【AYUDANTE NEWS 2025年1月号から抜粋】アユダンテSEOチームが重視する2025年のSEO
2025年02月6日
ライター:小林 奈穂
SEO

本コラムはAYUDANTE NEWS 2025年1月号から一部抜粋してお送りしております。全文に関しては毎月月末に配信しているニュースレターのバックナンバーからご覧ください。

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「SEOがどうなるか?」をテーマに単なる予測ではなく、SEOチームが重視するポイントを、アユダンテの江沢 真紀、コガン・ポリーナ、西村 彰悟の対話形式でお届けします。

  1. 昨年の米国欧州 SEOカンファレンスのまとめ
  2. AI Overview (AIO) とゼロクリック増加への対応
  3. あらためてテクニカルSEOが重要
  4. SEOはユーザーエクスペリエンス向上(ニュースレター限定)
  5. ユーザー視点の徹底(ニュースレター限定)

昨年の米国欧州 SEOカンファレンスのまとめ

江沢

アユダンテは海外のカンファレンスに、毎年何名かの社員が参加しています。 昨年2024年は西村さんとコガンさんが参加して社内勉強会で共有してくれましたね?

西村

はい、去年は米国のBrighton SEOに初めて参加しました。AIがますます影響力を強める中、SEOでの最新の打ち手について魅力的なプレゼンが盛りだくさんでした。その熱量に圧倒されました。

江沢

海外の最新情報は、SEOチームの方針にも活かされています。西村さん、そのSEOカンファレンスで印象に残ったポイントをまとめていただけますか?

西村

結構幅が広かったのですが、まず印象に残った点は、「AI検索とゼロクリック増加への対応」や「あらためてテクニカルSEOが重要」あたりですね。あとはブランド価値の訴求や、データ分析の重要性、SNS・口コミサイトなど検索の外での対応、ユーザーエクスペリエンスの重要性などでいろいろな学びがありました。

コガン

私は春にドイツのSMX Munich、リモートで夏にSMX Advanced、冬にSMX Nextに参加しました。私は「ユーザーエクスペリエンスの向上」が一番重要だと思います。データ分析も、量より質が重視され、定性分析がより注目されていた印象です。

(※西村が参加したBrighton SEOやコガンが参加したSMX Munichなど海外出張はもちろん会社負担です!)

江沢

3つ揃いましたね。
・AI検索とゼロクリック増加への対応
・あらためてテクニカルSEOが重要
・ユーザーエクスペリエンスの向上


どれも重要なのでひとつずつ見ていきますが、私も今やSEOで一番重要なのは、ユーザーエクスペリエンスだと思っています。アユダンテとしても昨年もっとも重要なテーマと捉えており今年も引き続き注力していく予定です。

AI Overview (AIO) とゼロクリック増加への対応

江沢

西村さんがカンファレンスの社内勉強会で共有してくれたように、ここ数年の顕著な変化としてゼロクリックの増加があります。
特に、キーワードの種類によって、検索順位とクリック数の相関がなくなってきていると感じています。今年はさらにそれが進みそうです。
昨年12月に発表されたBotify × DemandSphereのAI Overviewの調査データはかなり興味深かったです。米国で12万キーワードのSERPsを調査した結果、次のような傾向が見えてきているとのことです。

1.米国では半分近い検索でAIOが出現し、スマートフォンの表示画面の76%を占める可能性があることが判明。
2.月間検索回数が1,000回未満のクエリの55%に表示された。
3.ロングテールキーワード(5語以上の会話型)が73%。
4.クエリタイプはインフォメーショナルが58%、コマースは19%程度だった。
5.参照されるリンクの75%は、オーガニックのTOP12

昨年12月に発表されたBotify × DemandSphereのAI Overviewの調査データ

AI Overviews Study: Inside Google’s New Search Reality 2024/12
AI Overviews Study: Inside Google’s New Search Reality 2024/12
AI Overviews Study: Inside Google’s New Search Reality 2024/12
AI Overviews Study: Inside Google’s New Search Reality 2024/12

出典:Ai Overviews Report-V2

西村

BrightonSEOのセッションでも同様の調査結果やPerplexityがオーガニック上位の検索結果を使っているのではないかという話がありました。従来の検索結果で上位を獲得する施策は依然として重要に思います。

コガン

AIO対策のためにもSEOによるオーガニック対策が引き続き重要だと感じます。

江沢

私も同じ印象です。
AIOにしてもAI検索エンジン対策としてもデータ元はGoogleかBingなのでやはりSEO対策の重要性は変わらないですよね。
いずれにしろ単純な順位だけでなく、変化の激しいSERPsのチェックにも取り組んでいく必要があると考えています。
今年もSERPsの変化はいろいろあるでしょう。拙速な対応は禁物ですが、表示される様々な要素をAIOや広告含めて分析し動向を追っていければと考えています。
昨年後半からはじめたアユダンテの新しい試みですが、SEOと検索広告を連携させて分析する「SERPs MAX」のサービスも開始しました。

ページのクローラビリティ向上など従来のSEOの重要性

江沢

続いて「あらためてテクニカルSEOが重要」の部分について詳しくお願いします。これレンダリングのお話ですよね?

西村

はい、GoogleとBingのクローラーは2019年末にJavaScriptでレンダリングされたコンテンツを認識できるようになりましたが、すべてを認識できる訳ではありません。
たとえば…

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2月号は2月26日(水)の午前中を予定しております。

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この記事を書いた人
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小林 奈穂
SEOコンサルタント アシスタント
前職ではWeb制作会社に勤めており、もっとSEOに特化してやっていきたい!ということでアユダンテへ。趣味は食べ歩き、ゲーム、カメラ。休日はかき氷屋に出没しています。
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