無償版と有償版の違い(「Googleオプティマイズ」と「Googleデータスタジオ」)

日付:
2016/10/4
カテゴリ:
Googleアナリティクス
ライター:
村山佑介

2016年9月26日、Googleより有償版である「Googleアナリティクス360スイート」で使用できるプロダクトのうち「Googleオプティマイズ360」と「Googleデータスタジオ360」を、無償版の「Googleオプティマイズ」と「Googleデータスタジオ」として提供するという発表がありました。

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無償版のGoogleアナリティクスと有償版であるGoogleアナリティクス360にはサンプリング数のしきい値の他、いくつかの機能に差があります。「Googleオプティマイズ」と「Googleデータスタジオ」についても同様です。その差についてご紹介させていただきます。

  1. 「Googleオプティマイズ」の利用方法
  2. 「Googleオプティマイズ360」(有償版)と無償版の違い
  3. 「Googleデータスタジオ」の利用方法
  4. 「Googleデータスタジオ360」(有償版)と無償版の違い
  5. 無償版はリリースしたばかり

Googleオプティマイズの利用方法

2016年10月3日現在、無償版であるGoogleオプティマイズはベータ版への参加申請を行う必要があります。ベータ版への参加申請は下記のウェブサイトから可能です。

Google Optimize

また、有償版と無償版に関わらずGoogleオプティマイズが動作するためのスニペットタグをウェブサイトに設置する必要があり、設置箇所はheadセクション内となります。

下記は弊社が保有するウェブサイトにGoogleオプティマイズのスニペットタグを設置した際の画面キャプチャです。

Googleオプティマイズのスニペットタグを設置した際の画面キャプチャ

また、Google Chromeの拡張機能が必要となりますので、下記よりダウンロードしておく必要があります。

Google Optimize – Chrome ウェブストア

「Googleオプティマイズ360」(有償版)と無償版の違い

有償版である「Googleオプティマイズ360」と無償版である「Googleオプティマイズ」の差として代表的なものに下記があります。

無償版「Googleオプティマイズ」は

  • 多変量テストが存在しない
  • Googleアナリティクスのユーザーセグメントを使ったターゲティングができない
  • ABテストの数に制限がある
  • ヘルプとフォーラムのみのサポート

上記をみるとGoogleアナリティクスにて利用できるウェブテストと大きな差がないように感じてしまいますが、「Googleオプティマイズ」では別のHTMLを用意しなくても「Googleオプティマイズ」の操作画面上で変更箇所を指定し、テストしたい内容に変えることができるのがメリットと言えます。

「Googleオプティマイズ」の操作画面

「Googleデータスタジオ」の利用方法

2016年10月3日現在、無償版である「Googleデータスタジオ」は下記のページから利用することが可能です。

Data Studio (beta) | Data Visualization & Reporting | Try It For Free – Google

ベータ版表記はありますが、特に参加申請を行わずに利用を開始することが可能です。

「Googleデータスタジオ360」(有償版)と無償版の違い

有償版である「Googleデータスタジオ360」と無償版である「Googleデータスタジオ」の差として代表的なものに下記があります。

無償版「Googleデータスタジオ」は

  • 作成できるレポートは5つまで
  • ヘルプとフォーラムのみのサポート

一方、有償版である「Googleデータスタジオ360」では作成できるレポートは無制限となり、サポートもメールサポートと電話サポートが用意されています。

「Googleデータスタジオ」につきましては下記のようにヘルプページを参照することも可能です。動画チュートリアルは英語ですが、ざっくりと「Googleデータスタジオ」がどのような動きをするのか見たい場合は参考になるかと思います。

「Googleデータスタジオ」(ベータ版)について – データスタジオ(ベータ版)のヘルプ

無償版はリリースしたばかり

「Googleオプティマイズ」はベータ申請が必要でヘルプページも閲覧できない状態ですが、「Googleデータスタジオ」についてはベータ申請することなく利用開始できます。また、動画チュートリアルこそ英語であるもののヘルプページも日本語で用意されているため、まずは使ってどのようなツールなのか、Google以外が提供しているBIツールと何が違うのか、を感覚として学んでみるのはいかがでしょうか

ちなみに無償版のGoogleスタジオを使用し、下記のようなダッシュボードを作成してみました。

Ayudante column report

BIツールの代表格であるTableauとは異なり、1つずつのレポートであるワークシートを組み合わせてダッシュボードを作成するわけではなく、最初からダッシュボードを作成となります。Tableauで便利な機能であるフィルターに似た機能がGoogleスタジオでも使用することができ、ダッシュボード上のフィルターをオン/オフすることでダッシュボードに表示する対象データを絞り込むことができるのは便利だなと感じます。
(私の記事はorganicに強いようです)

Ayudante column report

ダッシュボードを作成する過程はGoogleアナリティクスにおけるマイレポートと似ており、1つのレポートで使用したフィルターを使いまわせないなど、細かなところでイラッとする箇所に出くわします。ソフトウエアでありオフラインでも作業できるTableauとは違い、Googleスタジオはオンラインでしか作業できず、回線速度が遅いとレポートを作る気が失せてしまうかもしれません。

ただし、そんなGoogleスタジオも直感的に操作できるUIではあり、はじめて「Googleデータスタジオ」をさわったわりには1時間強で上記のダッシュボードを作成することができました。今後ダッシュボードを作成する上での機能が改善されたり、レポート作成者が作成過程のUIに慣れてくると非常に便利なツールにもなり得るのではないかと感じます。