Facebookニュースフィード表示の新仕様。「関連記事とストーリーバンピング」
2013年12月4日
ライター:Danny Sullivan

※この記事はMarketing Landの許諾を得て、以下の記事を翻訳したものです。
Facebook Updates News Feed With Related Articles & Story Bumping Influenced By Comments

Facebookはニュースフィードにおけるコンテンツの表示方法を大きく2点変更することを発表した。まず一つは、クリックされた1つの記事に関連記事が3つほど表示されるケースがあること。もう一つは、フィード内で以前に見た記事に新しくコメントがつくと「バンプ(上昇)」するようになること。特にモバイル端末では「ミーム(ネット上で流行している)」コンテンツよりも、より質の良いコンテンツが上位に表示されるよう、試行中だとFacebookは述べている。

関連記事

Facebookはこのニュースをブログ上で発表した。この新しい関連記事の表示機能については、以下のように述べている。

ユーザーの選んだ記事を補足するため、最近読んだ記事と内容が似ている記事を表示できるようにしました。

1つの記事をクリックすると、その記事ページの下に類似する記事が3つ表示されるようになり、ユーザーの興味にあった記事をさらに発見することができます。

新しい機能がどのようなものになるかを説明する画像も表示している。

関連記事イメージキャプチャ

コメントに影響されるストーリーバンピング

ストーリーバンピングは8月に導入された機能(参照:翻訳コラム「写真投稿だけで大丈夫? 複雑化するFacebook ニュースフィードの新アルゴリズム」)で、これによりニュースフィードを下までスクロールしなかったために見逃してしまった投稿も再表示されるようになった。それがニュースフィードに表示される新しい記事より下にある「古い」記事であったとしても、Facebookに、ユーザー同士の交流が見られる、一方通行ではないものだと判断されたなら、フィード上部に再度表示され、「2度目のチャンス」が与えられることになる。

では、たとえそれがすでに閲覧済の記事であっても、新しいコメントがついたからと何度も再表示されるのか? その点についてFacebookは次のように述べている。

我々は新しいコメントのついた注目の記事を浮上するように更新しています。ユーザーは投稿を読んだあとにすぐ戻るということはなく、その記事について友だちが何と言っているのか探しています。これまではそういった投稿はニュースフィードで上の方に表示されませんでした。今回の更新で、そうした投稿に友だちの新しいコメントがつくことで時折上位に表示され閲覧されるようになります。

結果として、新しいコメントがつくことで注目の集まった、もう2~3の記事をユーザーは読み始めることになるでしょう。我々がごく一部でテストしたところ、全てのタイプのコンテンツにおいてユーザー同士の会話が活発化しています。

ミームを上回るクオリティ

Facebookによって質が高いと判断されたコンテンツは記事内にリンクされるようになることも発表されている。特にモバイル端末においては、人々がクリックやタップすることが、高品質なコンテンツであることを決定する重要な要素である。「ミーム」などの流行りものの写真ばかりを投稿しているサイトなどは今回の仕様変更で負け犬になるだろう。Facebookは公式の投稿で以下のように述べ、いくつかの部分を強調している。

それが好きなセレブリティのことでも、世界で起こっていることであっても、ユーザーは最近のニュースを他の人とシェアし、つながりを持つためにFacebookを利用しています。ユーザーはFacebook上の記事を読むのを楽しんでくれています。そこで、より質の高いコンテンツとみなされるものは何か、モバイル上のニュースフィードで記事はどのくらいの頻度でクリックされているかなどに注目しています。この変更で、ユーザーはさらにもう少し(特にモバイルにおいて)別の記事へのリンクに気づきやすくなるということになります。

なぜこのような仕様変更をしたのか?私達の調査によれば、ユーザーは最新のミーム記事よりも、最近のニュースや自分の好きなスポーツチームについて書かれている質の高い記事や、興味のあるものをシェアすることを好むことがわかっています。仕様を変更してまもなく、モバイル上で記事をクリックしたユーザーの画面ではウェブサイト上の質の良い記事が目立つようになり、Facebook以外のサイトがホストするミーム画像が目立たなくなった。これはつまり、他のユーザーが読んだ高品質の記事がニュースフィード内で顕著になり、ミーム画像はその逆になったということになります。