【Ayudante News 2026年3月号から抜粋】エンジニアだけのツールじゃない—西村さんに聞くChrome DevTools 実践活用法
2026年04月3日
ライター:小林 奈穂

本コラムはAYUDANTE NEWS 2026年3月号から一部抜粋してお送りしております。全文に関しては毎月月末に配信しているニュースレターのバックナンバーからご覧ください。

アユダンテニュースレター購読のお申込みはこちら

皆さま、こんにちは!
「Ayudante News」3月号をお届けします。
だいぶ花粉が飛び始めた時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。

今月のテーマは、デベロッパーツールです。

皆さまは、日ごろから使っているデベロッパーツールをどのくらい活用できていますか?
「画面を開くだけでも目が回りそう……」という方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、アユダンテコラムの中でも大人気コンテンツ「Chromeデベロッパーツールの使い方 Networkパネルを使い倒す」を書いた西村さんに、Chrome DevTools の活用法について聞いてみました。

※この記事では、以降 DevTools と表記します。

▼記事はこちら

https://ayudante.jp/column/2022-12-01/15-00/

今回のポイントはこちらです。

  • デベロッパーツールが身近な業務でどう役立つのかがわかる
  • 目的に合わせたパネルの使い分けがわかる
  • 計測確認・ページ速度改善・SEO調査での活用イメージがつかめる
  • 最近の進化した機能やAI Assistanceの活用法も知ることができる
  1. そもそもデベロッパーツールは、どんなときに役立つ?
  2. まず迷わず使い始めるために、最初に知っておきたいこと
  3. ページ速度の原因を探りたいときに見るのが「Performance」
  4. 広告やGA4の計測を確かめたいときに頼れるのが「Network」
  5. SEOの観点でページ構造を確かめたいときは「Elements」
  6. 調査に迷ったときの新しい味方、「AI assistance」(ニュースレター限定)
  7. まとめ(ニュースレター限定)

そもそもデベロッパーツールは、どんなときに役立つ?

小林

西村さん、今日はChrome DevToolsについて教えてください!
最近あまり使いこなせている感じがなくて……初心に帰って、そもそも何ができるツールなんですか?

西村

ブラウザのDevToolsは、Webページの中身や動きをその場で確認できるツールです。
たとえば、文字や色などの見た目(HTML/CSS)、ボタン操作の処理(JavaScript)、通信状況、表示速度の問題、エラー内容などを画面上で確認できます。
基本はエンジニア向けのツールですが、不具合の原因を切り分けたり、画面の崩れを確認したりするときに、非エンジニアでも役立つことがあります。

小林

「詳しい人が使うもの」という印象がありましたが、実際には日々の確認業務にも役立つんですね。

西村

そうですね。全部を使いこなす必要はなくて、まずは「どんな場面で、どのパネルを見るとよいか」がわかるだけでも、かなり使いやすくなります。

まず迷わず使い始めるために、最初に知っておきたいこと

小林

DevToolsって、最初にしておかなければいけないことってありますか?
「まずこれだけはやろう!」みたいな設定があると助かります。

西村

ChromeのDevToolsだと、初期設定のようなものは特にないですね。ブラウザに最初から付いていて、すぐに使えるのがよいところです。PCのChromeブラウザで何かのページを開いた状態で、右クリックメニューの「検証」をクリックすると、いつでもDevToolsを呼び出すことができます。

小林

特別な準備がなくても始められるのは、ハードルが低くていいですね。
そしたら西村さんが良く使う機能って何がありますか?

西村

3つ挙げるとするなら、「Performance」「Elements」「Network」の3つの機能です。

ページ速度の原因を探りたいときに見るのが「Performance」

西村

Performanceパネルはページのパフォーマンスの確認・改善のために使う機能です。

小林

「Performance」パネルってなんかごちゃごちゃしてよくわからない画面ですよね、
だから見ないようにしているんですよね。

西村

それがですね、少し前からPerformanceパネルの内容が大きく変わって、エンジニア以外でも扱いやすく進化しました。こんな画面、見たことありますか?

小林

見たことがありませんね。今はこんなにわかりやすくなっているんですか?

西村

分かりやすいですよね。この画面だけで、次の3つが分かるようになっています。

  • 今ページを開いたときのCore Web Vitalsのローカルの数値
  • Google検索からの評価にも関わるCore Web Vitalsのフィールドスコア
  • 各Core Web Vitalsのスコアを悪化させている原因
西村

Core Web Vitals の調査は以前は拡張機能などのツールにかなり頼っていましたが、今はこれだけで何とかなることも多いです。

小林

一目で、現在の状態、Googleからの評価、さらに原因まで確認できるのは便利ですね。
以前より「何を見ればいいのか」がかなりつかみやすくなっている印象です。

広告やGA4の計測を確かめたいときに頼れるのが「Network」

小林

Networkパネルは通信のログが見れるツールだと聞いているのですが、計測確認の場面だと、やはりNetworkパネルが活躍しますか?

