※この記事はMarketing Landの許諾を得て、以下の記事を翻訳したものです。
Dunkin Donuts, Trident Gum Turn Vine Videos Into TV Commercials
今週、ダンキンドーナツとトライデントガムの2つのメジャーブランドが、Vineを使って作成した新しいテレビCMを放映した。
ダンキンドーナツは、アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNの月曜ナイトフットボールの時間にまずスポットCMとして放映した。私は見逃してしまったのだが、この初のVineで作成されたCMは、試合開始直前に5秒間放映された。伝えられた情報によれば、このCMでは、カフェラテがコイントスをし、フットボールの試合の開始を知らせたという。同CMは、試合開始直前の番組から試合中継へ切り替わる時間に合わせて放映された。今後のESPN月曜ナイトフットボールの放送でも、ダンキンドーナツは同様のCMを放映する予定である。
さらにダンキンは、フィラデルフィアVSワシントンのその試合中に、実際にゲーム内で発生したプレイを再現したVineビデオを作成。それは「#DunkinReplay」というハッシュタグでタグ付けされ、プロモツイートを使って宣伝された。
ダンキンのブランド担当副社長スコット・ハドラー氏はAdWeekに対し、同社が通常のテレビCMではなく、Vineビデオを使用した理由について次のように語っている。
携帯電話やタブレット、ノートブックなどでテレビを見ている間、視聴者は同時にいろいろな事を行っています。多くの場合、モバイル機器のコンテンツは見ているテレビ番組とは関係のないものです。私達はソーシャルメディアの内容をテレビ内容と[ 関連付け ]、テレビへの投資を確実にサポートしたいと考えています。すべてを結びつけて消費者のエンゲージメントを推進することが私達の役目です。
また、今週、トライデントガムはVineの最も人気のビデオ制作会社2社を使い、新しいテレビのスポットCMを制作し、今後2週間の間にFuseケーブルネットワークで100回放映する。同広告は、ミュージシャンのニコラス・メガリスとルディ・マンクーソがガムについて歌うのを見せるだけという、非常に基本的なものである。
企業によるVine使用の決定は、特にInstagramと比較した場合(※1)の時間制約の観点からみると興味深い。Vineビデオの長さは最長6秒であり、Instagramビデオは15秒まで可能である。多くの全国(地方)広告主はすでに、既存の15秒CMを所有しており、テレビとInstagramの両方で使用できる。しかし、今週、少なくともダンキンドーナツとトライデントガムはVineの短いビデオを選択した。
テレビCMにソーシャルビデオを使用する大手ブランドはトライデントガムとダンキンドーナツに限らない。7月にお伝えしたように、日産自動車はテレビCMに使われることになるビデオの作成にVineとInstagramの両方を検討(※2)している。
※1、※2弊社コラム 「動画サービスVineとInstagramが熱い」参照
編集者 追記
スポーツの決定的なシーンにはつきものの、リプレイシーンを、番組内で流れるCMにすぐさま活用する。そのシーンを見ていた人も、見そびれた人も、興味を持てるコンテンツ。Vineのあるべき理想的な使い方と言えるだろう。
これまでのような時間とお金をかけて作り込んだCMだけでなく、その場に参加している臨場感、スピード感を生かしたCMや、ユーザーを参加させ、消費者を巻き込んで作り上げるCMなど、様変わりしてきた。テレビとSNSの連動企画は今後ますます注目度を増していきそうだ。