが作成できると思います。 セグメントの設定は以上の2点です。 最後に訪問履歴の有効期間を設定しましょう。 来年のバレンタイン期間まで保持しておくので、400日前後が適当でしょう。 これでGDNのリマーケティングリストは完成です。

YDNのターゲットリストを作成する

Yahoo!ディスプレイアドネットワークのリターゲティングでもキャンペーン期間に合わせたターゲットリストが作成可能です。 Yahoo!ディスプレイアドネットワークのターゲットリストでは訪問日の指定はできませんが【サイト訪問履歴の蓄積制御機能】というものがあります。 ターゲットリスト基本情報の「訪問履歴の蓄積」で「蓄積しない」を選択した図 サイト訪問履歴の蓄積制御機能とは、サイトの訪問履歴を【蓄積する】【蓄積しない】の2つから選ぶことができ、 【蓄積しない】が選択されている期間はユーザーの訪問履歴がターゲットリストに蓄積されません。 「蓄積しない」を選択して作成したリストのサンプル 訪問履歴を【蓄積しない】の状態でリストを作成し、バレンタイン目的での訪問が増加すると推測される (ここでは仮に2014/02/01〜2014/02/20)期間のみ【蓄積する】を設定すれば、バレンタイン期間に訪問したユーザーのみをリスト化することができます。 ※訪問履歴の蓄積はターゲットリストの管理画面から手動で変更可能です。 「蓄積しない」が設定されている期間は訪問履歴が蓄積されない。 こちらも来年のバレンタイン期間までリストを保持しておくので、有効期間は400日前後が適当でしょう。 また、広告グループを作成する際、【ターゲティングの設定】で【性別】を選択することが可能です。 広告グループ作成時に「ターゲティングの設定」で「性別」を設定する図 ターゲットリストのサイト訪問履歴の蓄積制御機能と、広告グループのターゲティング設定を組み合わせることによって、YDNでもGDNと近い条件のリターゲティングが可能になります。

まとめ―直近だけでなく、同時に来年の準備もしておく

リマーケティングはGDN、YDNのディスプレイネットワークの中で最もよく活用されている機能の一つですが、サイトに訪問した直近のユーザーに狙いを定めている方も多いのではないでしょうか。 今回ご紹介したように、今年サイトに訪れたCVの見込みのあるユーザーをリスト化し、来年再訪問を促すことができます。直近のアプローチだけでなく、来年のアプローチも準備しておくとよいでしょう。 また、今回はバレンタインを例にリマーケティングを行う方法をご紹介しましたが、クリスマスや他の期間限定のキャンペーンでも設定を少し変更すれば活用できる部分があると思います。 あなたのビジネスにあったリマーケティングリストを作成・活用して効果的なリマーケティングを行ってください。