西村

はい。GAや広告のタグ設定を行うときは必ず使います。Googleタグマネージャー(GTM)を操作しない方でも方でもタグによる計測がうまくいっているか気になるときがありますよね?そんなときにNetworkパネルは便利な機能です。

小林

たとえば、「タグは発火しているはずなのにGA4にデータが来ない」とか、「コンバージョンが正しく計測されているか不安」といったときですね。

西村

まさにそうです。そういうときにNetworkパネルを見ると、タグが本当に発火してているか、さらに正しい情報を載せて通信しているかまで確認できます。

小林

Networkパネルを開くと情報量が多くて、どこを見ればいいのかわからなくなってしまうこともあります。
まずはここを押さえよう、というポイントはありますか?

西村

詳しくは自分のコラム「Chrome DevToolsの使い方 Networkパネルを使い倒す」を見て頂きたいのですが、まずはフィルタリングを行うテクニックを押さえておきたいですね。Networkパネルには大量の通信が表示されるため、まず検証したい通信だけに絞り込みます。たとえば計測タグには、特定のアカウントから発行された際にのみ付与される固有のIDが含まれています。
GA4であればタグの ‘G-XXXXXXXXX’ のようなIDです。これをフォームに入力してフィルタリングを行います。

西村

すると目的の通信だけを見ることができるので、それっぽい通信ログの行をクリックして通信の内容を確認して、必要な情報を送信できているか確認します。
たとえば、購入完了画面でEコマース情報を送信しているタグであれば、タグの通信内容に受注ID、購入された商品ID、商品単価のような情報が含まれていないといけないですよね。

小林

まずはフィルタリングですね。タグのIDさえわかればDevTools側で確認できるので助かります。

西村

そうですね。Networkパネルは業務で使う機能に絞れば、見るべきポイントはそこまで多くありません。

SEOの観点でページ構造を確かめたいときは「Elements」

小林

SEOの仕事だと、Elementsパネルを使う場面も多いですよね。

西村

多いですね。検索エンジンやChatGPTのようなAIにちゃんと見てもらえるページの作りをしているか確認するときは、Elementsパネルを使います。

小林

どういうところを見ることが多いのでしょうか?

西村

たとえば…

この記事の続きは、AYUDANTE NEWSにご登録いただくことで、毎月月末に配信されるメールマガジンのバックナンバーから閲覧可能です!ぜひご登録ください。

2027年バックナンバー
【AYUDANTE NEWS 2026年1月号 抜粋】そのGA分析、AIでどこまで変わる? 3つの最新AI機能から見える “分析の次の形”
【AYUDANTE NEWS 2026年2月号 抜粋】生成AIクローラーの生ログ分析の話
【AYUDANTE NEWS 2026年3月号 抜粋】Chrome DevTools 実践活用法
2026年バックナンバー
【AYUDANTE NEWS 2025年1月号】アユダンテSEOチームが重視する2025年のSEO
【AYUDANTE NEWS 2025年2月号】何度目かのGoogle検索エンジン死亡予測、今回は本物か?
【AYUDANTE NEWS 2025年3月号】教えて春山さん!サーバーサイドGTMって何?
【AYUDANTE NEWS 2025年4月号】教えて畑岡さん!GTMのページビューとクリック計測のトリガーの使い分けってどう考えるの?
【AYUDANTE NEWS 2025年5月号】AI時代のGoogle検索にどう対応する?
【AYUDANTE NEWS 2025年6月号】生成AIの広告への活用-7つの役割と活用ノウハウ-
【AYUDANTE NEWS 2025年7月号】ヒートマップ初心者の疑問に答える! SEO×広告対談で分かる実践ノウハウ
【AYUDANTE NEWS 2025年8月号 抜粋】SMX Advanced 2025(ボストン)に参加した現地レポート
【AYUDANTE NEWS 2025年9月号 抜粋】AIで進化するGA4 期待される2つの機能
【AYUDANTE NEWS 2025年10月号 抜粋】15年の実践で築いた、広告チームが大切にする3つの価値観
【AYUDANTE NEWS 2025年11月号 抜粋】アユダンテ社内勉強会のテーマはどうやって選んでいるの?
【AYUDANTE NEWS 2025年12月号 抜粋】SEO・広告・/GMP 各チームが“今年おすすめしたい”コラム6選